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0177. モフシマ作戦九 起下 スイーツに使える作物ってあったっけ?

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

「うん、それでいいよ。今日のところは、どんな作物を作っているかがわかれば十分かな」


「今、育てている作物は、琴音様が新しい種籾を作ってくださいました米、粟と稗、蕎麦と光賀が琉球より買い付けて来ましたじゃがいもと甘藷、とうもろこし、それに南蛮の言葉でスイカとハニーメロンと呼ばれる作物のあわせて、九つになります。そろそろ収獲できるモノもございまするので、収獲した際にこちらにお持ちいたします」


「おぅ、そうだったね。私の畑と水田を用意してもらって、作っている最中だったね。陰陽師の御技の鍛錬とあわせて、農機具の開発やら、畑と水田での種蒔きやら、すごく春先は、忙しかったわね。今は少しは落ち着いた感じだから、すっかり忘れてたよ」

 喉元過ぎればなんちゃらで、気にしなくなるって、ブラック臭が過ぎるかもなぁ。目の前の対応で一杯一杯になりすぎているのか、ストレスを抱え込まないための体の防衛反応なのか、わからないけど。

 あと、サトウキビとカボチャは、今年は作って無かったんだね。忘れてたわ。寒冷地化対応はしてたと思うんで、温室が無くても、育つけど、なんで作らなかったんだろう?まぁ、来年、試せばいいか。今回は砂糖は甘藷でどうにかなるかと思うし。

 フルーツ類のチク、パパイヤ、ロンガン、サワーソップ、カスタードアップルもサトウキビと同じで来年の楽しみにしよう。来年が楽しみだね。


「琴音様は今も十分に動かれておりますよ。その小さなお体で、毎日のように天堂に行かれたり、将門公や鞍馬天狗様の偉業の話を聞いたり、読まれたりなどもされているので。私は、もっとゆったりとお過ごしになられてもよいかと思います」

 あれっ、なんかいつの間にか、たきからお説教されている感じだな。どうした。そんなに今は忙しく無いと思うけど、ここは反論しちゃダメって、直感が言ってるので、素直に受け入れておこう。


「たき、気づかいありがとうね。そうね、たきの言う通り、もう少しゆったり過ごせるようにしたいからこそ、今話しをしているお疲れ様会の実施なんだよ。ゆったりと甘いものを食べながら、のんびりするよ」


「そう思っていただいて、ありがとうございます。ただ、甘いものを作るために、また御使い様といろいろと動かれるとのことでしたので、あまり無理をしないでくださいまし」

 ありゃ、たきの言葉を否定しなかったのに、さらに釘を刺されてしまった。まぁ、しょうがない、まだ4歳だからね。無茶はしないけど、スイーツを作るために多少の無理はしちゃうかもなぁ、だって、私も美味しいスイーツを久しぶりに食べて堪能したいからね。


「わかっているよ。無茶はしないから。さて、少し話はそれてしまったけど、氏兼、じゃがいも、甘藷ととうもろこし、スイカとハニーメロンが収獲できそうな時期はいつ頃になりそうなのかな」

 スイーツとして使えそうな甘藷さつまいもととうもろこしを中心にじゃがいもが使えれば一番良いけど、収獲時期は大丈夫かな。いろいろとゲノム編集でいじったから、前世と旬の時期、収獲時期がズレていても、成長するんじゃないかとは思っているけど。

 あと、スイカとハニーメロンは、そのまま食べるかフルーツポンチみたいに出来ればいいかな。


「そうでございますな。いくつもの種類の種籾をいただいて、育てておりますが、十分に育っているものと育ちの悪いものとございます。

 元々、春先から育てるものと夏や秋冬から育てる作物がございますので、育ちの悪いのはその時期がズレているのではと畑の手伝いをしている者からの話でございましたな」


「まぁ、それはそうだよね。その辺のことはすっかり忘れて考えてなかったね。この春に植えて育てたもので一番良かったものと同じ種籾をまた御使い様に作ってもらって、秋や冬に育ててみて、違いがあるか確認して、変わらないなら、年2-3回収獲できるようにするか、秋や冬のほうが収獲できるなら秋や冬で育てるかだね。

 まぁ、この話は別途しようか。今日は甘味の話だから」


「そうでございました。別途、収獲時期についてのお話をさせていただきまする。それで、育ちの良いものは、あと1ヶ月程度で収獲出来ると思いまする。今朝、畑を管理している者と畑の様子を見て来ましたので」


「おぉ~、ちょうど良いタイミングだったね。それじゃぁ、収獲までにどんなものが作れるか、御使い様に相談してみるよ。作るものが決まったら、試作すると思うけど、ちょっと早めに収獲しても大丈夫だよね」


「あのタイミングとは、どんな意味でしょうか。それと試作のために多少早めの収穫でも大丈夫かと思いまする」


「あぁ~、タイミングはね。御使い様曰く、時期とか瞬間とかそんな感じの意味だって聞いたよ。

 だから、さっきのは、私が収穫できるかの話を聞いた時に、氏兼が畑の様子を見ていたから、ちょうど知りたいことをわかっていて、いい瞬間、時期だったねってことだよ」


「なるほど、そういう意味でございましたか。それはちょうど良いタイミングでしたな」

 おっ、早速使ったな。ちょっとドヤった顔してるのが、面白くて、笑いそうになるが、新しい言葉を知って使いたがる子どもと一緒だね。


「氏兼、たき。明日にでも御使い様に相談して、甘い物で何が出来るか相談してくるね。今日はありがとう。助かったわ」

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