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0133. モフシマ作戦三 流 品種改良の結果に驚き

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 みんなで奥之院に戻ってきて、お茶の準備してもらいながら応接間に集まった。

「みんな、先も言ったけど今日は少し成果があったよ。ここに粟と稗それぞれ20袋分の種籾が入っているけど、御使い様曰く、袋1つ1つ中身の効能が違うみたい。なので、どの効能がこの安房の地に合うかを育てて試して欲しいようだよ。1袋で1畝分くらいあるので、20袋で2反分、粟と蕎麦で合わせて、4反になるんだけど、畑は準備できるかな」


「4反分でございますか、それは問題ありませぬが。それでどのような効能のある種籾になるのでしょうか」

 今ひとつ、意味がよくわかってないような感じで、氏兼が聞いてきた。周りを見ると他のメンバーも同じような感じになっている。もう少し詳しく話をしないとかな。


「そうね。もう少し詳しく私が聞いた話をするね。主な効能は4つで全部で10種類の種籾を授かったよ。1番から10番まで番号を付けているから、どの種籾が良かったかの記録をつけて欲しいの。1番良かった種籾を来年も授かれるように御使い様にご報告する必要があるからね。

 それで効能は『収穫量が増えること』、『冷害や日照りなどの天候の変動に強いこと』、『病気や害虫などに強いこと』、『美味しいこと』だよ。1つだけ効能があるもの、2つ効能があるもの、3つ効能があるもの、全ての効能があるものと分かれているみたい」


「なぜ、そのように分けておるのでしょうか。琴音様はお聞きになられましたか。全ての効能があるものだけで良いのではないでしょうか」


「それはさっきも言ったけど、この効能のどれが安房の土に合うのかわからないからだと思うよ。効能を付けてもらっても、安房の土に合わなくて、育たなかったら意味がないからね。

 色々な組み合わせを試してみたいという御使い様達の私達に対する気づかいではないかしら」


「なっ、なるほど、御使い様は我らにまでそのようなお気遣いをしていただいているのですね。なんと、まぁ、承知しました。それでは早速、粟と稗で4反分の畑を用意いたしまする。他に畑を用意する必要がありますか。先ほど、米なども授かれるかもとおっしゃっておりましたが」


「そうね。明日、天堂に行ってからじゃないとに分からないけど、米と光賀が持ってきた作物のいくつかは、試されたいとおっしゃっていたので、米や蕎麦等でさらに3つもらえれば、追加で6反で合わせて1町になるから、1町と数反ぐらい用意してもらえると、助かるわ。けど、それぐらい用意出来るかな」


「それぐらいであれば、問題ございませぬ。光賀殿が持ち帰ってきた作物も一つではございませぬので、色々とお試しなされるようですし、2町分程用意しようと思いまする。

 沙門殿、筑馬殿。外宮の近くにある畑の2町分を琴音様の神領にします。皆に伝えてください。それと畑の世話をする人を何人かそれぞれの一族から選抜してください」


「「承知しました。一族の者に伝えます」」


「それと畑の世話ですが、今、諸々の手伝いをしております力士衆と侍女、出仕の社に関係する者でよろしかと思います」


「正直、村の中から新たな者を出そうとすると、選ばれなかった者が不満に思い、なだめるのが手間になるかと」

 えぇ、なんでそんな感じになっちゃうの。そんなにみんな、畑仕事が好きなのかな。だったら、みんなでやってもらってもいいと思うのだけど。


「沙門、筑馬。みんなが私の畑の仕事をしたいのであれば、みんなの空いた時間で手伝ってもらってもいいと思うけど」


「それはいけませぬ。そのようなことを言えば、みな、それぞれの畑を放っておいて、琴音様の畑の世話しかしなくなりまする。なので、今年は社関係する者だけで畑の世話をさせてください」


「そう、そこまで言うなら、沙門と筑馬の言う通りにしましょう。

 それと種まきの仕方も聞いていますので、種まきのときにその方法を話すわね」


「承知しました。それでは、また明日よろしくお願い致しまする」

 2町分の畑を用意してもらったけど、どの作物も2反分くらいにするから余っちゃうな。今、育てようと思っているのは米、粟と稗、蕎麦とじゃがいもと甘藷、とうもろこしの7種類だから、14反分だね。

 あと6反分かぁ、ここはやはり主食にしたい米と水飴が作れる甘藷をそれぞれ2反分増やして、4反づつにしよう。水飴は母上達、女性陣にあげたいし、何より売れると思うんだよね。椎茸までとは言わないが。

 あと2反分は、スイカとハニーメロンを1反づつでいいかな。両方とも瓜科だから同じ感じで作れるんじゃないかなと思うし、真瓜の代わりの甘み食べ物が欲しいからね、作っちゃおう。


 ゲノム編集する作物を決めてから4日。やっと終わりましたゲノム編集の種籾作り。えっ、ゲノム編するのは、残り6つだから、3日で終わるんじゃないかって。私もそう思っていたさ。

 でもね、粟と稗であまりにもあっさりとできてしまったので、ゲノム編集のイメージでどう変わるかって、色々と試したくなってしまてね、錬成を様々試してしまったのですよ。

 おかげで令和のときは亜熱帯とか暖かい場所か温室でしか育たなかった作物の寒冷地化対応のメドがたったのだ。

いやぁ~、久しぶりに好きな実験、検証に没頭(全集中)できて楽しかったな。でも、最初に決めていた作物以外は今年は作らないけど。

 あとは出来がどうなるか、楽しみだね。

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