0138. モフシマ作戦四 下前 肥料作りは読書と共に
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インゴットへの認識齟齬があった説明を無事?に終え、沙門達の鍛冶師が検証をし始めたので、私も次の段階に進めようと思う。
「それじゃ、いつも通り行って来るね。今日は、肥料の話をして来るから、二刻ぐらいで戻ってくるね」
さてと、オガ炭作りからしちゃいますかね。
ふぅ~、作り終わったわ。昨日と同じくらいでできたかな。そういえば、昨日は綿花のことを伝え忘れたな。今日やったことにして、綿花の種子も渡そうっと。
じゃぁ、土と肥料作りにしましょうかね。まずは、土の鑑定で足りない栄養素が分かるかを確認しましょうかね。
『鑑定』っと。
「土」
『ただの土だが、農地として使える土』
おぉ~、なんじゃ、全く鑑定の意味がない結果だぞ。智識が足らないのか、それともこれが限界なのか、わからないな。
しょうがない、一旦、本を読んでみるしかないか。アイテムボックスの中にそんな都合の良い本があればいいけど。
探してみると、数冊良さげな本が見つかった。一冊づつ読んでみて、鑑定眼への影響もついでに調べてみよう。まずは、土についての本だね。
ーー1冊の読書後
ふぅ~、読み終わったぁ〜。土の種類とか農地に向く土や農地の土の作り方などが書いてあって、結構参考になったので、しっかりと読んだよ。
じゃぁ、『鑑定』
「農業用の土」
『保水性はあまりないが、水はけは良く、土の中の通気性もそれなりにある土。農業用としては普通のレベルである。
土の団粒構造が少なく、微生物などの働きが鈍い土であるため、腐葉土などの有機物を使った植物性堆肥、動物性堆肥を混ぜ込み土壌改良が必要』
うぉ〜、土の本を読んだだけで、こんなに鑑定内容が変わるとは。でも、土の成分がどうなっているのかまでは、分からない感じだね。まぁ、まだその辺りが書いてある本を読んでないからね。
これはやはり色々と本を読めば鑑定できるようになりそうだね。自分の智識レベルに連動する形の鑑定は、面倒だね。まぁ、でも1回読めば、私自身忘れていても、鑑定の結果には影響無いみたいだから、そこはチートが効いていてよかったわ。
じゃぁ、次は土の成分や肥料の成分の本、肥料の作り方とあげ方の本等を読みますかね。まだまだ本はあるしね。
今日は、読んで終わりにならないようにしないと。
ーー残りの本の読書後
時間はかかったけど、残りの良さげな本も読み終わったね。さて、これでどこまで詳細に分かるようになるかな。
じゃぁ、『鑑定』
「栄養が足りない農業用の土」
『保水性はあまりないが、………。
土の団粒構造が………。
土の成分としては、窒素・リン酸・カリ共に不足しているが、マグネシウム、ホウ素は足りている。堆肥などで土中の微生物を増やし、土を柔らかくする土壌改良が必要である。また、土のPH値は5.0になっているため、柑橘類や茶には合うが、稲や甘藷には適さない』
よっしゃ~、土の成分などが追加でわかるようになったわ。これで足りない成分を肥料として蒔いたり、堆肥を混ぜ込んだりできるようになるわ。ここまで分かれば十分かな。鑑定様々だね。ありがとう〜、神々よ。
じゃぁ、次は肥料の準備だね。氏兼に用意してもらったものは魚肥と下肥、それに草木灰、落ち葉もちゃんと用意してくれてるね。藁とかはまだ布団代わりに使うことがあるから無いけど。
まずは、堆肥作りかな。いきなりこの門前町の全ての田畑分は難しいかもしれないけど、やばそうなところだけでも準備できればしたいな。
堆肥も植物性と動物性があるけど、混合したのでまずはいいかな。それじゃ、私の畑に合う堆肥を錬成してみますかね。
イメージは、微生物が美味しく食べれて活性するような感じでいいかな。それと窒素、リン酸とかの成分も豊富にあるイメージにしてと。
では、魔素を注入にして、『錬成』。
よっし~、上手くいったな。一応、鑑定で見ても混合堆肥になっている。成分も重要三要素が豊富に入ってる感じになっているし、触った感触も柔らかい。臭いもそこまでしないから、発酵がほぼ終わった状態になっていると思う。
では次は三要素を単体で顆粒になるように作れないか試してみますかね。出来れば、一回の材料で3つに分割できるようにしたいんだよね。
昨日のウーツ鋼を試したときに並列で3つのイメージを重ねられて錬成ができたから、成分毎にバラバラに錬成して、成分抽出ができるんじゃないかと思うんだよね。そうすると、原料をより有効活用出来るんじゃないかと思う。
まぁ、ものは試しでやろう。多少失敗しても影響は無いしね。じゃぁ、魔素を注入して、三要素をバラバラに集めて固めるようなイメージで『錬成』。
くっ、くっ、なんかいつもより魔素が使われてるぞ。それにまだ光が収まらない。魔素の消費が多いな。
ふぅ~、やっと光が収まったよ。いつもの3倍以上の魔素を使ったような感覚があるな。魔素をどれだけ体内に溜め込んでいるか、数字でわからないから、体感でしかないけど。これもどうにか見えるようにならないかな。お願いします、神々よ。
さて、目の前には、一応、それぞれ色が若干異なる顆粒の山が3つある。これは成功したと思うな、まずは『鑑定』。
一応、できてはいるわね。これで堆肥も作れるし、個別に必要な栄養素も作れるから、土の土壌改良は今年から少しはできそうな感じだね。あとは魔素の消費量が多いから、どうにか消費量を少なくならないか、検証していくことと、どれくらい作る必要があるか、氏兼達に集めるように頼んだ土の状況次第かな。
あれっ、気づいたら、一刻はゆうに過ぎている。今日は本を読む時間が長かったからな。時間が経つのが早いなぁ~。八百幻のようにこっちに来たら、時間加速があると良いんだけどねぇ。
3倍とは言わないけど、倍ぐらいになるともっと狐火ちゃん達と遊べるのになぁ。そういえば、『時の始原霊』が居たわね。どうしたら、顕現できるかわからないけど、八百幻の仲間が顕現できたら、挑戦してみよう。
じゃぁ、今日は少し狐火ちゃん達と遊んで休んだら、戻りますかね。




