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0284. ダンジョン生活は日常へ

 マンションの部屋でルーティン作業をしながら、狐火ちゃん達と会話をして楽しむ。いやぁ~、こういう時間って大切だよね。息抜きとは言わないけど、雑談は人生の潤滑剤かな、私にとって。

「最近、ありがとうね、みんな。レベルが上がらない戦闘を受け持ってもらって。時間の節約になって助かるわぁ」


『いいの、いいの。琴ちゃんのレベルやスキルが上がったら、一緒にいろいろとできることが増えるからね。それが楽しみなんだぁ。そういえば、彼らも顕現させようって言ってたけど、どうするの?』


「そうなんだよねぇ~。早く顕現させたいんだけど、スキルレベルも上げたいし、どっちを先にするのがいいのか、わからなくて」


『う~ん、そうだなぁ。先にスキルレベルが上がってたほうが顕現も楽にできると思うよ』


「そっかぁ、ありがとうね。うん、よしっ、じゃぁ、先にスキルを上げるよ」


『それがいいよ』


………

……


ーーーー3日後

 昨日、一昨日は、ダンジョンに来れなかったからな。久しぶりな感じがする。たった2日だけどね。ダンジョンに来れないだけで、こんな気持ちになるなんて、だいぶダンジョンにハマっているな。沼るだっけ、昔、じいちゃんに言われたな。私は、ハマりやすいから、沼らないように気をつけろよと。そのときは何を言っているのか、理解できなかったけどね。まぁ、今もよくわからない部分が多いが、なんとなくやりたいことに突っ走って、周りが見えないってことを言いたいんだろうと思っている。


 さぁ~、そんなことよりダンジョン、ダンジョン。この2日間は、氏兼達から任せていた話を聞く報告会ばっかで、体を動かせてなかったからね。体を動かしたいな。



ーーーー

 さて、ルーティンも終わったし、時間もまだ9時40分ぐらい。一昨日より1時間近く早いから、今日は周回できるかな。


「それじゃ、早速、レベルアップのため、ボス戦周回にいっきまぁしょぉ〜〜」


『ストップ、ストップ、ストォ〜〜プ。琴ちゃん、ストップ』

 なによ、なによ、せっかく、気分上げて、気持ちよくボス戦に行こうと思ってたのにぃ。ジト目で水蓮くんのことを見る。


「…なに、水蓮くん。私のこの気持ちを止めてまで、なにか話したいの」


『あっ、ごめんね。この間の質問の回答をどこまでするか、神々に確認が取れたから、少し話したいかなと思ってね』


「えっ、そうなの。んっ、でも、どうしようかな。早くボス部屋に行きたいから、ダンジョン出てからでもいいかな。お昼ご飯後でもいいかな」

 せっかく、盛り上がったこの気持ちを話を聞いて、萎めたくないな。まずは気持ち優先で。


『えっ、えぇ~〜、いいの?スキルの話だから、回答聞いて、ボス戦で試したりしないの?』

 もぉ~、なに言ってるのよ、水蓮くんは、話を聞いたからって、すぐに試せるほど、神々は甘くないでしょ。


「水蓮くん、甘いよ、甘すぎるよ、インドのグラブジャムンより甘いよ。だって、考えてごらんよ。今までのスキル習得はちょっとやそっとのヒントぐらいですぐにできるようになるレベルじゃなかったでしょ。

 だから、スキルレベルを上げることもヒントを聞いて、少しは楽になるけど、すぐにボス戦とかで実践できるようなものじゃないと思うわ」


『そっ、そうかなぁ〜、今回は僕らからちゃんと説明するから、そこまでひどくないと思うけど………』


「それは。あとで聞いて判断するわ。今はボス戦よ。早くボス部屋まで行きましょう、さっさ、行くよ」


『わかったよ。じゃぁ、あとでちゃんと話すね』

 せっかく話ができると私に喜んでもらえると思っていたところで、肩透かしを受けた顔を水蓮くんはしているが、まぁ、しょうがない。この気持ちが優先だからね。

 どこかで、フォローしておこう。


ーーーー

 ボス部屋とモンスターハウスの周回(行き来)を3回ほどできた。少しづつ戦闘の時間が短くなっているから、だいぶいい感じになってきたと思う。ちなみに、私のスキルレベル上げとPSの鍛錬のため、極力、狐火ちゃん達には攻撃を控えてもらっている。狐火ちゃん達が攻撃しちゃうとこの間みたいにほぼやることがなくなっちゃうからね。

 私はレベルアップしたいけど、パワーレベリングまでしてまではしたくないのだ。まぁ、どうしても難しい場合は、狐火ちゃん達に頼んでパワーレベリングはするが。

……


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