0246. 魔使力の強化方法を調べよう
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ーーーー朝餉後
「さて、いつも通り集まってもらったけど、特に天堂に行くってこと以外は何も変わらないから、集まる必要は無かったかも。ごめんね、わざわざ集まってもらって。それじゃあ、早速、天堂に行きますかね」
そう言って、立ち上がろうとした時に、氏兼から声をかけられた。
「琴音様、少々お待ち下さい。一つ、お話したいことがございまする」
あらっ、氏兼から話があるなんて珍しい。報告以外は特に私に話すことも少ないのに。
「珍しいわね。氏兼から、話があるなんて。報告以外の話かしら。それで何の話かな」
「はっ、先日来、琴音様は陰陽師の技の習得に励まれておりました。式神など一部の技はお見せしていただきましたが、それ以外にどのような技がお出来になるのかと、少々気になりまして。どこかでお見せいただく機会を頂戴できないかと」
あぁ~、そうねぇ、そういえば、見せたスキルと見せてないスキルがあったわね。陰陽五行のスキルは見せてなかったけど、他に何を見せたかも忘れちゃってるよ。まぁ、もうみんなに今できるスキルを見せて、外でも自由に使えるようにしちゃうのもいいけど、どこまでの人に見せるかだよねぇ。
「そうだったわね。私が御使い様から指南を受けている御技で何をどこまで出来るのかをみんなに全て見せてなかったわね。どこかで、そういう場を設けましょうか。ただ、誰に見せるかとは、みんなと相談するけど、どこまで見せるかは、御使い様にご相談して決めるからね。さすがに御使い様の指南内容を勝手に見せる訳にはいけないですし、その御意志に背くわけにはいけませんから」
よっし、こう言えば、全てを見せる必要もないし、何を見せるか考える時間も確保できるわね。
「もちろんでございまする。御使い様の御了承をいただいたうえで、可能な範囲でお教えいただけるのをお待ちしております」
「わかったわ。今日、天堂に行った際にお伺いを立ててみるけど、すぐに返事をもらえるかは、わからないことだけ、認識しておいてね。内容さえ決まれば、見せるのに時間がかからないと思うけど。実際、見せるにしても、誰にどこで見せるの?」
「見せていただく者は、我らでよろしいかと、あまり広めることは琴音様にとって得策ではございません。ただ、我らが知っておかねば、何かあった際に対処が遅れるかと懸念しております」
「あっ、そうね。その氏兼の懸念が実際に起こらないように、いろいろと動いてもらってたり、護衛についてもらってるんだけどね。まぁ、慎重に期するのはいいことだよ。それでみんなに見せるとなると、わざわざ、町や外宮、内宮で見せる必要もないから、天堂の前の広場でいいかな。それでどう。天堂に入る前か入ったあとにでも見せれば、移動時間も必要ないし、都合がいいんじゃない」
「それでお願い致しまする。天堂からお戻りになられた際にお疲れで無かったら、お見せいただくことでお願い致しまする」
「わかったわ。それじゃあ。それで。じゃあ、他に何もなければ、早速、天堂に行きますかね」
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いつものルーティンワークをささっと終わらせて、残りの時間は、魔使力強化をどうするかを考えましょうかね。
さて、魔使力ってどう鍛えられるのかをちゃんと調べないと。何となく、スキルを使っていれば上がるだろうし、前から行っている魔素を感じて動かす事をしていれば上がるんじゃないかなとは思うけど、もっと効率的に魔使力を強化したいし、それよりも、狐火ちゃん達と会話ができるようにリンクしたいのよね。
狐火ちゃん達と前のように会話ができるようになると、楽しいじゃない。仕事のあとに狐火ちゃん達と話をして、ストレス発散していたときほどではないけど、いろいろと話をしたいことがたくさんあるのよね。
何より令和の話をしたいのよね。図書室があって智識は身につくし、何か思い出す事に参考にはなるけど、会話から「あぁ~、そうだよね」、「いいねぇ~」って感じのヒントが欲しいのよね、スキル練習の。三人寄れば文殊の知恵じゃないけど、将門公や師匠だとそういう話が出来ないのよね。
狐火ちゃん達との会話でどこまでそういう事が出来るかわからないけどね。それぐらい期待しているのよね。
八百幻のときは、魔使力って能力項目は無かったけど、魔法とかスキルをスムーズに使えるようになるためのスキルがあったからなぁ。
とりあえず、図書室に行って、本でも探すかな。あとは八百幻のスキルを思い出しながら、スキル練習してみるか、それぐらいかな。今、思い付くのは。