0221. 閑話・【八百幻】クエ相談に何故か相談料が...
定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!
「ほぅほぅ、そうなんですね。私のクエスト報酬を見て、刺激を受けたと。これは影響を与えてしまった立場として、しっかりとフォローしないとね。っで、どんな人なの。そのプレゼントしてくれた人は」
「へっ、そんな人は居ないわよ。これはクラッガの件で琴音さんに迷惑かけちゃったでしょ。あの件で私にも迷惑かけたから、ギルマスにちょっと愚痴ったら、お詫びだって、言ってくれただけよ。なんか、恋バナを期待してるようだけど、そんなことは残念ながら、ないのよね。はぁ~」
そう返事を聞きながら、若菜さんを見ると、そのブレスレットを見ながら、すごいニヤけた顔してる。
うわっ、そうなのか、でも、なんであんなキラキラした顔してんだ。今もニヤけた顔してるし。って、よく見たら、目がお金になっているな。こりゃぁ、良いものを巻き上げたって顔だぁ。そうするとちょっと愚痴って言ったけど、絶対にちょっとじゃないし、あの時と同じかそれ以上な感じで、ギルマスにクレームを入れたはず。強引にプレゼントさせたんじゃないのかな。
やばい、変に話に巻き込まれたら、何を言われるかわからないから、もうこの話はおしまいにしちゃおう。戦略的撤退だ。間違えて地雷原に入ってしまったような気分だよ。
「へぇ~、そうなんだ~(汗)。ギルマスからプレゼントもらってよかったですね。それじゃぁ、私のクエストの話をしてもいいですか」
「えっ、もうなの。早くない。まだブレスレットの話をしてないよ~、まだいいでしょ」
ぐぉっ、逃げようとしたのに、逃さないって、私は、クエストを受けたいのよ。確かに恋バナかなと思って、私から、話を振ったけどさぁ~。ブレスレットのチラ見せが罠って気が付かないよ。こんな話好きとかは、思わなかった。
ーー30分後
「………って、どうなのよ〜〜、あのクサレオヤジがぁ〜〜。ハラスメントをハラスメントと思ってないと言うか、ハラスメントのハの字も理解できていないのよ、アヤツは〜〜」
若菜さんの言葉に圧倒されて、何もしゃべれず、頷くしか出来なかったけど、長い、長すぎるよ。毒吐ならアルコール飲みながらとかにして、そしたら、私も左から右に受け流すから。それにブレスレットの話はどこに行った。初めの数十秒だけだったよ。ブレスレットの話。ほとんどあのクサレオ……、おっと、ギルマスの話だよ。
貯め過ぎだよとも思ったけど、この間みたいなやり取りしてるなら、常にギルマスにぶつけてるはずだけど、なんでこんな状態になるんだ。って、そんなことより、クエストだよ、ク・エ・ス・ト。
「あのぉ〜、そろそろいいですかぁ~。この話の続きはいつかどこか、その日がきたらで。またの機会で。今日は、私のクエストの相談をしたいんですが…………。」
「あぁ~、ごめんなさいね。ついついクサレオヤジの話になると止まらなくて、また、明日にでも話をしに来てクサレオヤジの。それじゃぁ、琴音さんのクエストの話をしましょうか」
「ギルマスの話は、しに来ないですよ。一生……」
「えぇ~、そんなこと言わないでよ~~。クラッガのバカもいてストレスしかない職場なんだからぁ~、愚痴らせてよ~」
若菜さんはそう言いながら、受付のテーブルを越えて抱きついてきた。
「イヤですよ。人の愚痴を聞いても楽しくないので、同じ職場のユミルさんか、他の冒険者の人にしてください。若菜さんほどの容姿なら、誰でも誘えば話を聞いてくれるでしょうに」
「そんなことないわよ〜〜。あのクサレオヤジに会ってる冒険者は少ないから共感してもらえないし、変に慰められてもイヤなのよ~~。それにユミルは誘ってももう来ないのよ~」
そう言いながら、さらにギュッと泣きつかれた。どんなシチュエーションなんだ、今は。私が相談しに来たのに、なんで私がカウンセラーみたいになってんだ。それに話がまた戻って、先に進まない………。
「わかりました、わかりました、わかりましたよ。明日は無理かもしれないですが、クエストのキリが良いところで、話を聞きに来ますから、それでお願いします。だから、クエストを紹介して、相談しに来たんだからぁ」
なんでこうなったんだろうorz。若菜さんのメンターじゃないのに。こうなったら、いろいろと話聞いて、ギルマスの弱味を握って、少しでも良い思いをできるようにしないと。ニヤぁ(笑)イッヒッヒ。
「ホント、約束よ。約束破らないでよ。じゃぁ、早速クエスト決めちゃいましょう」