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0184. モフシマ作戦九 結上 みんな、驚きすぎ

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

「氏兼、そんな話はどうでもいいから、早く食べな。沙門やたき達が食べるのを待ってるよ」


「それは失礼しました。それではいただきまする。うぉっ、なっ、なっ、なんという甘さじゃ。甘くて美味いぞぉ~、今までに食べたことない甘さじゃ。干し柿も甘いがそれに増して甘い。この甘藷は里芋のような歯ごたえだが、すぐに歯で切れるぐらい柔らかい。おっと、みなも食べてみるがよい。美味いぞ」

 なんか食レポしてるな。ちょっと驚きすぎて、胡散臭さもあるが、初めて食べるとこんな感じになっちゃうのかな。


「「「それではいただきまする」」」


「うっ、うっ、うまい。甘いしうまい。生まれて初めてこんなうまいの食べた」


「…………………。甘い。……………甘いのぉ。こんな甘い物があるんじゃな」


「ふわぁっ、……………甘い、美味しい。琴音様、何でこんなに甘いんでしょう。止まりませんよ」

 フッフッフッ、最初の一品目からこんな状況になるなんて、予想以上だね。


「どうかな。結構、甘く出来ているかなと思っているんだけど、義実と真里にも喜んでもらえるかな」


「琴音様、結構甘いどころではございませぬ。これだけ甘ければ、殿も御方様も驚かれるでしょうし、喜ばれると思いまする。某も今までに食べたことがございませぬ。これは、鎌倉公方様や関東管領様でも、食したことは無いかもしれませぬ。これを知られたら、大変なことになるやもしれませぬぞ」


「相変わらず、氏兼は大げさね。まぁ、みんなが初めて食べたってことは分けるけど、そこまでじゃないでしょう。まぁ、それよりももう一つの方も食べてみてよ。大学芋だよ。何で大学って名前の芋の料理かは知らないけど」


「それでは、いただきまする。これはこれで先のグラッセ?ですかな、それよりも甘いですな。周りに付いているのは、水飴のような、それよりも少し固い感じですが、非常に甘いですな。中の甘藷は、先ほどよりもホクホクしており、外と中で食感が違ってよいですな」

 なんか、さっきから食レポっぽいのがいいのか、悪いか。たき達がまた待ってるよ。なんかTV番組のグルメコーナーみたいに、一人一人、コメントの順番待ちしてる感じだわ。


「たき達も氏兼を待ってないで、食べなよ」

その後も大学芋でさらに喜び、スイートマッシュ、芋ようかん、スイートポテトと食べ進め、スイートポテトを食べたときは、4人共涙を流して、喜んで食べていたよ。


「みんな、甘い物だけで、よく食べてるね。御使い様からは甘い物を食べたら、適度に緑茶や棒茶、ほうじ茶を飲みむとより美味しく甘い物を食べれるよって、言ってたよ」


「そっ、そんなぁ〜〜、琴音様。そういうことは試食する前に言ってください。もう食べ終わるところじゃないですか」


「あぁ~、そうだね。いい忘れてたよ。それじゃぁ、次はしょっぱい物だよ。こっちの薄切りになっているお皿がポテトチップスって言うので、こっちの細切りのがフライドポテトって言うのらしいよ。

 食べる時にちょっとだけ、塩をかけるといいらしい。塩はこの袋の中に入ってるから、指で摘んでかけてね」


「説明ありがとうございます。塩をかけるとは初めて見ます。それでは、こちらのポテトチップスというのをいただきまする」


「ふぇっ、えっ、なんですか、これは、いい塩梅の塩っ気で、手が止まりませぬぞ」

 氏兼が、喋りながら、バリバリとポテトチップスを食べている。止めないと、沙門達の分がなくなってしまう。


「氏兼、ストップ。これ以上はダメだよ。これ以上食べたら3人が食べれないでしょ」


「おっ、これは失礼致しました。つい、手が止まらなくて。それとストップとは、どのような意味でしょうか」


「あぁ~、ストップは、止めなさいとか、止まりなさいとか、喋るなとかその人の行動を止める際に言う言葉らしいよ。まぁ、それよりも氏兼は、みんなの分を考えて食べなさいよ。こっちのフライドポテトは、先にみんなに分けてから、食べましょう」

 そう言って、ポテトチップスとフライドポテトを取り分けてあげる。ポテトチップスは、薄切りのほうがほとんどなくなっている。厚切りの方はまだ残っているのに、薄切りを狙って食べたな、氏兼めぇ。


「氏兼、このポテトチップスの薄い方だけ、狙って食べましたね。こっちの厚い方は残っているのに、薄い方はほとんど残ってないじゃない」


「えっ、………えぇっと、……………そんなことはござらぬ、夢中で手が止まらず、食べてしまったので、どっちを食べたか意識はしておりませぬ」


「なんなの、その間は。確実に意識してたでしょ。ポテトチップスの今日の分は氏兼はなしよ。残りは3人に食べてもらいます。フライドポテトがあるだけ、温情だと思いなさい」


「そっ。そんな〜〜」

 怒られた犬っぽい感じでしゅんとしているが、みんなに意見をもらえなくなるので、ここはビシッと厳しくする。

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