0209. 閑話・【鞍馬天狗】 下 三つ目の台本の読み合わせ
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鞍馬天狗:「ではまずは白虎からだ。白虎も、四神の一人であり、西方を守っておる。姿は虎に似ており、白い毛皮と尾を持つ。白虎は、金や風や雲などを象徴し、武勇や正義や清廉などの美徳を持つと信じられており、他の四神と同様に古代中国から古代日本に伝わった伝説の生物とされておる」
鞍馬天狗:「次に玄武だが、玄武も四神の一人であり、北方を守っている。亀と蛇が絡み合った姿をしており、黒い甲羅と尾を持つ。玄武は、水や冥界や暗黒などを象徴し、忍耐や寿命や不死などの力を持つと信じられておるぞ。玄武も古代中国から古代日本に伝わった伝説の生物とされておる」
姫御子:「なるほど、白虎は金色の秋を表す幻獣で、玄武は黒色の冬を表す幻獣なんですね」
鞍馬天狗:「そうだな、その通りだ。それと白虎と玄武も青龍と朱雀と同様に人間とも関係があるのだ。
白虎の方は人間の戦士や英雄と結びつけられることが多いぞ。中国では武帝や曹操などの名将が自分たちの旗印に白虎を用いていた。日本でも、平家などは自分たちの戦幟に白虎を用いていたりもした」
鞍馬天狗:「玄武の方は人間の長寿や不老不死と結びつけられたりしていた。中国の仙人や医者は玄武に仕えたり、学んだりすることで不老不死の術を得たと宣伝したりしていた。日本では、病気や災厄を除く神として一部で信仰されていたり、玄武洞という洞窟は玄武の住処とされ、不思議な力があるとされていた」
姫御子:「ほぉ~、白虎は人間の勇気や正義を表す幻獣で、玄武は人間の寿命や不死を表す幻獣なんですね」
鞍馬天狗様:「そうだ。今日はこれぐらいにしておこう。四神の話は、すべて終わってはおらぬが、あとはそなたの頭に入れておくので、思い出すがよい」
ーー記憶として渡した内容
- 青龍(東・春・木・青)
- 朱雀(南・夏・火・赤)
- 白虎(西・秋・金・白)
- 玄武(北・冬・水・黒)
『青龍』
青龍は、東方の水を守る神獣である。彼は風の力を持ち、雨と雲と雷を司る。四神で最も強大な神獣であるが、人間に対しても尊敬を払い、試練を与える。彼の鱗は青や緑や紫などの色で光っており、その中には力と神秘が溢れている。
『朱雀』
朱雀は、南方の火を守る神獣である。彼女は火と光の力を持ち、不死と再生の象徴である。彼女は優しく温かい心を持っており、人間に対して好意的である。彼女は人間が火と光の恵みを受け入れることを望んでいる。彼女はきれいな姿をしており、その羽根は赤や黄色や青などの色で彩られ、声は美しく響き渡り、その中には愛と希望が込められている。
『白虎』
白虎は、西方の大地を守る神獣である。彼は金や金属を司り、その力で自分の領域を厳しく守り、侵入者に対しては容赦しない。しかし、人間に対して敵意を持っていない。彼は人間が自然と調和することを望んでいる。彼は気高く美しい姿をしており、その毛皮は白く輝き、目は深い青色であり、その中には知性と威厳が宿っている。
『玄武』
玄武は、北方の土を守る神獣である。彼は水と闇の力を持ち、冥界と現世を往来する。彼は最も古くから存在する幻獣であるが、人間に対して興味を持っておらず、人間が土と闇の秘密に触れることを望んでいない。彼は不思議な姿をしており、その体は亀と蛇の合体像である。彼の甲羅は黒や茶などの色で硬くて重く、その中には知識と智慧が秘められている。
ーー幻獣説明編 終ーー
「これは良かったでしょ。お祖父ちゃん」
「そうじゃのぉ、今までで一番の出来ではないか。非の打ち所がないぞ。十分このまま使えると思うぞ」
「よかったぁ~(笑)、一番気合いが入ってたから、緊張したんだよねぇ~、ホッとしたよ」
「葵、話はこれで終わりか。まぁ、十分だが、他にはないのか」
「まぁ、一応まだもう一つだけあるけど、見せなくてもいいかな。あまり自信もないし」
「何言っておる。ここまで来て、何を遠慮しておるのだ。せっかくなのだから、見せなさい。で、何を題材に書いたのだ」
「もうぉ、わかったわよ。しょうがないなぁ。題材は、お祖父ちゃんの思い出話だよ。牛若丸との話と鬼一法眼との話。思い出話が一番書きやすかったから、書いてみたの。一応、読んでみる?」
「………。うっ、…そうよな。せっかく葵が書いてくれたのだから、読んで………みるか」