0265. すり合わせしたけど本当だった
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予想通り、たきに抱っこしてもらいながら奥之院に戻ってきた。もちろん、防具も外して、防具と薙刀は氏兼が持って帰ってきた。
奥之院の入口では、その時はどう連絡したのかわからなかったが、沙門と筑馬が待っていた。
ご飯を食べたあとに気づいたが、氏兼かたきが式神を使ったのだと気づいた。
食事中もみんな静かに食べていて、時々、私の様子をうかがっていた。いつもは、私1人で食べることが多いのに、今日はみんな一緒に食べると言って、同じ部屋で食べたのだ。たきとまつまで一緒に食べたので、それはそれでちょっとこっちが驚いてしまった。
なので今は食事を終え、ゆっくりと奥之院の広間に移動してお茶を飲んでいる状況だ。でも、誰も話し始めず、静かにしている。みんな、話始めのタイミングをうかがっているんだろう。
しょうがない。私から話し始めることにしよう。というか、私から話さないといけなんだろう。
「ふぅ~、それじゃぁ、話を始めましょうかね。それじゃぁ、まずはたきかまつ、私が天堂の中から持って帰ってきた箱を2つ、持ってきてもらえるかな。それを持ってきてから、私の天堂の中での状況を話すよ」
そう言うと、まつが立ち上がり部屋の外に荷物を取りに行った。まぁ、数分もすれば戻ってくるだろうと思っていたらしたすぐに戻って来た。隣の部屋か外の廊下のところにでも置いていたみたい。準備万端だったようね。
宝箱2つは私の前に置いてもらい、話を始める。
「まずは、私の戻りが遅くなってごめんね。みんなに心配をかけたね。どうしてここまで遅くなったかを話をするけど、本当に四日も経っているの?私は天堂の中で、そんなに過ごした認識はないんだよね。自分の中では一刻ぐらい、長くても1日ぐらいしか経ってない感覚なんだよね」
「そうでございますか。実際には四日ほど経っておりまして、昨日は殿と御方様もこちらに来られて、天堂の様子を確認されておりました。昨日のうちにお戻りにはなられましたが。先ほど、お二人には連絡しておきましたので、またご連絡が来ると思いまする」
父上と母上まで話が伝わっちゃってるんだ。本当にみんなに心配かけたようね。それにしても、どうしてダンジョンの中の1日が外で4日になっちゃたんだろう。今までダンジョンの1層でいろいろと過ごしてきても、時間のズレはなかったのにな。
「それは義実と真里に心配を相当かけたようだね。次に会う機会があったら、直接謝ることにするわね。そうすると、本当に四日経っているようね、みんなの様子からすると。でも、こればっかりは御使い様か神々に聞いてみないと理由はわからないわね。もし聞けるようだったら、次行ったときにでも聞いてみるわね。それよりも、私の鍛錬の成果について、話すをするわね。物事は前向きに考えましょう」
「琴音様、おっしゃられることはわかりますが、あまり無茶なことはお控えくだされ。我らは中には入れませぬので、お戻りになられぬときは心配で心配で、どうすればよいか、なにも手につきませなんだので」
そうだよねぇ~、そりゃぁ、こんな小さい子どもが4日も帰って来なきゃ、心配だよね。うんうん、その気持ちわかるよ。でも、こればっかりはどうしてかわからないから、どうしようもないのよね。
「わかったわ、できる限り控えることにするけど、どこまでできるかは御使い様次第だからね。伝えるぐらいよ、私ができるのは。それよりも成果を話しするわね。
今回、次の鍛錬に進んで町中というか、建物の中を歩き回りながらの実践形式の戦闘を経験してきたの。っで、この宝箱はご褒美としてもらったんだよ。中身については簡単に聞いてきたから説明するね」
「承知致しました。それで賜ったご褒美とは何なんでしょうか」
なんかもうお宝のほうに気が向いちゃった感じがする。まぁ、そっちのほうが話が進めやすくていいいけど。