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0250. 御使い様の好きな食べ物を用意しよう

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!


1/3から閑話で書いてました転生前(現代)の話【八百幻】については、別作品化しました。

本作の戦国時代での話のスピード感を上げるため、今後、本作では【八百幻】の話は投稿せず、以下の作品で投稿します。


始めの数か月は基本的に本作品の2章(2023年12月31日)までの八百幻の話の焼き直しで、一部言葉を変更したり、追記した作品になりますが、2024年1月1日以降に書いた話は以下でしか投稿しない予定です。


良かったら、こちらの作品も読んでください。投稿済みの話は週2回、それ以降は週1-2回を予定してます。


作品名

 【八百万の幻獣物語 〜モフモフしたいがためにVRMMOを始めました。スキルを全て幻獣のために使ってたら、相棒が可愛くなりすぎてモフモフが止まらない〜】

https://ncode.syosetu.com/n6636io/

「それじゃあ、この3つの仕上げは氏兼達にお任せするとして、それともう一つ、お願いがあるんだよね。これはたきとまつ達とやろうかなと思ってね」

 たきとまつとやるって言ったら二人とも「へっ」って顔しちゃったよ。まぁ、何も言ってなかったから、しょうがないけど。


「たき、まつ。大丈夫よ。こっちの方は、御使い様の好きな食べ物を作るってだけだから。御使い様の好きな食べ物は、それぞれ、辛いもの、山菜で香りの良いもの、海の物で塩辛いものだって」


「あっ、あのぉ、食べ物を作るって、どういうことでしょうか。それと、山菜と海の物はわかりますが、辛いものって、何でしょうか」

 あれっ、辛いものって、この時代になかったんだっけ。まぁ、日本料理って辛いものは少ないから、よくわかってなくてもいいんだけどね。

 でも、どうしようかな~、これだと辛い料理は作れないかもなぁ。


「辛いものって言うのは、食べるとピリッとくるものだったり、舌が少し痛くなったり、口の中が熱くなったりする食べ物のことらしいよ。たきやまつはそういう食べ物を食べたことや聞いたことはない」


「聞いたことございません。そのような食べ物がこの近くにあるのでしょうか」


「そうかぁ、まぁ、聞いたことがないんだったら、この近くには無いのかもね。光賀に聞いてみて、知らないようだったら、諦めることにしよう」


「それでは、光賀殿にそういう食べ物があるか、聞いておきまする。今は、安房の外に買い付けに出ているようですので、こちらに戻り次第になります」


「わかったわ、光賀への確認よろしくね。戻って来て確認できるまでは、山菜と海産物の料理の試し作りを行っておくわ。それで海の物で塩辛いものと山菜で香りの良いものを作るにしても、使う食材は何があるかな、たきは何か思い浮かぶものってある?」


「そうですね。山の物で香りの良いものというと、たらの芽、ふきのとう、うど、こごみ、行者にんにくですかね。それにきのこだと、しいたけ、まいたけ、ひらたけですかね。あぁ~、あと他には、まつたけもありますね」


「おぉ~、結構あるね。その中で今の季節でこの安房周辺で取れるものはあるのかな」


「そうですね。この時期に取れる山菜は、今お伝えしたものだとほとんど無いかもしれないですね。数は少ないですが、うどはあるかも知れません。それ以外に今の時期で山で採れるものと言えば、ヤマモモ、キイチゴ、タケノコ、ヤブカンゾウ、シソなどですかね」


「なるほどね。それじゃあ、一旦、山で採れるものを採ってみて、いろいろと試してみようか。海の物は何が捕れるかな」


「そうですね。海の物は漁師や船乗りに聞かないと詳しくはわかりませんが、この時期だとカツオやアジ、サザエとアワビにイカなどをよく御方様にお出ししておりました」

 おっ、カツオとアジが捕れるなら、カツオの酒盗とアジの塩辛が作れるかな。イカの塩辛でもいいかも。


「カツオとイカ、アジは使えそうだね。3種類とも、明日以降で捕ってもらえるか、聞いてもらえるかな」


「わかりました。それでは、山の物と海の物、それぞれとってきてもらいます。明日以降でこちらに運んできてもらいますね。届き次第、琴音様にお伝えします」



ーーーー数日後

 山の物も海の物も両方ともなんだかんだで、聞いていたものを全て持ってきてくれた。これで試作料理を作れるから、久しぶりに料理を楽しもうかな、あの部屋で。

 あと、光賀はまだ戻ってきてないので、狐火ちゃんの料理は作れるのはもう少し先になりそうだ。


「たき、まつ。日本海の食材が届いたようだから、今日、天堂に持っていって御使い様達に好きな食材か、食べたい食材かを確認してみようと思うの。あと、聞けるならどんな料理にすると良いのかも聞いてみるよ」

 よし、これで食材をマンションの部屋に持っていって、試作できるかな。


「わかりました。それでは沙門殿に話をしておきます。いつもの大八車に載せてもらって天堂までお持ちします」


「うん、よろしくね。ちゃんと聞いてくるから、その聞いた内容で試作をしてみて、御使い様に気に入ってもらおうね」


「畏れ多いことではありますが、琴音様をお助けして頑張って、御使い様のご心証を損なわないようにしたいと思います」



ーーーーマンションの自室

 とりあえず、今日までに持ってきてくれた食材全てをマンションまで持ってきた。

 カツオやアジ、サザエとアワビにイカ、うど、ヤマモモ、キイチゴ、タケノコ、ヤブカンゾウ、シソね。令和で使ったことや食べたこといくつかあるけど、見たこともないものもあるのよね。まぁ、今日は使ったことのある食材だけを使って試してみるかな。あと使わないけど、久しぶりにサザエとアワビの刺し身を作って、楽しもうかな。

 まだ醤油は無いようなのよね。似たようなもので垂れみそ、薄垂れって呼ばれるものはあるみたいなんだけど。調味料も欲しいよね。

 なので、今日はマンションの冷蔵庫に保管していた令和の醤油で楽しむことにする。



ーーーー30分後

 一応、カツオの酒盗とアジの塩辛、イカの塩辛は出来たかな。まだ味が馴染んでないと思うから、少し置いておくかな。

 うどとたけのこは、アク抜きをして煮込んでおひたしにしてみた。ヤマモモとキイチゴはジャムにしてみた。ジャムというよりは、砂糖煮っていう感じだけど。


 味見してみて、どれもそれなりにって感じかな。なんか抜群にうまいってほどじゃないけど、手料理美味しいねって言われるくらいには出来ているんじゃないかな。

 それじゃあ、これを持って帰るかなって、今気付いたよ。入れて持って出る器が無いじゃない。

 あぁ~、やっちまったorz。出たら、たきに器を持って来てもらって、移して出すかな。


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