表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国幻獣物語 〜八百万の幻獣をモフモフしながら、戦国時代をひきこもり、スローライフを目指して生き抜くぞ、おぉーー〜   作者: 蒼葵美
14XX年 本作戦をモフシマ作戦と呼称します

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/324

0136. モフシマ作戦四 中前 錬成で重工業化始めました

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 だいぶ時間が経ってしまったな。あまり長く入りすぎると、たき達が心配して怒り出すしね。あとは軽くウーツ鋼の検証をして、今日は終わることにしよう。

 予想通りなら、たぶんできると思うんだよね。懸念は今の私の魔使力と並列詠唱のレベルでできるかってことぐらいかな。まぁ、できなくても、方向性が間違ってなければ何度もやっていればできるでしょう。トライ&エラーだね。

 よしっ、やるか。まず魔素を注入して、本で読んだ検証論を参考に異なる融点、炭素量の鋼をいくつか同時にイメージして、くっ、思っていた以上に同時イメージがしづらいな。3つはどうにかできただけど、4つ以上になるとイメージが発散してしまうな。

 しょうがない。今日は3つのイメージをして試そう。改めて、イメージして『錬成』。うわぁ~っと。ごっそり魔素が消費された感じだけど、上手く行ったんじゃないかな。

 『鑑定』、あれっ、モドキ?ウーツ鋼はウーツ鋼だけど、ウーツ鋼モドキってなんだ?まぁ、成功っちゃ、成功だからいいけど、何かがまだ足りないんだろうな。とりあえず、モドキでもいくつかサンプルを作って、鍛治師の人達に試してもらおう。鉄と鋼とウーツ鋼モドキの3種類あれば、それなりに使い方を考えられるだろう。


 その後、ウーツ鋼モドキと鋼のインゴットをそれぞれ10個づつ作り終えた。途中、魔素が尽きかけたので、今度、よくある回復ポーションが作れないか検証してみよう。エナジードリンクみたいのができるといいんだけどね。

 さて、帰りますかね。みんなには一刻ぐらいって言っちゃったけど、結局二刻になってしまった。これは心配しているだろうな。素直に謝ろう。


「みんな、ただいま。思っていた以上に時間がかかってしまって、ごめんね。みんなに心配をかけたね。でも、よい成果ができたよ。奥之院に戻ったら、説明するから、まずは荷物の運び出しをお願いね」


「琴音様、心配しましたぞ。無事にお戻りになられてようございました。荷物はいつも通り力士衆が奥之院などに運びまするので、扉から出していただければと」

 おっ、思ってたほど心配されてないぞ。いつも遅くなってもちゃんと帰ってきているから、少しは中が安全だと信用してくれたのかな。

 その後、オガ炭と鉄などのインゴットを荷車に乗せてもらい、みんなでのんびりと奥之院の広間まで戻ってきた。

 オガ炭はいつも通り倉庫に運び込んでもらい、インゴットだけ広間に運び込んでもらった。


「さて、オガ炭の運び入れも終わったようだし、早速、今日の御使い様との成果を話ししましょうかね。たき、悪いけど、みんなの前にこの3つの塊を置いてくれるかな」

 そう言って、たきに3種類のインゴットをおいてもらう。


「見て分かる通り、今日、3つの鉄の塊を作る事が出来ました。それぞれ色合いが異なっているので、予想できるかもしれないけど、それぞれ硬さが違っているようよ。氏兼、沙門、筑馬。どれかこの色合いの塊を見たことはあるかな」


「儂は見たことないぞ」


「左端にある塊は鍛冶師が刀を打つときに使う鉄と同じように見えるが、こちらの方が色合いがなんというと、銀に近い感じがします」


「そうじゃな。うちの一族にいる鍛治師が扱う鉄よりも銀色がある気がしますね。それ以外の2つは、見たこともございませぬ」

 あれっ、左端は単なる鉄だから、見たことあるかなと思ったら、鉄でも違うんだ。あぁ~、分かったわ。鉄の純度が違うのね。高純度になりすぎてるのかも。これだと刀とか槍の穂先には使えないか、なまくら刀になっちゃうかも。

 そうすると、錆びにくいから家や台所の壁とか、城壁の内側で強度の補強とか鎧の内側で薄くして補強に使う感じかな。あとは水門とかにも使えないかな。とりあえず、鍛治師と氏兼に考えてもらいましょう。

 あとの2つは、刃物に使えるはずだから、武器に使ってもらいましょう。加工できるかからだけど。


「みんな、確認ありがとうね。この左端から説明するから、あとで鍛治師と話をして加工できるか確認してほしい。あと、どこで使えるかは簡単に聞いてはいるけど、本当に使えるか試してほしい」


「承知致しました。お話をお伺いした後、鍛治師と試してみまする。それでこの3つの塊は如何様に使うことができるのでございましょうか」

 

「まず、この左端の塊は、鉄の純度を上げたモノになります。錆びづらく扱いやすくなっているけど、強度は無いので刀や穂先にするには難しいとのこと。家や火を使うところの壁とか、城壁の内側で強度の補強とか船の外側に薄く付けて、燃えないようにするとか鎧の内側に薄く付けて補強に使うことができるのではないかと思うわ。

 真ん中にあるのは、刀などに使っている玉鋼の代わりになるかもしれないただの鋼ね。玉鋼より強度は無いかもしれないので、農機具や盾などに使えるんじゃ無いかな。

 最後に右端にあるのは、ウーツ鋼ね。なぜ、ウーツっていうのかはわからないけど、そう聞きました。この鋼は、玉鋼より良い斬れ味の刀や穂先ができると思うけど、敵方に取られると大変なことになるので、誰に作るかはちゃんと相談しましょう」

 簡単に説明して、あとは氏兼達にお任せしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ