0278. 私がニュータイプに進化?!
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ーーーー二週間後
最近は少しづつ、狐火ちゃん達の気持ちがわかるようになってきた感じがする。まぁ、言葉はまだわからないけど、前よりわかるかな。
今日もレベルアップをしながら、狐火ちゃん達と念話できるようにがんばりますかね。
………
……
…
レベルは今日、久しぶりに上がった。これでレベルも4まで来た。まだまだレベルは低いが、徐々にレベルを上げられればいいかな。
狐火ちゃん、今日もありがとうね。一緒に戦ってくれて、まだ4層だけど、もっと深くまで潜ろうね。楽しいよね。一緒に戦うって。
『琴ちゃん、楽しいよね、私も一緒に、戦えて嬉しいよ』
おっ、へっ、えっ、えっ、えっ、えっ、うわぁ~、狐火ちゃんの声、狐火ちゃんの声だね。急にどうしたんだろう。何がどうなったのか、わからないけど、聞こえるよ、聞こえる、狐火ちゃんの声が聞こえるよ。
気づいたら、つぅ〜っと涙を流していた。こっちに転生して、だいぶ経つけど、やっと声が聞こえたよ。
『琴ちゃん、どうしたの?なんで泣いてるの。痛いの、どこか怪我したの』
「ううん、怪我はしてないよ。狐火ちゃんの声が急に聞こえるようになったんだよ。それで嬉しくってね。気づいたら泣いてた」
『えっ、私の声が聞こえてるの。本当に』
『狐火ちゃん、どうしたの、何驚いてるの』
『琴ちゃん、私達の声が聞こえるようになったんだって』
『『えぇ~、ほんとぉ~~、やったぁ~』』
『これで、もっといろいろとやれるね』
「そうね。これでもっといろんな話ができるようになるし、神々とのやり取りもできるようになるだろうし、花梨ちゃんと水蓮くんの常時顕現もできるようになるんじゃない」
『『うん、早くずっと一緒に居たいよ』』
それじゃ、帰りましょうかね。
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奥之院に戻り、みんなを広間に集めた。やっと狐火ちゃん達と念話ができるようになったのだから、この喜びをみんなと分かち合いたいと思ったのだ。
「みんな、戻ってきてから、急に集まってもらってありがとうね、今日の天堂での鍛錬ですごい嬉しいことがあったのよ。だから、みんなに共有したいと思ってね」
嬉しいことがあったと伝えたら、みんなの顔がぱぁ〜っと明るくなったと同時に真剣な顔つきになった。
「それは喜ばしいことでございまする。して、どのようなことがございましたか」
「実は今日の鍛錬のあとについに御使い様と会話ができるようになったんだよ。御使い様の声が頭の中に聞こえるだけなので、こんな風にみんなに聞こえるような声ではないんだけどね」
「…………………………本当でございますか。本当に御使い様とお話できるようになったのですか」
みんな驚いた顔をしているが、氏兼が目を見開いて血走った顔で、ズズッと私に顔を近づけてくる。相変わらず怖い、怖すぎる。
「氏兼、氏兼、怖いんだよ。顔を近づけるんじゃないよ。それと本当だよ。みんなに聞こえないかもしれないけど、今も私の横に御使い様が居て、話を聞いてるよ」
そう言うと、たきを除いたみんなが急に襟を正したようにシャキンとする。
「みんな、いきなりしっかりとしてもしょうがないよ。今までもずっと私の横に居たんだから。たきは何も驚いていないんだから、確か義実と真里が最初に話をしたと思うよ」
最初に父上と母上から見えないけど狐火ちゃんが常に横に居るって話をみんなにしたはずなんだけどね。忘れちゃったのかな。まぁ、そんなことはいいけど、今からでも居るってことを意識してもらえばいいんだしね。
「そんなんだから、これからはもっと効率よく鍛錬ができると思うの」
「そうでございましょうな。御使い様から直接お言葉をかけられて鍛錬することなぞ、ありえませんからな。それにしても、ようございました」
「それじゃ、話は以上ね。何か質問あるかな。なければ、解散しようか」
「特にございません」
「じゃぁ、解散」
これで狐火ちゃん達としっかりとリンク出来たから前におじいちゃんが教えてくれたアニメの、ニュータイプって奴になれたんじゃないかな。狐火ちゃん達は私の感情や考えを読み取ることができるようになったと思う。私は狐火ちゃん達との思考までわからないけど、念話ができるようになったから、十分かな。