0285. ついに狐火ちゃん達の存在感知?
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昼餉も食べ、今日は久しぶりにゆっくりとできるので、水蓮くんにこの前の質問の回答を聞いて、少し実験や考察でもしようかな。
そう思っているとたきに声をかけられた。
「琴音様、お休みのところ、すみません。先日の件、みなさんに確認ができましたので、ご報告してもよろしいでしょうか」
あぁ~、狐火ちゃん達の存在を感じ取れることかぁ。すっかりじゃない、ちょっと忘れてたよ。水蓮くんの話も聞きたいけど、まずはたきの話を聞きますかね。
「うん、いいよ。それでみんなはどうだった。たきと同じように感じ取れてたのかな」
「私と同じように感じ取れている方もいましたが、ほとんどの方は、感じ取れておりませんでした」
へぇ~、やっぱり感じ取れる取れないの差があったんだね。でも、どんな差なんだろう。
「やっぱり、人によって違うんだね。それで誰が感じ取れてたのかな」
「はい、私と同じように感じられていたのは、沙門殿と筑馬殿でした。氏兼殿やまつ、力士衆の方々は何もわからないようです」
「へぇ~、氏兼は私のそばによく居るから、感じ取れてると思ってたけど、感じられてないんだ。沙門と筑馬は感じ取れるのにね。なんの違いがあるんだろう。まつもだめなんて、違いがわからないわね」
「私と沙門殿と筑馬殿だけでしたから、どうしてなんでしょうか。私自身もよくわかってないです」
「感じ方は3人とも一緒なの」
「いえ、感じ方は多少違うようですね。沙門殿と筑馬殿は同じようなのですが、私だけ違いました」
違いの理由はなんだろう。沙門と筑馬は、かなりの手練だから、周りの状況把握、感知能力は高いから、そのせいか?それとも年齢か?性別か?まぁ、今の話の内容だけじゃ判断できないな。もう少し確認するか。
「感じ方の違いは、わかっているのかな」
「はい、二人と話をして、違いを確認してます。違いは、大きく二つです。一つ目は、感じられる距離です。私は部屋の外(数メートル)ぐらいからしかわかりませんが、お二人は十間(だいたい20メートル)ぐらい離れていてもわかるようです。二つ目は、見え方です。私の場合、なんとなく違和感を感じている程度なんですが、お二人は陽炎のようなものを時折感じられているとのことです」
あれっ、時折?いつもじゃないんだ。そうすると、狐火ちゃんは感じ取れて無くて、花梨ちゃんと水蓮くんを感じ取れてるってことなのかな。あと、たきもそんな感じなのかな。
「なるほどね。時折ってことはいつも感じ取れてるわけじゃないのかな。それはたきも同じ?」
「聞いた限りでは、いつも感じ取れているわけではないようです。私も一緒です。時々、違和感を感じる程度です」
そっかぁ、そうすると花梨ちゃんと水蓮くんだけ感じ取れるで確定だね。常時顕現と普通の顕現との違いが何かあるのかな。あとで花梨ちゃん達に聞いてみるかな。
「わかったわ。ありがとう。非常に参考になったから、助かったよ。また、感じ方とかが変わったら、教えてくれるかな」
「承知しました。定期的に氏兼殿達にも確認しておきます」
「うん、そうね。そうしてもらえると助かるよ」
さて、これでたきの話はOKとして、次は水蓮くんの話を聞きますかね。あっ、そうだぁ、このままたきの前で話を聞いちゃっても大丈夫かな。今は狐火ちゃんだけいる状態で、感じ取れてないようだから、水蓮くん達を顕現させて、目の前で確認するのもいいかもしれないな。
あっ、でもちょっと待って、御使い様の設定をしているみんなを顕現させちゃったら、大騒ぎになっちゃうかな。
やっぱり、辞めておこう。変に大事になっても困るし、水蓮くんには悪いけど、明日、マンションの部屋に行ったときに聞くことにしよう。
その後、自室でできるスキル練習をしながら、のんびりと過ごした。