0135. モフシマ作戦四 上後 ついでに鋼作りも始めよう
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「それじゃ、行ってくるよ。今日はオガ炭作りと鉄作りと、明日の事前の話をしてくるね。そこまで遅くならないと思うから、一刻ぐらいで帰って来れると思うわ」
さて、ちゃちゃっと早速オガ炭作りと綿花と椎茸のゲノム編集をしましょうかね。今日は久しぶりにやることが少ないから、読書と狐火ちゃん達と遊べるかな。
ふぅ~、オガ炭作りはだいぶ早くなったかな。荷車数台分なら、15-20分ぐらいで出来るようになったな。まだまだだと思うけど、少しづつ成長を実感出来ているので、楽しくなってるんだよね。
あとは綿花と椎茸だね。一旦、今日試して氏兼達に渡すのは明日でいいかな。今日は試すって言ってないしね。ゲノム編集のイメージは、同じ感じでいいかな。まぁ失敗したら失敗したで、また考えればいいんだし。
う~ん、綿花の種子の方はしっかりとできたけど、何で椎茸の方は、上手くいかないんだろう?種と菌類の違いか。ゲノム編集のイメージなら、そこまでの差があるとは思えないんだけどな。
また、立ち止まるかぁ~、種と菌類の違いなんて、詳しくはわかるわけないじゃん、もぅ神々めぇ~。それとも、ゲノム編集もレベルがあって、レベルが上がらないと出来ないのか。
今までの鉄やセルロースファイバー、セルロースナノファイバーや各種ペレットは作れないことはなかったけど、もっと難しいものを作ろうとすると失敗するのか?
まぁ、考えてもしょうがないか。その時になったら考えることにしよう。一旦、椎茸のゲノム編集は諦めて、綿花だけでも出来たことを良しとするしかないか。
それよりも今日の鉄作りは、ゲノム編集のような感じで、ウーツ鋼のような高炭素鋼ができるかを試さないといけないから、しっかりと考えねば。
でも、ウーツ鋼って、令和だと失われた技術って言われていて、完全再現ができなかったと聞いたことがあるんだよね。こうじゃないかなという机上の理論はあったようだけど。
こういうときは、智識チートの出番ですな。部屋に行って、本でウーツ鋼のことを調べますかね。
部屋でのんびりと本を読み終えた。ウーツ鋼の歴史や概要はわかったが、やはり再現は完全でないようだった。一応、机上の理論も載っていたので、私には十分な気がする。実際に炉を建てて作るわけじゃないからね。作り方と構造上の特徴が分かれば、強引にでも錬成できるんじゃないかと思っている。
それじゃ、お試しでもうインゴットになっている鉄で再錬成できるかをやりますかね。今までと同じ様にしてと。
『錬成』っと。あっれぇ〜、失敗したな。なんでだ。全く、出来てないな。光さえしなかった。一回錬成したものは再錬成できないのかな。今までやって来なかったから、わからないな。
次は、砂からインゴットを作るときにウーツ鋼になるか試すかな。
魔素を注入して、『錬成』っと。あれっ、失敗するなぁ。と言うことは、ウーツ鋼が出来ないのか。よくある鋼だったら出来るのか、再錬成ができるかを一度試してみるか。
いつもと同じように砂を錬成してみるが、鋼にならず鉄が出来た。
鉄になってしまたぁ。これは鋼ができないのかな。鉄と鋼は成分構成や結晶構造が少し異なるだけで、主要成分は変わらないと思うんだけどぁ。って、あぁ~、そういうことかぁ。米などのゲノムがあるモノはゲノム編集のイメージで錬成したから、できたけど、鋼は単なるイメージで作ったからダメだったのかも。
鋼の結晶構造をイメージしてみるとできるかも。よぅ〜し、早速試してみますかね。
じゃぁ、魔素を注入して、鋼の結晶構造をイメージして、『錬成』。おぉ~、ちゃんと光ったぞ。これは砂から鋼ができたんじゃないかな。
では、『鑑定』っと。やっぱり、成功していたよ。そうなのかぁ、ちゃんと作りたい、錬成したいモノに合わせた詳細なイメージをしないと失敗するんだな。確かに卑弥呼様もそう言ってたけど、ここまでイメージが必要なんて………、これは智識が必要になるわ。変なところにこだわりを持たれてもなぁ~。
あと、鉄を作るときよりも鋼のほうが魔素の消費量が多いな。これも成分構成が鉄と鋼で違っていてこの砂で足りない分を魔素で補ったからなのかな。そうすると、炭素を混ぜ込んだ砂ならば、もう少し魔素の消費量を減らすことができるのかも。炭素になるようなものは何がいいんだろうな。まぁ、質を気にしないならオガ炭があるから、それで試そうかな。
さて、砂とオガ炭を混ぜ込んだモノを準備できたから、これで鋼ができるかを試してみましょうかね。できたら、今度は作り置きしてある鉄のインゴットとオガ炭で鋼ができるか試すかな。
先ほどと同じ様に錬成してみると、魔素の消費量は目に見えて少なくなったと感じられる。これは作ってもらったオガ炭を転用するしかないかな。でも、それでみんなが使うオガ炭が減ってしまっては本末転倒でしかない。ここは沙門と筑馬にどこまで増産できるかを相談することにしよう。
さて、次は鉄のインゴットとオガ炭で同じ様に鋼ができるかだね。たぶん、できるのではないかと思うのだが。
魔素を注入して、『錬成』。やっぱり、できたわね。さっき砂から作った鋼のインゴットと同じ輝きになっているから、成功だと思う。
ここまでの検証結果を振り返ると、作物などのゲノムがあるモノはゲノム編集のイメージで、ゲノムがない鉱物などで結晶構造や成分で性質が変わるようなモノは結晶構造をイメージすることで錬成が成功する事はわかったわね。
だけど、椎茸だけは上手く行かなかったのよね、原因がいまいちよくわからないから、これ以上のことはできないけど。また色々とできることが増えてから試すかな。椎茸はこの時代は高級品だから、金策になっていいんだけどなぁ。場所もそんなに取らないし。早めに出来るるようにして、外貨獲得の柱にしたいのにな。
それにしても、錬成はホントに様々な智識が必要とされてるわね。モフモフ引きこもり生活をしていこうと思ったら、令和の生活をある程度再現していかないと難しいと考えてるから、しょうがないけど、求められる智識レベルが尋常じゃない気がする




