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0228. 閑話・【八百幻】初採集クエ は順調に

 若菜さんの身につけていたブレスレットは、かなり可愛く、つい私も欲しいと思ってしまった。ちょっと隣の芝生が青く見えたのだ。

 でも、なんかお店で買ってしまうのはどうかな~と思い、他に何かあるかなと聞こうと思ったが、がっついて聞いたら負けのような気がして、どうしようかな~って聞き方を考えていたら、若菜さんが積極的に話たがって。結局、すんなり魔導具を作ることになったので、そんなに気にすることは無かった。

 狐火ちゃん用の首輪と私用のブレスレットで魔導具を製作すると決まっても、製作するために必要な素材がいくつも足りないので、採集クエをすることになった。

 なんだかんだ、ソロの採集クエって、初めて何だよね。町中依頼やチームクエ(1回しかしていないが)をしていたから。

 あのブラックな何もしないクサレオヤジが居なければ、残業も減って、もっと狐火ちゃんと遊んだり、クエしたりできるのに、ふざけやがってぇ~、もぉ~。思い出しただけで、いらつくわ、まったく。

 って、いかんいかん、口が悪かったわ。これからクエするのに、こんな気持ちじゃいけないわ。

 ふぅ~、すっふぅ~、すっふぅ~。落ち着いて落ち着いて行こう。


 それじゃぁ、気を取り直して採集クエを始めますかね。若菜さんにおすすめしてもらったクエストは全部で4つ。どれからやってもいいみたいだけど、初めてだから、最初は慎重に町から近いクエストにしましょうかね。

 どれがそれにあたるのかな。う~ん、たぶん、これかな。『アッタの森』ってところでの採集ね。キノコと植物採集みたい。

 この2つなら、図書室で群生域がどのへんか、見たから、大丈夫そうね。採集する際に注意することも無かった気がするし、まさに初採集にぴったりだわ。

 

 ひとり、頭の中でぶつぶつと言いながら、アッタの森がある門へと向かった。門への移動途中、イベントのフラグになるような出会いも会話もトラブルもなく、穏やかにスムーズに外門まで来た。初日に入った門やチームクエで通った門とはまた違う門。これで3つ目である。まぁ、4つ全て通ったからって、何かあるわけじゃないけどね。

 なんとなく、言いたかっただけ。


 門番の人に声かけてもらいながら、町の外に出てアッタの森を目指す。距離にして歩いて10分ぐらいじゃないかな。目の前に見えてるけど、ちょっと遠い感じ。坂を少し登った先に小高い丘にある森らしい、ギルドの本によれば。まぁ、よくある山の森って感じみたい。私の住んでるところにはないけど、ちょっと郊外に行けばある。アッタの森では魔物とかもほとんど出ないようだし、出ても小動物みたいなサイズで、VRMMOでよくあるゴブリンやスライムは、出てこないようだ。

 かわいい系だから、ちょっとモフりたいなとも思わないが、テイムは何故か出来ないみたい。まぁ、最初の町の初心者向けフィールドだからね。強くないし、使えるスキルとかもないから、検証組の人以外、試したことはないみたい。


 さて、なんだかんだ考えていたら、坂もだいぶ登って、森の入り口を通り過ぎていた。もう少し行けば、採集できるポイントが出始めるようだから、周りを警戒しながら、お目当てのキノコと植物を探しましょうかね。

 初めての採集楽しみだね。

 

 森に着いて30分経つが、まだキノコも何も見つからない。おかしいなぁ、本で読む限り、キノコは見つかりやすいはずなんだけどなぁ。もう一つの植物は、もう少し奥の方にあるらしいから、先にそっちから採集しちゃおうかな。

 誰かにキノコ、採集されちゃったのかな。リスポンするまで、どれくらいなのか、もう少し詳しく調べてくればよかったかも。

 まぁ、こんなところで愚痴ってもしょうがないから、先に進みますかね。帰りにキノコは採集すればいいでしょ。

 えっと、もう一つのは、ここからだと右奥側だね。奥に大きめの木があるらしいから、そこを目指していきますかね。

 

 歩いて数分、お目当ての木を見つけ、そばまで寄る。途中の道はハイキングコースみたいに道が整備されていたので、歩きやすく、周りの木々等にリスや野ウサギがいて、つい捕まえてモフリたくなってしまった。すぐに逃げられてモフることは出来なかったけどね。


 無事にここまで戦闘すること無く、狐火ちゃんと来ました。さすが初心者向けの採集エリア、戦いたくない私にはぴったりの場所だね。

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