0267. 氏兼達と初鍛錬
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ーーーー翌日
朝餉を食べ終わって、今日から当面、ダンジョンには入らず、氏兼達と一緒に鍛錬をする。まぁ、今までダンジョンの中のねずみっぽい魔物しか倒してこなかったから、対人戦の練習には、こういう機会を作らないと当分無いからね。ダンジョンも階層深く潜れば、人型の魔物も出ては来るが、そこに辿り着くまでにまだまだ時間も掛かりそうだからね。
それにしても、氏兼達のやる気が凄すぎる。鼻息が荒く目が血走っていないか。まだ初日の朝だぞ。少し落ち着かせながら、やるかな。
「氏兼、沙門、それに筑馬。おはよう。今日からしばらくよろしくね。それそうと、3人とも気合い入れ過ぎじゃない。目が血走って怖いよ。落ち着いてね」
「あっ、失礼しました。なにぶん、琴音様と一緒に鍛錬ができるので、いやっ、楽しみでございまして」
「そんな楽しみにしなくても大丈夫よ。今回は五日から十日ぐらいあるし、今後も今回みたいなこともするだろうから、またの機会もあるんだから。まぁ、それよりも鍛錬始めましょう」
3人を落ち着かせながら、鍛錬の準備をする。すでに防具
を身に着けて、薙刀も手に持っている。それともちろん、指輪と腕輪もつけっぱなしにしている。
「それでは始めまするが、その前にお伝えしたいことが一つ二つございまする。一つ目は、昨日、殿にご報告致しまして、琴音様の無事を喜んでおられました。明日にでもこちらにまいるとのことでしたので、よろしくお願いいたしまする。二つ目は、この鍛錬で我らが納得できる成果が見られなかった場合は、天堂に入っての鍛錬を控えていただきたく」
父上と母上が明日来るのかぁ~。まぁ、そうだよな。昨日、あんだけ心配していたって言ってたから、無事だって連絡したら、来るよね。こっちに来てから、会ってないから、久しぶりに会って話をするのも良いかも。
あとダンジョンに入らせないのも、氏兼達からしたら、そうだよねぇ~。まぁ、私も当分疲れたから、ダンジョンに入らなくていいかなと思ってるから、いいけどね。入りたくなったら、適当に理由をつけて、入ればいいしね。
「義実と真里が来るんだ。久しぶりに会えるの楽しみだね。明日来たら、ゆっくりと話をするよ。今から楽しみだ。それと天堂の件は、まぁわかったよ。
氏兼達が心配するのもわかるから、でも、御使い様や神々から御神託があって、天堂に入らなくちゃいけないときは止めても入るからね。そこだけちゃんと覚えておいてね。氏兼達より御使い様達の御言葉のほうが重いから」
「ありがとうございまする。それでは明日はよろしくお願いいたしまする。また、天堂のこともありがとうございまする。当然、御使い様の御言葉があれば、それは致し方ないかと。そのような御言葉がない場合は、守っていただければと」
「はいはい、それじゃ、始めましょう。いろいろと話をしちゃって、だいぶ時間を使ったから」
そろそろ始めたいから、話を少し強引に終わらせる。
その後、2時間ほど氏兼達と鍛錬をした。今日は素振りと氏兼達へのちょっとした打ち込み稽古をしたぐらいだ。
素振りも打ち込み稽古も身体強化をしっかりとしながら行ったので、氏兼達が思ってた以上に動けてたんじゃないかな。
明日以降もこんな感じで出来ていたら、たぶん、安心してくれるだろう。ちょっと気合いを入れて頑張りますかね。
ーーーー翌日
身体強化をして鍛錬したはずなのに、ちょっと筋肉痛の部分がある。ダンジョンでの戦闘とは違う筋肉を使ったからだろうとは思うけど、こんな幼稚園児から筋肉痛になるとは考えてなかった。無駄に力を入れすぎているのかもしれないから、後で氏兼に聞いてみるかな。昨日の感想を。
「みんな、おはよう。今日もよろしくね。それじゃ、今日も張り切って頑張りましょう〜〜。おぉ~」
「琴音様、おはようございまする。本日もよろしくお願いいたします」
「今日も昨日と同じでいいかな。それと義実と真里が来るから、早めに終わりにする?」
「そうでございますな。殿と御方様が来られますので、やりすぎて疲れているのも良くないでしょうから、今日は早めに終わりにしておきましょう。それと内容については、昨日の動きを見させていただき、沙門殿と筑馬殿と話をしまして、素振りの量を減らして、打ち込み稽古やかかり稽古の時間を増やすでよろしいのではないかということになりました」
おぉ~、思った以上に早いな。成果を理解してもらうの。身体強化しながらだから、動きが良いのは当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。
「そうなんだ。ありがとうね」
「琴音様の動きが良いのは、一昨日にお見せいただいたその指輪と腕輪の効果のおかげなのでしょうか」
「う~ん、どうなんだろうね。効果はあると思うけど、すべての成果をこの指輪と腕輪のおかげってことではないと思うよ。私も今まで御使い様との鍛錬で少しは鍛えられてるからさ」
「そうでございますな。指輪などのおかげと失礼なことを申しました」
「まぁ、いいって、そんなに気にすることじゃないし。それよりも鍛錬をささっとして、迎える準備をしないと」
その後、1時間ちょっとだけ、昨日の半分程度の鍛錬をして、早めに切り上げて、父上と母上をお迎えする準備をした。