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0251. 美味しい料理を作ってみた

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!


1/3から閑話で書いてました転生前(現代)の話【八百幻】については、別作品化しました。

本作の戦国時代での話のスピード感を上げるため、今後、本作では【八百幻】の話は投稿せず、以下の作品で投稿します。


始めの数か月は基本的に本作品の2章(2023年12月31日)までの八百幻の話の焼き直しで、一部言葉を変更したり、追記した作品になりますが、2024年1月1日以降に書いた話は以下でしか投稿しない予定です。


良かったら、こちらの作品も読んでください。投稿済みの話は週2回、それ以降は週1-2回を予定してます。


作品名

 【八百万の幻獣物語 〜モフモフしたいがためにVRMMOを始めました。スキルを全て幻獣のために使ってたら、相棒が可愛くなりすぎてモフモフが止まらない〜】

https://ncode.syosetu.com/n6636io/

ーーーーダンジョンの外

「おまたせ~、戻ってきたよ。あっ、たきはいるかな。頼みたいことがあるんだけど」

 天堂から外に出てすぐにたきを探す。


「はい、ここにおります。琴音様、いかがいたしましたか」


「持ってきた食材で御使い様に聞きながら、試作してみたんだけど、こっちに持ってくるための器が無くって。何か入れられる器を持ってきてくれるかな。全部で10個ぐらいあると助かるんだけど」


「はぁ、わかりました。施策するときにお使いになった際に器などはお使いになられてないのでしょうか」

やっぱりそう言うところは、気になるね。どう言い訳しようかな。


「器は、御使い様からお借りして、あるんだけど、こっちに持って来れないんだよね。みんなが入れないのと同じように、出入りが制限されているみたいなんだよ」

 これなら、大丈夫だろう。みんな入れないことは理解しているから、そういうことで出れないこともあるだろうと。


「そういうことだったんですね。それでは急ぎ、器を取ってまいります。しばらくお待ちを」

 そう言うと、さっと立ち上がって、取りに行ってしまった。たきの後ろを沙門が追いかけている。まぁ、往復する時間もかかるだろうから前に30-40分ぐらいは待ちかな。



 20分ぐらいで、沙門が器を持って戻ってきたよ。たきはすぐに戻って来たので、途中で沙門に頼んで戻ってきたんだろう。

 私はたきにお茶を入れてもらって、ゆったりとしていた。いつの間にか、かまどが広場の角に作られていた。

 まぁ、私がダンジョンに入ってしまうと待ち時間も結構あるからね。温かい飲み物が飲めるように、かまどを作ったんだろう。



「沙門。ありがとうね。それじゃあ、この器に施試作した料理を入れて戻ってくるね」

 沙門から器を受け取ると、そのままダンジョンに戻る。料理自体はアイテムボックスに入れてあるから、待合室でさっと器を入れ替える。



「入れ替えてきたよ。これで奥之院に戻ろうか」



ーーーー

 部屋に戻って来て、昼餉とお茶休憩をしたあと、少しゆっくりした。

 氏兼達も体を休めているようなので、もうちょっと休んだら、みんなに作った試作品を見てもらい、味見してもらおう。お茶休憩はし終わってるが、お茶請け代わりに出そう。


「みんな、お疲れ様。みんなに用意してもらった山と海の食材で、御使い様の好きな食べ物を作れるか聞いてきたよ。それでいくつかの食材では、料理を試作できたよ」


「琴音様、お疲れ様でございます。御使い様の好みをお聞きしただけでなく、料理を試作されて来られるとは、あいも変わらず琴音様は素晴らしいですな。それでどのようなものをお作りになられたのですか」


「氏兼、そんなに褒めても何も無いよ。それで作って来たのは、結構あってね。この器に入れてある七種類だよ。一個づつ簡単に説明するね。

 まずは、海の食材で作ったのは三個ね。カツオで作った酒盗。アジの塩辛とイカの塩辛だね。

 山の食材で作ったのはうどのおひたし、たけのこのおひたし。ヤマモモとキイチゴはそれぞれ砂糖煮ってものを作ったわ。みんな、聞いたことや食べことがあるかな」


「塩辛とおひたしは、知っております。ただ、酒盗と砂糖煮というものは知りませんし、食べたこともありません」


「それじゃあ、ちょっと味見してよ。味については私も少しだけ味見したけど、合うかわからなかったから」


「それでは、味見させていただきまする。先日は琴音様が考えられた甘味をいただきましたが、今回は海の物と山の物をいただけるとは思いませなんだ」


「……。美味しいですね。丁度いい塩加減です。アジの塩辛もイカの塩辛は」


「こちらのカツオの酒盗は、塩が効いていて、酒が欲しくなる味ですな」


「おひたしも、さっぱりとしている中に苦味もあり、美味しいです」


「このキイチゴとヤマモモの砂糖煮は、先日の甘味と違い、甘味のあとに酸味があって良いですな」

 みんな味見してるけど、肯定的な意見しか無いわね。なんか否定的とは言わないけど、改善点とかも言ってくれてもいいのに。


「みんな、美味しいて言ってくれてありがとうね。でも、何か改善するところとかないかな。このままの味で御使い様にお出ししてもいいのかな。そんな感じで何か意見無いかしら」


「そうでございますな。何か改善と言われましても、十分に美味しゅうございましたから、この味で十分かと思いますぞ」


「そうですね。私もこれ以上の改善は思いつきません。何か別の味があれば違うのでしょうが、味噌をもう少し多くいれることぐらいでしょうか。あと、醤はどうでしょうか」


「意見ありがとうね。そうね。味噌は垂れ味噌だっけ。それはもう少し入れても良いかもね。それは醤もあれば、試してみてもいいかもね。じゃぁ、ちょっと用意してもらえるかな」



ーーーー二週間後

 みんなに協力してもらって、どうにか納得する味になった。マンションの調味料を使わないで、作れたので、今後は勝手方の人に作ってもらえることになった。定期的に用意してもらって、狐火ちゃん達にあげようと思う。

 ちなみに辛いものについては、唐辛子を光賀は知っていたが、買い付けをする先を知らないそうだ。博多や堺、坊津、琉球あたりに行けば、わかるんじゃないかとのことだったので、行く機会があれば、探して欲しいと伝えてある。

 まぁ、のんびりと待つかな。


あと狐火ちゃん達用の戦車、人形、フリスビー、ブーメランも町のみんなに仕上げをしてもらって、狐火ちゃん達と使っている。

 奥之院の周りで使おうと思ったのだが、狐火ちゃん達の姿が見えないから使わないで大丈夫と言われてしまった。氏兼達としては、奉納したものななので、見えるところで使わないで欲しいみたい。いまいち、理由は理解できなかったけど、そういう考えなので、結局、ダンジョンの中でみんなで使っている。

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