0258. レベルアップの道は長し
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氏兼達への報告、情報共有も無事に終わって、それなりに納得してもらったので、今後はもっとダンジョンでのレベルアップに勤しむことにしよう。
まぁ、とはいえまだまだ体が小さいから、無理をせず地道にレベルアップをしながらだと思うけど、成人するまでにこのダンジョンをクリア出来るようにしよう。
うん、そうしよう。それぐらいの目標でいいだろう。早くダンジョンをクリアしても、ここ以外にダンジョンが無いのだし、それに八百幻の初心者ダンジョンと全く同じとも限らないしね。もしかしたら、初心者ダンジョンより階層が深いかもしれない。
どこかのタイミングで階層がどこまであるのか、知りたいけど、当面は難しいだろう。もしかしたら、狐火ちゃん達とリンクできたら、神々とも狐火ちゃん達経由で話をできるかも知れないだろうけど。
氏兼達に説明してから、徐々にダンジョンでの戦闘を増やして行っているが、まだまだレベルアップはしていない。経験値1の魔物(勝手に思っているだけ)なので、もっと大量に倒さないといけないのかもしれない。けど、もうそろそろ3桁ぐらいは倒していると思うんだけどなぁ~~。やっぱり1層だとレベルアップしないのかな。
ただ、だいぶ戦闘にも慣れてきたので、効率は上がっていると思う。まぁ、1日20匹ぐらいを討伐出来るようになっただけなんだけどね。それでも、初日比べれば、だいぶ成長したと思う。
それと薙刀に付いた血糊を厄祓術で、少しきれいにできることがわかった。まぁ、想像通り、クリーンアップ系の厄祓術なんだけどね。
少し汗をかいてべとっとして気持ち悪くなったので、クリーンアップ系の厄祓術で少しさっぱりするかなとやってみたときに、そのまま手に持ってた薙刀も対象になったみたいで、きれいになったのよ。完全にきれいにはなってなかったけど。
軽く食器類を水で洗ぐするくらいの汚れの落ちはするので、結構重宝している。おかげで、ダンジョンから出るときに、血糊が付いていて、氏兼やたき達を心配させないで済むのだから。
ダンジョンで戦闘し始めて三日目の時に、ちょっと疲れていて、薙刀に血糊をだいぶ残したまま、氏兼達の前に戻ってしまって、薙刀の血糊を見て、すごい心配をされてしまったのよね。危うく、当分ダンジョンで戦闘が出来ないところまで行きそうだったわ。説得、納得させるのに時間がかかって、その日は爆睡よ。
まぁ、そんなことがあったから、クリーンアップが出来ないかって思っていたところに出来たので、重宝しているのだ。自分の体もスッキリして、薙刀や防具もきれいになって、氏兼達も心配しない。みんな、ウィンウィンだね。それとまだレベルアップしていないけど、厄祓術のスキルも上がるかもしれないし、数をこなせば。
まぁ、そういうことで、意外にもダンジョン内でスムーズに活動しているのだ。今のところは。
次は1層の後半部分まで行って、ダンジョンの2層への階段を見つけようと思う。
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相変わらずレベルアップできない日々を過ごしつつ、ゆっくりではあるが、1層の奥に進んでいる。私の記憶が正しければ、もう少しで2層への階段があるところに着くと思う。魔物は相変わらず変わらないが、時々、1匹では無く、2匹出ることもある。まぁ、2匹になったところで、そこまで対処が難しくなってはいないが。
それとやっぱりレベルアップは八百幻で言うとチュートリアルが終わったあとの3層からなのかな。できれば、2層からレベルアップできるといいんだけどね。
まぁ、今日は2層への階段に辿り着けるだろうから、2層に降りて、何匹か討伐できれば、確認出来ると思うんだよね。
「たき、おはよう。今日も元気に天堂に行ってくるから、留守番よろしくね」
「琴音様、おはようございます。まだ朝餉も食べておりませんのに、すでに天堂の話をされるとは、なにかあるのですか。昨日は特に何も仰っていませんでしたが」
「いや、特になにか特別なことがあるわけじゃないんだけど、今日は上手く鍛錬が進めば次の段階に行けるかもしれないってことをすっかり忘れていてね。さっき起きたときに思い出したんだよ」
「琴音様、そんな大切なことをお忘れになるなんて。氏兼殿達が聞いたら、驚きますよ。まだ実践形式での鍛錬を始めて一月も経っていないのに」
「まぁ、そう言われても、忘れていたんだから、しょうがないじゃん。私もここまで順調に進むとは思ってなかったんだよ。でも、より上手くなれるのは良いことだと思うから、これからも頑張っていくよ。何かあった時に対応もしやすいし、みんなの迷惑にもならないだろうしね」
「琴音様のことを迷惑と思う人はここにはいませんよ」
「まぁ、そうかも知れないけど、周りの国はどうかわからないじゃない。上総や下総、武蔵、伊豆は言うに及ばず、京や尾張。それに西国や東国もこれからもっとこの大聖宮の名が知れると、ここを攻めてくるかもしれないでしょ。そういう日が来ないようにしたいと思うし、来ないように動くけど、こればっかりは相手がいるからどうう思われるかわからないからね。もしかしたら、商人が敵対してくるかも知れないし。ともかく、何が起きても大丈夫なのようにしたいのよ。だから、頑張ろうと思うの」
「そこまでお考えとは思いませんでした。私も琴音様をしっかりとお支えできるようにいたします」
なんか、たきと朝から熱く語ってしまったけど、まぁ、理解してくれたからいいか。