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0242. 閑話・【???】転生者 琴の観察日記④ 不

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

ーーーー

 品種改良を終えて、周りの者と話をしている時に、今年の収穫量が増えないことに気づいて、びっくりしていたけど、品種改良を先にやるって決めた時に想像してなかったのね。だから、本命からじゃなくて、対抗の品種改良を選択していたのね。

 この抜け感、いいわねぇ。この時々起こる、『あれっ、どうしよう』 って、瞬間がたまらないわ~。

 で、結局は田起こしまでの時間で、肥料作りを行うことにしたのね。この肥料作りも結構手間になると思うわ。万能な肥料は作れないから、その土土(つちつち)に合った成分を見分けられるかが肝なのよね。

 まぁ、今までの経験があれば、鑑定と錬成を上手く使って、手間だけど、ちゃんとできるんじゃないかな。


 

 おっ、しっかりと本を読んでるな。肥料作りの智識も身につけて、これなら、大きな失敗や壁も無く、粛々と進む気がする。

 すき間を作って綿花と椎茸の品種改良をするなんて、と思ったけど。椎茸は大きな落とし穴よ。沼るというか、底なし沼のように、トラップばかりだから、気をつけてね。やつの底意地の悪さが出てる高難易度の品種改良レベルだから。


 やっぱり失敗したわね。でも、あっさりと諦めて、次に行くのはいいと思うけど、また肥料作りでなく、鉄の品種改良を試しているわね。いろいろと気が散っていて、見てる方は楽しいけど、ウロウロし過ぎで、大丈夫かしら。

 このあと、行き当たりばったりでトラブルにならなきゃいいけど。


 鉄の品種改良もそれなりに上手くいったようね。ウーツ鋼(ダマスカス鋼)までできるとは思わなかったけど、錬成の複合処理が出来るようになって、レベルが上がったわね。当の本人はスキルを確認してないようだけど。 

 それと錬成のコツと言うか、監修の落とし穴もだいぶ気づいたようね。全部では無いけど、大きいところは理解したみたいだから、この先は、椎茸とかの菌類など特殊なモノ以外は大丈夫かな。特殊なモノもそこまで多くないし。

 作物などのゲノムがあるモノはゲノム編集のイメージで、ゲノムがない鉱物などと成分で性質が変わるようなモノは結晶構造をイメージすることで錬成が成功することに気づいただけ、すごいわね。1年目で。

 ちなみに部屋にあったゴミとかは、チュートリアル用で、簡単に錬成出来るように調整してあったからね。

 


ーーーー

 ウーツ鋼モドキと鋼のインゴットをみんなに見せて、驚かれてると言うか、いつものように『やってくれましたね』って感じに思われてるわ。琴ちゃんは、そこまで感じてないようだけど。

 『あれっ、そこまで大変なことだっけ』って顔してるしね。

 周りにいる男の人も言ってるけど、ウーツ鋼モドキなんて、この時代にしたら、ヤバいからね。それを砂浜の砂鉄から、大量生産できるとなったら、戦争での負けはだいぶ減るわね。

 まぁ、琴ちゃんからしたら、自分の周りの人に死んで欲しくないし、引きこもり生活するために、攻められたくないって、ことぐらいしか考えていないんでしょうけど。


 でも、男の人に言われて、ようやく気づいたみたいね。

 厳重に情報を隠匿しないといけないくらい、自分の感覚よりやばい感じのことをしたって。

 それでも、『安房の人達が無事に怪我無く帰ってこれるなら、よしとしよう。安全な領地が増えれば、この大聖宮に攻めて来ることも無くなって、引きこもりモフモフ生活も実現しやすくなるだろうしね。よし、問題無いってことにしよう』って、心の声が漏れてるわよ。


 それにしても、回り道したわね。綿花にウーツ鋼モドキって、肥料作りするつもりだったのにね。椎茸は諦めたけど。


ーーーー

 やっと本格的に肥料作りをするようね。ちゃんと鑑定して、土の状況も見てるし、肥料作りは、今まで以上に順調に終わっちゃうかも。本も何冊か読んでるし。

 順調に智識の積み上げができてるわね。本を読むたびに、鑑定してどこがまだわかってないか、読んで何がわかるようになったかをしっかりと確認してるわ。

 こういうところが、丁寧でいいわねぇ~。もうぅ、応援のしがいがあるわ。

 ついに土の成分などが追加でわかるようになって、すごい喜んでいるわね。まぁ、土の状態が鑑定一発でわかって、足りないモノもわかれば、豊作への第一歩は間違えないものね。

 あとは足りない成分を肥料として作成できるかだけど、ここまで来れれば、大丈夫でしょう。

 私達に感謝しているわね。いいじゃない。いいじゃない。


 

 肥料、堆肥を作るのに、魔素の使用量が多いわ。智識はあるけどイメージがまだまだなのね。

 魔素を使いすぎて、倒れなきゃいいけど。ちょっと心配ね。スキルでどこまで魔素とかを使用するかは、調整できるんだけど、その練習は、琴ちゃんしていないし、と言うかやり方知らないからね。花梨ちゃん達に教えて、琴ちゃんに伝えてもらおうかしら。もし、倒れるなら。



 とりあえず、堆肥や肥料もそれぞれの土の状態に応じて、必要なモノを蒔いて土壌改良することができたわね。結構な量が必要で頑張ったわね。えらい、えらい。最後の方は少し疲れて眼光鋭く目が血走っていたけど、そこもいい画だったわ。


 肥料作りに品種改良と、農業関連については、あとは農機具の改良で終わりだね。まぁ、改善を始めたばかりにしては、十分な成果な気がするけど、琴ちゃんは、満足してないんだろうな。これだけじゃ、引きこもり生活出来ないから。

 さて、次は何をするのか、楽しみだね。

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