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0146. モフシマ作戦五 下序 式神披露宴開催

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

「なんとも、凄まじきことでございますな。相手方に気取られることなく、様子がわかるなぞ。本当にできるのであれば戦での負けはだいぶ減りまする。また守護像が動くのであれば、寺社仏閣を含め、ことごとくこの地を攻めようとは思いますまい」


「へぇ~、そうなるんだ。じゃぁ、頑張って動く守護像を作らないとね」


「そうでございますな。初めは愚かなものが噂を信じられず、攻めてくると思いまするが、本当だと真実が広まれば、攻めてくることはございますまい」


「やっぱり、一度や二度、へたすれば数度は戦をしないといけないのかぁ、私はそういうのはイヤなんだけどね」

 うへぇ、戦争の経験が無いから、大量の血を見るだけで倒れそうだよ⤵


「琴音様が戦をすることにありませぬが、殿が攻められるかと思いまする」


「えっ、父上と母上の方に攻めるの。そんなことはさせられないわ。それはここ以上に問題だよ。父上たちの住む稲村もどうにかして守れるように考えないと。でも、どうしてこの大聖宮ではなく、稲村の方を攻めるんだろう。氏兼は理由がわかる?」

 何で父上達の方に攻めるんだろう?理由がわからないわね。


「そうでございますな。理由は簡単でございまする。相手方としては、曲がりなりにもこの大聖宮は、神社の形を取っております。なので、いきなり寺社仏閣を攻めようとは思いますまい。それと琴音様は、殿の御子であったことは、調べればわかることでございます。

 殿や御方様を人質にして、この大聖宮と交渉をする腹積もりなのではないでしょうか。ただ、ご安心下さいませ。稲村の地やその周辺は、ご存知の通り堅固に作り替えが進んでおります。やすやすと攻め取られることはございませぬ」

 なるほどね。そういう理由で父上達のいる稲村を攻めようとするんだね。まぁ、氏兼の言うとおり、稲村周辺というか、この大聖宮の周辺で城などを新たに建てたりしてるから、奇襲されなければ、大丈夫かな。


「まぁ、そうだけど。私の式神の力でここや稲村の地、いや、里見家が守っている民達が殺られないようにしたいのよ。まずは、式神の力を確認してもらって、どうしていくか考えましょう。それじゃ、まずは先ほども言ったけど、鴉と黒猫を見せるわね」

 私はそう言うと、脇に置いてある小袋から、人形の和紙(式札)を取り出して、召喚の準備を始めた。


「八咫、邪馬、おいで、姿を見せて」

 鴉の八咫と黒猫の邪馬を呼び出す。術法で詠唱を言うのが恥ずかしいから、一生懸命に練習して、無詠唱で式神のスキルを発動できるまでにしたので、気軽に呼び出すことができてよかったよ。

 目の前で、人形の紙が鴉と黒猫に変身していくのを見て、氏兼達が「おぉ~っ」と感嘆な声をあげながら唖然としている。


「どうかな。この子たちが式神の八咫と邪馬よ。鴉が八咫で黒猫が邪馬ね」


「まことに式神を召喚できるとは思いませなんだ。疑っておりまして申し訳ありませぬ。この八咫と邪馬という式神は、どの程度長く召喚できるのでございましょうか」


「う~ん、それがいまいちよくわかってないのよね。天堂の中で鍛錬していたときは、召喚してから天堂を出るまでは召喚できていたけど、何の力で召喚できているのか、よくわかってないの。それに外で召喚したのは今日が初めてだから、どのくらい召喚出来るか試してないよ」


「そうでございますか。それではどれほどの刻を外で過ごせるのか、このあとから試してみるのがよろしいでしょうな。それにより使い方が変わりましょうから。それで琴音様は、この二体を召喚する際や召喚している間に何か負担があるのでございましょうか」


「いや、召喚に関しては召喚の際も召喚しているときも私自身に肉体的な負担はないよ(魔素が必要だけど、氏兼達に話をするのはまだ早いかな)。

 そんな感じだから、奥之院にいる間は召喚し続けてみるよ。それでどの程度召喚できるのかわかるだろうし。数日から十日ほど召喚出来れば今は十分かなと思うんだけどね。どうかな。

 あと、氏兼。その間に、金剛力士立像や狛犬を雑で構わないので、作ってくれるかな。八咫と邪馬の確認が終わる頃に守護像の確認ができたらと思って」

 たぶん、式神の召喚は八咫、邪馬クラスなら永続だと思うんだよね。そうじゃないと、役割が全うできないからさ。数日から1週間くらい出しっぱなしにすれば、有用性がわかてもらえるかな。

 それとあまり見せる気なかったけど、このまま話の流れでついでにゴーレムの方も見せて、試しちゃおう。衝撃は1回のほうがいいだろうし。


「承知しました。木彫りした神の眷属、神の御使い様などの用意はございませぬので、何か見繕っておきまする。大きさは如何様にお考えですか」


「大きさねぇ、あまり考えてなかったけど、最初から大きくても上手くいくかわからないから、私の半分《50-60センチ》くらいでいいんじゃないか。それと造るのであれば最初は神託をくださった宇迦之御魂神の眷属である『目の見えない白狐』様がいいんじゃないかな」


「そうでございますな。宇迦之御魂神様の眷属をお造りすることがよろしいかと思いまする。それでは、二尺ほどの大きさで見繕うように話をしておきまする」


「うん、それでお願いね。楽しみにしてるよ。それじゃ、今日、話をしたかったのは以上で、八咫と邪馬は、特に何もさせないで、私のそばに居させるわね」

 これで八咫と邪馬でモフモフしていても大丈夫ね。狐火ちゃん達もたまにモフモフして遊んでるけど、奥之院では、みんなが見えないから、気づかられない時間しかできてなかったのよね。モフモフ成分が不足気味だったから、ちょうどよかったわ。


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