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0203. 閑話・【鞍馬天狗】新たな物語の始まり

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

ーーーー沙門視点

 筑馬殿の一族で口伝をしている。将門公の話を先日、琴音様が聞き終えられて、ようやく我らが鞍馬天狗様のお話を琴音様にお伝えできることとなった。

 そういえば、先日、将門公のお話をお聞きになった琴音様から将門公の雰囲気を感じると筑馬殿は言っておったが、何を言っているのか、ようわからなんだ。なんとなく、琴音様の雰囲気が今までと違うことはわかったが、将門公の雰囲気は、儂らには分からないので、そう伝えたら、少しがっかりしていた。


 筑馬殿の話が本当であれば、鞍馬天狗様の話を琴音様が聞いたら、琴音様に鞍馬天狗様が宿るということなのだろうか。それは嬉しくもあり、怖さもあるな。

 儂らの知る鞍馬天狗様ならば、気さくで一族のものならば守る、力強く優しいお方であるが、実際にはどのような方だったか、儂らがお会いしたことも無いので、どうにもわからぬ。

 今までなら、このようなことは思わなんだが、琴音様にお仕えするようになってから、儂らの生き方が変わりすぎてしまい、堕落しているのでは無いかと考えてしまうことがある。畿内での暮らしは、泥水を啜って、地べたを這いずり回ってまで生き延びてきたからな。


 まぁ、このようなことは忘れてしまおう。筑馬殿の将門公の話が本当の事になってから、改めて、鞍馬天狗様のことを考えようぞ。



ーーーー鞍馬天狗視点

 先日、✕✕様からのお話を聞いて、久しぶりに面白そうなことになりそうとウキウキしてしまった。

 最近は、そういう面白そうことが無かったからな、思い出せるのは将門公が、この地に来たとき以来かも知れぬ。

そうすると、数百年振りの面白そうなことであるな。

 卑弥呼殿は、非常にやる気になっておるし、儂にも出番が用意されているようだからな、今からどのようにして行くか、考えるか。

 葵にも話をして、どうしたら、より良くなるか意見を聞いてみるか。


「おい、小天狗や。すまぬが、葵を呼んで来てもらえぬか。急ぎ、話をしたいことがあると言うてな」


「はっ、承知しました。葵様を呼んできます」


 しばらく待っていると、葵が勢いよく木々の枝の上を飛び跳ねながら、やってきた。すごい楽しみしているな。いつも以上に全力でこっちに向かってきておる。


「お祖父ちゃん、来たよ~~。何か話があるんだってね。小天狗がお祖父ちゃんがニヤニヤしていたから、面白そうなことを考えているんじゃないかって、言ってたから、急いで来ちゃったよ」

 小天狗の奴め、儂が面白そうなことになりそうだと、ニヤついていたことを伝えなくても良かろうに。久しぶりのことで小天狗も何か起こりそうと感じて、楽しみたいのだな。


「はっはっはぁ。そうだな。最近、面白そうなことが無かったからな。ちょっと楽しめそうなことを✕✕様から聞いての、せっかくの楽しみじゃから、葵に話を聞いてもらおうと思って、呼んだんじゃ」


「そうなんだ。話を教えてくれるってことは、私にも何か手伝うことや出番があるの。お祖父ちゃん」


「う~ん。どうじゃろうな。卑弥呼殿や将門公には役目があるし、お主が会ったことのない****殿や****殿にも役目があったから、何かあるやも知れんな。まぁ、まだまだ時間はあるのじゃから、今度、✕✕様に聞いておいてやろう」


「うん、お祖父ちゃん、絶対だよ。絶対に聞いておいてね。聞かなかったら、将門公の役目の時に勝手に手伝っちゃうんだからね」


「おいおい、それは困るぞ。この話は、✕✕様直々に動かれている話なんじゃから、下手に邪魔したら、怒られるだけでは済まないぞ。そこはきちんと肝に銘じておけ」


「は~い、つまんないのぉ。でも、将門公の邪魔をしなければ、手伝ってもいいでしょ」


「まぁ、それならよいが、まだ何も話しておらぬのに、何を手伝う気なのじゃ」


「あっ、えへぇ。そうだった、何も聞いてなかったね。それで何をするのお祖父ちゃん達は、✕✕様と」


「あぁ、それはな。……………………………。

……………

…………

………

……

って、事をしたいらしく、現代(令和)の女性に目をつけて、✕✕様の作った別世界に連れて行って、試してもらうそうだ。

その中で、卑弥呼殿、将門公、儂などが

……

という感じの役目をすることになっておるんじゃ」


「なにそれ、すごく面白そうじゃない。その女性としてはたまらなく迷惑だけど、現代に残っていても、先は無いだろうから、そこまでじゃないかもね。ねぇねぇ、私にもなんか役目ちょうだいよぉ~。こんな面白いことに携わらないなんて考えられないよ」


「そうじゃのぉ、儂の手伝いを少ししてもらうでどうじゃ。それで、葵だったら、どのようなことをその女性にさせるのだ」

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