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0162. モフシマ作戦七 流前 聞こえぬ声は将門公?

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

ーー3週間後

 門馬からの話は、やっと聞き終えた。門馬もやり終えたってスッキリとした顔になっていたよ。あれは、推しの話を思う存分に話ができて楽しかったぁ~って顔だったわねね。あとは本にしてもらって、うまくいかなかったら読み返せるようになれば、完了だね。

 でも、門馬の話を聞くのを優先したため、沙門の一族の方から鞍馬天狗様の話を聞いてないのよね。これも2ヶ月ぐらいかかりそうね。終わる頃には、秋の収穫の時期になってるかも。


 門馬のおかげで、将門公のイメージもしっかりと出来たし、花梨ちゃん達と同じぐらいで神威顕現は出来そうな気がするわ。

 早速、明日にでも試してみるかな。



ーー翌日

 よし、いつものルーティンでの作成は終わったし、今日こそはリベンジね。将門公を顕現させて、易占術を完璧にものにしよう。


 ふぅ~、何か緊張するわね。花梨ちゃん達はいつも通り顕現出来ているから、トンネル等のイメージや魔素等には問題ないわね。あとは、門馬に聞いた将門公の話でイメージをしっかり膨らませて、こちらに顕現してもらえるようにと。

 それじゃぁ、やりますかね。


「神威顕現」


 バチッ、バチッ、バチバチッ、バチバチバチバチッ

バチバチバチバチバチバチバチバチッ。

 前回以上に音が激しい。光も花梨ちゃん達の顕現のときよりも明るい。耳が痛い、目が、目が開けてられない。

目がぁ。


 ふぅ~、やっと音と光が収まったようね。顕現はどうだったんだろう。

 目を少しづつ開けて見るが、顕現をさえようと思っていた場所には、誰も何も居なかった。orz

 えっ、失敗だったの。あんなに音でたり、光ったりしていたのに。ちょっとショックだ、いや、かなりショックだな。しっかりと準備したのになぁ⤵。


『…………、…………、……。………、……』

 んっ、んっ、んっ。何か聞こえる?何言ってるか、全く聞き取れないけど。かすかに、うっすらと声らしきものが聞こえるかな?


「誰か、いますかぁ〜。誰かぁ~、将門公ですかぁ~~。聞こえてますかぁ~~、誰かぁ~」


『…………、………。……、……』

 やっぱり、声らしきものが聞こえるが、何も聞き取れない。う~ん。困ったぁ、これはどうなんだろう。神威顕現が失敗して、顕現ができてないのか、顕現自体は成功したけど、スキルレベルが足りなくて顕現出来ないのか。神格が高く過ぎて、レベルがたりてないのか。それにどうしたら声が聞こえるようになるんだろう。もうぉ、やだやだ。

 何で一つ進むとすぐに壁があるんだろう。110Mハードルとかの競技じゃないんだから、すぐに障害物はいらないのにな、もうぉ。

 とりあえず、成功はしたけど神格が高くて、スキルレベルが足りないってことにしよう。もう考えるのが面倒くさい。

 今日はもうこれぐらいにして、狐火ちゃん達と他のスキル鍛錬やモフモフして終わりにしよう。明日から神威顕現のスキル上げと魔使力等の強化をしよう。



ーー2週間後

 あれから、時間を作っては鞍馬天狗様の話を聞いたり、料理を教わったりしていた。

 当然、ダンジョンでは陰陽五行のスキル練習や錬成、神威顕現等を心眼と真眼を使いながら行って、少しでもいろんなスキルレベルが上がればと頑張ってみた。

 まぁ、結果。魔使力は上がったし、他のスキルもそれなりにスムーズに使えるようにはなったけど、神威顕現だけは、レベルが上がらなかった。まぁ、しょうがない。

 それでも、あの誰だかわからない、声にもならない声が少しづつ大きく聞こえるようにはなってきているので、もうあとちょっとというところまで来ていると感じている。

 易占術の習得のはずが、何故かまた、神威顕現のスキル向上に変わってしまったが、急がば回れだと思って、突き抜けようと思う。

 っていうか、ここまでやったので、諦めると今までのことが無駄に感じて、もう戻れないのだ。何か、損切り出来ない株を持ってる感じ。高値になるまで塩漬け。


 なので、今日も今日とて、神威顕現の練習をしましょう。そろそろ無詠唱でもいいかな。毎回毎回言葉に出すのも恥ずかしいし、みんなの前では言いたくない。

 とはいえ、まだ易占術が出来てないので、いつも通り魔素を集めて、詠唱でやりますかね。


「神威顕現」


 最近のいつも通り、雷や静電気のようなバチバチッって音と目を瞑るぐらいの光が起こる。

 でっ、顕現はされないと。


『………音、……音。聞こ……、……音』


 んっ、んっ。何か聞こえるぞ。初めてはっきりと声だとわかる。男の人の声だな。子供とか若者って感じはしない。もしかして、将門公か。


「どなたか知りませんが、声はところどころ切れて聞こえてます。どうしたら、いいですか、はっきりと聞き取るためには」

 とりあえず、聞こえたこととはっきりと聞きたいってことだけは伝えておこう。


『………を意識……。今は……を…………しろ。まだ吾は、………聞こ……』


「えっ、何を意識だって、何をすればいいの。もぉ〜、肝心なところが何も聞こえないよぉ~」

 まったく、これじゃ、何をすれば聞こえるようになるのか、ヒントにもならないわ。まぁ、でも今までやってきたことでここまで聞こえるようになったってことは方向性は間違って無いってことだから、当面は同じことをやるしか無いか。

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