0266. 戦利品で驚きを
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「まずは、こちらの大きな箱に入っているものは、回復薬だよ。まぁ、効果はそこまで高くないみたいだけど、
・スリ傷をした時、傷をきれいに治したり
・風邪の症状を治したり
・古傷を改善できたり
するんだって。
使用量は、飲む場合、大人は1回あたり半分程度飲めばよくて、。子供は大人の半分で十分らしいよ。
傷等に振りかける場合、5倍程度に希釈して、傷口に直接塗ればよいって言われたよ。
っで、こっちの小さい箱には、指輪と腕輪が入っているよ。
指輪は
・足が少し早くなったり
・手や体を動かしやすくなる
みたいで、
腕輪は
・体を少し長く動かすことができる
ようになるみたいだよ。まぁ、まだ身に着けてないから、効果がどの程度あるのかわからないけど。一旦、聞いた話は以上だけど、わかったかな」
「………、へっ………、りっ、理、理解が追いつきませぬ。なぜに傷が治るのでしょうか。それに指輪や腕輪なのになぜ効果があるのでしょうか。普通のものだとそのような効果はありませぬ」
「そう言われても、私もなぜ効果があるのか、わからないよ。御使い様にもらったものだから。まぁ、そういうものだと思って使うしかないんじゃない。あぁ~、それと回復薬は外に出しておくと7日ぐらいしか持たないんだって。箱に入れておくともう少し持つみたい。なので、私が自分の部屋で管理して、必要なときに渡す感じにしたいと思うけど、いいかな。あと指輪と腕輪は一旦、私が着けておくから」
「薬の扱いは、そのような形でよろしかと。しかし、指輪と腕輪は、琴音様には大きすぎませぬか。着けられてもすぐに外れてしまうのではないでしょうか」
「あぁ~、それは大丈夫みたいよ。なんか、よくわからないけど、大きさが変わるんだって。とりあえず、着けてみたらわかるよ」
そう言って、まず指輪を左手の中指にはめてみる。すると2-3秒で指輪のサイズが変わっていく。そして、あっという間にぴったりのサイズになった。
氏兼達の顔を見ると、あ然、ぼう然とした顔をしているわ。まぁ、そうなるよね、普通は。私だって、ゲームの世界で見て知っていたけど、現実世界でこう動くと少し気持ち悪い気もする。
とはいえ、サイズが合わないと装備効果が得られないので、必要機能で助かっているのは間違いないんだけどね。
「………。なんと面妖な、…まさか本当に大きさが変わり、琴音様の指に合うようになるとは」
「それじゃぁ、腕輪も着けちゃうね」
指輪と同じように腕輪を左腕につけよう。腕時計みたいに手首のところに腕輪を着けると、こちらも先ほどと同じようにサイズが自動調整されてぴったりとのサイズになった
「こちらも先ほどと同じく大きさが変わるとは。いやはや、何がどうなっているのか、分かりませぬな」
「もう、どうしようもないんだから、理解するのは諦めて受け入れるしかないよ。そんなもんだって」
「それじゃぁ、私の今回の鍛錬の話は以上ね。今回はみんなに心配をかけたから、少し天堂での鍛錬は控えて、奥之院のこの辺りで、氏兼達にちょっと薙刀や攻撃を避ける鍛錬を一緒にしてくれないかな。
なかなか、今まで鍛錬の成果を見せてなかったから私の成果を見せて、今回のようなことが起こってもみんなが少しでも心配しないで安心してもらえるようにしたいんだけど、どうかな」
「うっぅう、………、そっ、そっ、そのようなことをお考えになられているとは、………、ありがとうございまする、しかと、承ります。琴音様の鍛錬の成果を見させていただきまする」
氏兼は私の提案を聞いて、びっくりした顔をしたけど、すぐに嬉しそうな顔して、少し咽び泣く感じになっている。私がどれくらい鍛錬していて、どれくらい動けるか見られるのが、嬉しいのかな。
「そう、ありがとう。それじゃぁ、明日から当面は五日とか十日とかそれぐらいでいいかな」
「そうでございますな。まずは五日ほど見させていただいて、我らでも鍛錬を一緒に出来るようでしたら、何日か鍛錬させていただければと思いまする」
「わかったわ。それじゃぁ、明日からよろしくね。それと今まで天堂の中で御使い様にお願いして作ってた鋼とか竹炭とかは、この期間は作れないけど、大丈夫かな」
「そうでございますね。問題無いかなと思いまする。在庫も多くございますれば、十日程度作られなくても大丈夫でございまする」