0273. ダンジョンで氏兼との鍛錬の成果確認
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ーーーー翌日
今日は朝から快晴だって、言いたかったけど、どんよりと曇っている。雨は降らなさそうだけど、灰色の雲が厚く晴れそうにはない。せっかくのダンジョン再開日なのになとは思うが、いつも天気がいいわけではないので、しょうがない。
朝餉を食べて、氏兼達に今日から行くよって、伝えるかな。
「氏兼、おはよう。今日、これから天堂に行こうと思うから、よろしくね。まぁ、でも、久しぶりだから、そこまで長く行かないようにするよ。いきなり、前と同じようにするのは、氏兼はもちろん、たきや沙門達も心配するだろうからね」
ちょっと氏兼がびっくりというか、またですかって顔してる。急に行こうとしたから、呆れちゃったかな。
「琴音様、承知しましたが、こういうことは、遅くとも昨日に言っていただかないと、我らも準備がございますので、ご注意くださいませ」
あちゃ〜、お小言もらっちゃったよ。一応、六日前に五日後ぐらいには天堂に行くって伝えてたのにな。なんで、お小言もらわないといけないんだろう。確かに前日には伝えてないけど。準備はしてたでしょっていうか、準備もそんなないのに。なんかイラッとしてきた。よ~し、ちょっとガツンと言ってやる。
「氏兼、六日前に五日後ぐらいには天堂に行くって言ったでしょ、その時に氏兼も『五日後を目処に天堂に行けるように、我らも準備致しまする』って言ってたじゃん。なのに、準備がって、どういうことなの、この五日間準備して無かったの」
いつもより語気を強めて話しかけると、氏兼もびっくっとして、慌てている。
「あっ、いやっ、そんなことはございませぬ、しかと準備できております。ただ、当日ではなく前日にはお伝えいただきたいと思いまして。これは言葉を間違えました。申し訳ございませぬ」
「まぁ、いいわ。それじゃ、準備でき次第、天堂に行きましょう」
ーーーー天堂前の広場
「それじゃ、行ってくるよ。久しぶりだから、早めに戻ってくるよ」
「お気をつけて、無理をせずでお願い致しまする」
「はいはい、わかってるよ。それじゃね」
長期休み明けで、ちゃんと幼稚園に登校できるか心配している親のような感じで、氏兼とたきが見ているのを、ちょっと苦笑いしながら、ダンジョンに入っていった。
まずは、マンションの部屋に行って、いつものルーティンをしますかね。氏兼もなんだかんだでしっかりとオガ炭や砂などを準備していたから。
ーーーールーティン終了後
それじゃ、ダンジョンに潜りますかね。3層への階段を探したいところだけど、いきなり行くのには、時間がかかって、氏兼達がまた心配指定怒りそうだから、今日は1層で氏兼達との鍛錬の成果を軽く確認するかな。まぁ、久しぶりの戦闘だから無理をせず。
ダンジョンに入る。まずは1層で肩慣らしして、2層で数回戦闘したら戻ろう。今日は氏兼達との鍛錬でどこまでスムーズに戦闘できるようになったのかを確認できればいいかな。まずは、単体戦だね。
ダンジョン1層を少しずつ歩いていく。なかなか魔物は見つからない、前より居ない感じがするが、どうしたんだろう。まぁ、いいけどね。
そう考えていると、やっと最初の魔物を見つけた。
魔物もこちらに気がついたようだ。こっちに向かってくるが、いつもより動きが遅い気がする。んっ、なんだ?
まぁ、そんなことに構ってられないが。
薙刀をしっかりと持ち直し、魔物に向かって刃を突き刺し、牽制する。
牽制した攻撃で魔物も動きを止めて、威嚇をし始めた。よし。今だ。とぉ〜、えいっ、やっ。
少し避けられたが、攻撃が当たって傷つけることが出来た。傷つけられて怒って、魔物が突っ込んでくる。
さっと、飛んで来た魔物を避け、後ろから魔物を斬りつけると、動かなくなる。
おぉ~、思った以上にスムーズに倒すことができた。鍛錬の成果があった。よかった~。それにしても、動きがゆっくりなのはどうしたんだ。私の目が良くなったのか。
ありそうな理由としては、動体視力がよくなったのか、反射神経がよくなったのか、それとも運動神経がよくなったのか、言葉は似てるけど、少しづつ違うからね、まぁ、どこでもいいんだけど、成果があったんだから。さぁ~、つぎつぎ、次の魔物を倒すぞ~~。
それから、1層で数回、2層で2回戦闘をしたが、いつもよりやはり短い時間で倒すことができた。うんうん、結構、効果があったな。戻ったら、氏兼達に報告してあげよう。喜ぶぞ、きっと。沙門は泣いちゃうかもな。それじゃ、帰りますかね。