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0276. 予想の斜め上でのボスとの戦闘

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

ーーーー翌日

 氏兼達に見送られて、ダンジョンに入ったが、たきの顔がもうすでに青白くなっていて、今にも倒れそうだった。これはもう倒れているかもしれない。怪我でもして戻ったら、失神してしまうかも。ここは無傷で帰れるように、『いのち大事に』を徹底していこう。


 ダンジョン1層、2層、3層とできる限り戦闘を避けて、急いでボス部屋の前までやって来た。今日のボス戦は、最悪、狐火ちゃん達の力も借りてでもクリアしようと考えている。

 実は今のところ、一度もこのダンジョンでの戦闘で狐火ちゃん達の力は借りて無かったんだよ。別に縛りプレイをしているわけではなく、レベルアップするまでは狐火ちゃん達の力がなくてもどうにかなるかなと思ってたというより、力を借りるのをすっかり忘れていただけなんだけどね。


 狐火ちゃん、花梨ちゃん、水蓮くんを顕現させて、準備完了。

 いよいよボス戦の開始だ。よ~し、気合だぁ~~~。


「狐火ちゃん、花梨ちゃん、水蓮くん。じゃぁ、行くよ」

 みんなに声をかけ、ボス部屋の扉を開けて、中に入る。


 中に入ると、ボスの大鼠と取り巻きのねずみが10匹ほどいる。


 さっ、頑張るかっと思っていると、狐火ちゃん達が例の3人の合体技をいきなり始めた。

 えぇ~〜〜、確かに気合だぁ~って言ったけど、初手から全力ぶっ放しって、『あっ』と思い、奥に居るボスを見たら、そりゃ無いよ~~みたいな顔をしていた。その間にも狐火ちゃん達が取り巻きのねずみの間を攻撃しながら、すり抜けていっている。やばい、やばい。このままだと、私が何も攻撃しないまま、ボス戦が終わってしまう。4層に先に進めるかもしれないけど、ボスを私が倒したことになるのか、わからないし、それでレベルアップするのかもわからない。せめて、一撃は入れておかないと。

 ボス戦の攻撃貢献度が0(ゼロ)になっちゃうよ。


「ストップ、ストップ、ストォ〜〜プ。狐火ちゃん達、ストォ〜〜プ。止まってぇ~~。お願〜〜い、止まってぇ〜」

 私が後ろで大声を出したので、狐火ちゃん達はきょとんとした顔をして、止まってくれたが、やや遅すぎたかもorz。


 ボスの大鼠、死んではいないけど、もう瀕死に近い。ぴくぴくと体が震えている。

 あぁ~、これはどうなんだろうね。あと一撃与えたら、死ぬと思うけど。これでレベルアップするのかな。

 まぁ、試してみるかな。なんか申し訳ない。

申し訳ない顔して、大鼠に薙刀の一撃を加え、倒した。すると奥から階段が現れ、4層に降りれそうだ。それと階段脇に宝箱が1つ現れる。チュートリアルクリア記念の宝箱だ。八百幻のときは、新しい初期スキルを覚えられるスキルの書だったけど、こっちではなんだろう、てか、もらっていいのか。ほぼ何もしてないぞ。勝って4層に降りれるのはいいけど、これじゃない感が半端なく心を埋めている。

 はぁ~、まぁしょうがない。とりあえず、降りて、ショートカットスポット(ワープ陣)が登録できるか試すかな。登録できれば、だいぶ時間短縮できるだろう。

 おっと、その前に宝箱を開けて、中身を確認しよう。


 宝箱を開けて見ると、中身は八百幻と同じような巻物であった。あれっ、スキルの書なのかと思ったが、ちょっと違う感じがするので、マンションに戻ってから、鑑定することにしよう。

 宝箱も回収したし、それでは降りようとすると、狐火ちゃん達が階段の前で待っていた。ドヤ顔しながら待っているので、どうやら、褒めて欲しいんだと思う。

 当初の予定とは違うけど、狐火ちゃん達の合体技でボス戦をクリアできたので、思いっきり褒めてあげよう。

 久しぶりにモフモフするぞぉ。まずは狐火ちゃんからね。

 ワシャワシャ、ワシャワシャ、ワシャワシャ…………、スリスリ、ワシャワシャ、スリスリ、ワシャワシャ。

………

……


 ふぅ~、堪能した。気づいたら、10分以上モフモフしてたよ。まぁいいけど。狐火ちゃん達も満足した顔をしている。うんうん、満足、満足。さぁ~、これで降りますかね。


 階段を一歩降りると、ピコンピコンと頭の中で音がなる。何が起きた?八百幻のときにはこんなことは無かったんだけど。

 もしかして、レベルアップした?なんでこのタイミング?ボス倒したあとでなく、降りるタイミングって、このタイミングでボス戦終了って、判定だったのか?

 疑問は尽きないが、まぁとりあえず、ステータスを確認しよう。


 ステータスを確認すると、レベルが2に上がっていた。いやっ。まさか、このタイミング!でも、安心したよ。想定外のことが起きたけど、レベルアップし始めるタイミングは、変わって無くてよかった。レベルは1しか上がってないから、そこまでステータスは変わらないけど、徐々に強くなれればいいかな。


 4層に無事に降りて来ました。ショートカットスポットは、階段脇にあったので、まずはそこで登録できるか確認する。


 結果、無事に登録できました。何も変なことがなかったので、本当に登録できたか、大丈夫なのか不安だけど、このショートカットスポットで1層まで戻ろうと思う。


 気持ちを整えて、ショートカットスポットの上に乗る。複数転移先があると、選択できるが、今は1層と4層しか転移先がないので、選択もなしに転移する。

 すぅ~っと、光の中で体が消えていく。


 ……

 …

 次に目を開けると1層の入口に戻っていた。さぁ~、部屋に戻ろう。これで明日からのダンジョン攻略もだいぶ楽になるね。4層スタートできるし、レベルアップもできるから、攻略のスピードが上がりそうだね。

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