0142. モフシマ作戦五 上急 たまにはインドアの趣味みたいに
ーーーー1週間後
やっとアニメとマンガを見終わったよ。思った以上に話が面白くって、魅入ってしまったな。途中で帰るのが遅くなって、みんなに心配をかけたのは申し訳なかったけど。
でも、少しどころかだいぶ参考になったな。さすがは卑弥呼様。よっ、『さすヒミ』(※じいちゃんが褒めたり、讃えたりするときは、こう略して呼ぶと良いって言ってた気がする)
さて、じゃぁ、これから本腰を入れて式神のスキルを練習しますかね。まずは、式札を用意しないとだけど、これは2種類あるんだよね。人形をしたものと、紋様を書いたものと。
人形の方は、そのままで諜報、斥候をしたりもでき、その際に視覚や聴覚の感覚共有も可能になるらしい。
もう少し具体的には、
・害をなすモノを退ける
・重要な場所に置かれ、守護する
・伝言・偵察などを行う
・家事や留守番、身の回りの世話をする
などができるらしい。
あとは、陰陽五行や幻獣などの力を借りて、使い捨てのスキルアイテムのようなこともできるようだ。
紋様を書く方は、使役獣の召喚やゴーレムのコアとして使えるみたいだね。神威顕現と使役獣の召喚の違いがいまいち理解できていないので、当分の間は召喚できないかなと思うが、神格の違いとかなんだろうな。
思業式神、擬人式神、悪行罰示神って、本に書いてあったし、たぶん悪行罰示神ってのが、神威顕現に近いことなんだろうと勝手に理解している。
それで、今回の検証したいのは、人形の方の諜報や斥候のやつとゴーレムのコアとしての式札の2つ。
陰陽五行などのスキルアイテムもいいかなと思ったのだが、誰にでも使える使い捨てアイテムになってしまったら、盗まれたら大変なので、先にこちらの意図で働いてくれる式神を優先的にしたいと考えたのだ。
ちなみに、思業式神、擬人式神、悪行罰示神の違いはこんな感じらしい。
思業式神……術者の思い、考えから創造される式神。術者能力やイメージがダイレクトに反映されるため、能力差が大きい式神である。ただし、術者以上の能力になることはない。
擬人式神……紙や藁、木などで作られた人形を依り代に力を込めて作った式神。意思を持つ上位式神と意志を持たない下位式神に分かれる。
悪行罰示神…過去に悪行を行った霊や妖怪などを打ち負かし、服属させた者。テイムモンスターに近い。
あと、主な式神も書いてあって、将来はある程度は召喚出来るようにしたいと思ったのだ。夢が拡がるね。
【十二神将(十二天将)】
安倍晴明が式神として使役していた12人の非常に強力な神(あるいは精霊)。六壬の「青龍・朱雀・白虎・玄武・勾陳・六合・騰蛇・天后・貴人・大陰・大裳・天空」に由来し、命名されていた。十二神将は悪業罰示式神に分類される。
【前鬼・後鬼】
役小角(役行者)が使役した夫婦の鬼。前鬼が夫、後鬼が妻とされている。
【犬神】
犬神は犬霊の憑き物・悪霊。飢餓状態の犬の首を落とし、怨念の増した犬の霊を呪物として使役していた。
【蠱毒】
同じ器でヘビ、カエル、ムカデといった動物・昆虫を戦わせ、生き残った動物・昆虫を呪物として使役する。凶悪な呪いになるため、平安時代に禁止令が出された。
【カラス・黒猫】
欧州で一般的な式神で「使い魔」と呼ばれる。魔法使いや魔女と絶対的な主従関係にあり、伝言・偵察・届け物などを請け負う。色合い的に目立たないということもありカラスや黒猫が好まれる。
想像したくない式神もいるけど、十二神将や前鬼・後鬼なんかは、かっこよくて強いイメージがするから、早めに使役出来るようにしたいし、黒猫は前にホウキで飛んでる魔女の話をばあちゃんから聞いて面白かったから、その時から黒猫を飼いたかったのよね。
まだまだ召喚や使役するイメージはできてないけど、何を使役したいかは、決まってきたので、これから頑張るぞ~、おぉ~。
では今日は、式札を作ることから、チャレンジしてみましょうかね。やり方はよくわかってないけど、図画工作のように自分で切ったり描いたりするか、錬成で出来ないかを試すかの2つしか考えられてないんだけどね。
それと和紙以外の素材でも作ったりするらしいのだが、今回はシンプルに和紙にしてみた。和紙は一応、たきに頼んで持ってきてもらったものと、錬成で作った和紙の2種類を用意してある。
これで2✕2の4パターンの検証が試せるので、一旦、良いかなと思っている。
それじゃ、たきに用意してもらった和紙で切ったりしますかね。令和のときのようなハサミが無いから、和鋏(握り鋏)で切ることになるけどね。
こういう細々した生活用品や生活雑貨、生活必需品みたいな物品を整えられてくると、少しはゆとりができてきたのかなと思えるな。まだまだ、だけど。
まず、人形に切るために下絵を描いてと、紋様の方も下書きを準備しますかね。紋様も図柄がたくさんあって、どれが合うのか、わかってないけど、一応、本に護符用見本があったので、それを参考にしてみようと思う。