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0018. 時の速さを感じる間がない

18-19話を見直したら、1話増えたので、日曜ですが、今日も更新します。


定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 戦国時代の両親が赤子の私に向かい、平伏してきた日から、あっという間に年月を重ね、私は気づいたら、四歳(数えで五歳)になっていた。

 思い出は遠い記憶の彼方と言いたいが、家族のみんなにとっては、日々、新しい思い出が量産されているらしいので、彼方には行っておらず足元にあるようだ。

 そんな思い出を一緒に作っている、うちの家族は私が産まれてから変わりなく、『当主としての威厳がありつつ、ちょっと抜けてる妻一番』の父と、『優しさと厳しさと心強さが共存しているかかあ天下を地で行く』の母と、『ガキ大将だが心は弱く、すぐ落ち込むが優しくちょっと脳筋っぽい』の次兄と『生真面目に黙々とこなすが病気がちでひ弱』の長兄と私の五人である。

 ちなみに、長兄には病気がちなので、ほとんど会ったことが無い。どこかで療養しているらしいので、社に行ったら、薬を作ってどうにかして病気を治してあげたいのだ。

 もう少したら、社に引っ越してをする予定なので、家族全員で一緒に過ごす時間を楽しみながら、狐火ちゃんを筆頭に水蓮くんと花梨ちゃんの三柱の幻獣と日々生活している。


 そう、みんなも気付いたかもしれないが、水蓮(スイレン)くんと花梨(カリン)ちゃんの二柱の幻獣を追加で顕現出来るようになったのだ。

 ただ、二柱はまだ常時顕現は出来てない。だが、もう少ししたら常時顕現ができそうな雰囲気なので、あともうちょっとだと思う。

 モフモフな幻獣が三人揃ったときは、ついテンアゲになってしまい、某名作アニメのワンシーンをオマージュし過ぎてしまい、父上と母上が顔を青くして倒れそうになったり、オマージュした場所が大変なことになったのは良い思い出だ。テヘッ

 これもひきこもりを実現するためなので、反省はしているが、後悔はしていないのだ。特に一歳を過ぎ、自由に体が動かせるようになってからのこの三年間は、『自重(じちょう)という言葉が白い紙に白文字で書かれ、ご都合主義という言葉がデカデカと太字で載っている』辞書を片手に、食べる、寝るの三大欲求のうちの二つの質向上と、いろんな所で遊べるように移動しやすくする事に注力してきたのだ。

 おかげで、氏兼や光賀等は私の前世のときのようなブラックな生活をしていたようだ。引きこもりモフモフ生活のために、これはしょうがないのだ。いつの世も理不尽極まりない指示はあるのだから。

 前世(令和)なら、ハラスメントで訴えたり、仕事を変えることができたが、ここは戦国時代なので、そんなことはほぼできなくて、二人は頑張って耐えていたのだ。社に引っ越して落ち着いたら、どこかで前世(令和)の食事で労ってあげよう。


 そうそう、先ほども言ったが、初めの一年くらいは体をあまり動かせない赤ちゃんだったので、特に仕事も周りとの遊びも何もできず、令和の20代半ば女子が、同性の母乳を飲むという羞恥に耐え抜きつつ、狐火ちゃんと遊んだり、魔素エネルギーを消費できるように練習したりしてのだ。

 基礎をしっかりと身につけるのには、今思えば、丁度良かったが、あの当時はイライラが溜まっていた。今思い出しても、腹が立つ、こういう恨み言は一生消えないのだ。あやつら(神々)にやり返すチャンスを待っているのだ。

 一歳を過ぎ、立って歩けるようになってからは、言葉も少しづつ、たきやまつなど侍女としてサポートに就いてくれてる人たちに通じるようになったので、嬉しくてひきこもり生活へのバクシンが止まらず、ほんのたまにやり過ぎたりしてしまった。

 周りからはだいぶ冷ややかな目で見られたり、好奇な目で見られていたと実感している。テヘッ、テヘッテヘッ。

 いやぁ~〜、これも家族と一緒に居られる時間は楽しく過ごそうとセッセといろいろと頑張ったせいではあるが、両親もビックリしながら、楽しんでいたと感じている。

 あと、どれくらいで最初に聞いた社や門前町、陣屋などの建物が出来上がるのかわからないけど。そう長くない日々をもっと充実させるために周りをビシバシと使いながら、モフモフ生活のために頑張るのだ。


 そう言えば今日、父上と母上になんか呼ばれてるから、社への引っ越しがいつ頃か教えてくれるのかなと期待している。家族と別れるのは、寂しいけど、社とこのお城?との間の道は、この戦国時代にしては、かなり歩きやすくしたから、普通の大人であれば2-3時間の距離に変わったし、氏兼や鞍馬衆などであれば、1時間半ぐらいで歩けそう。

 なので、会いに行こうと思えば、会えるからそこまで落ち込んではいないのだ。それに、まだ別れの挨拶もしていないし、正直、そこまでの別れの実感はないかな。


 さてと、父上と母上の部屋に行くとしよう。

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