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0120. モフシマ作戦二 下 大鑑定大会開催!集め過ぎてしまった

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 氏兼達に色々なもの手配をお願いしてから、10日ほど経ったが、少しづつサンプルの試料が届いてきている。最近あまり話ができていない太郎兄ぃもかなり頑張って、生き物を採って来たと氏兼がにこやかな顔で報告してきた。

 なんだかんだ言いながら、兄ぃのことを目にかけているのだ。

 さて、だいぶ試料が貯まって来たから、今日は天堂に運び込んで、今の智識レベルを確認していこう。


「沙門、筑馬。悪いけど、みんなに集めてもらった試料を天堂まで運び込んでくれるかな。今日は、持っていけるだけ持って行って、検証をしようと考えているからさ」


「承知しました。板塀で数枚分ございます。出仕の者だけでは無理だと思いますので、鞍馬衆の力自慢の者10名ほどで運ばせます」

 鞍馬衆の力自慢の彼らは、力士かと思うくらいガタイがよく、私なんかポ~ンと簡単に投げられちゃう気がする。

 なんでこんなにガタイがいいかというと、鞍馬寺の勧進相撲として、各地を回っていたんだって。勧進相撲しながら、情報収集や荒事、噂を流したりの仕事をしていたらしい。巫女と同じように勧進相撲の力士なら、各地を移動しやすいからね。


「ありがとう。今日までに貯まったモノを全部持っていけそうだね。でも、彼ら、ほんとに大きいよね、私なんか相手にならないよ」


「彼らは勧進相撲でかてを得てますから、力を使う場所は相撲かこのような荷物運びだけなので、暇があるんですよ。何かやらせてください」


 無事に天堂の前まで荷車で運んでくれたけど、ほんとに運ぶのを苦にしてないね、山道で登り坂だったけど。

 それとあの板塀で運ぶ姿、ケガ人を運ぶタンカのようでなんか、やだなぁ。荷車というか前に動画で見た魚市場のネコ車を作ってもらって、それで運ぼう。ネコ車だと意味がわからないだろうから、荷車って呼ぶけど。

「天堂までの荷運び、お疲れ様。それじゃ、荷物は、その辺に置いてもらえるかな。あとで、天堂の中に入れておくから」


「琴音様、琴音様では、中に運び入れるのは無理でございます」

 あぁ~、そうだね。アイテムボックスを使わないと、今の体型だと何刻経っても終わらないね。どうしよう~、みんなにアイテムボックスを見せるかなぁ。


「琴音様、前に仰っていた我らが、天堂の中に入れるようになっているか試しませぬか」

 そう言えば、そんな事を言ったかも。でも、天堂の中に入れるのは、まだ早いよなぁ。とりあえず、今は、数m手前までしか近づけないから、これを天堂の入り口まで近づけるようにしよう。それで荷車の荷物を押し込んでもらえばいいんじゃない。私が、中でアイテムボックスに仕舞っちゃえばいいし。ようし、そうしよう。


「そうだね。それなりに私も鍛錬したし、みんなが入れると助かるから、試してみましょう」

 

「残念ね。入口まで来れたのに、入れないなんて。でも、ここまで来れればあと少しだね。荷物は扉から押し込んでもらえるかな。中で私がずらすから」

 予定通り、入口まで来れたが、中には入れなかった。


「そうするしかないようです。それでは、荷物を入れていきますので、琴音様は、中でお願い致します」

 荷車、数台分はやっぱり多かったわね。なんだかんだで荷物をおろして、天堂に入れるだけで四半刻以上つかちゃったよ。まぁ、でも、これで鑑定をし放題だね。


「それじゃ、行ってくるよ。今日は、体の鍛錬はしないで、今日持ってきた物を確認するだけにしておくよ。一刻か一刻半ぐらいで、終わりにして戻ってくるよ」

 しっかりとやりますかね。まさか荷車数台分が10日ぐらいで集まるとは、姫御子パワー恐るべし。


 さてと、荷物運びの問題も概ね解決できたし、鑑定眼をどんどんして、現状の智識レベルを確認しましょうかね。

まずは、待合室のすみっコに荷車数台分の荷物を整理して置いておこう。アイテムボックスに入れっぱなしでも良いけど、いつ、氏兼達を待合室まで入らせるか、分からないらね。まず整理したら、生物なまものからやりますかね。待合室もアイテムボックスもまだ時間停止まで機能向上してないから、腐っちゃうからね。


 それでは、まずは海の幸からにしよう。これは鑑定眼の検証が終わったら、たきに渡して、何か作ってもらわないと。こっちの魚はヒラメ、スズキ、アジ、ワラサ、キンメだね。他にも4-5種類の魚があるけど、こっちは単なる魚としか、鑑定できないな。名前のわかる魚も私の知ってる内容に差があるから、鑑定結果もだいぶ違う、一番わかっているアジなんか、料理の仕方や獲り方(漁法)も知っていたので出てるね。なるほど、これはほんとに智識でだいぶ差があって、鑑定眼といえば鑑定眼かも知れないけど、百科事典でもあるんじゃないかな。あとサザエやアワビなどの貝類、イカ、タコ、イセエビか。こっちは、よく見たことあるものばっかりだから、それなりに鑑定ができているな。

 今度は、山の幸だね。キノコ類は、食用以外は、見たこと無いからなぁ。他には、山菜と樹木が何種類かあるようだね。さすが、冬の前だから、草花はないようだね。これは季節毎にやらないと、網羅するのは難しいかな。私としては、有用な産物になるモノや原材料になるようなモノが見つかればいいんだけどね。とりあえず、山の幸はわからないものが多いので、しっかりと本を読まないと。

 樹木は何となくだが、スギ、ヒノキ、シイの木、クロマツは、分かった。詳しい情報はそこまで無いが。あとは分からない。これも本を読んで頑張るか。いやぁ~、でも、戦国時代にまで来て、勉強するとは思わなかったなぁ。智識を身につける勉強は、大学で終わったと解放されたと思ってたんだけどね。生活の質向上のためには『やらねばならぬ』か、めんどくさいなぁ~、それでも、引きこもりモフモフ生活のために『やらねばならぬ』で頑張るか。なんか、ブラック企業での考えに侵食されてるような気もするが。


 あれから、荷物が届く度に、手当り次第、どれでも鑑定していき、活用方法が分からなければ、本を探して読むという生活を春先まで繰り返していたのだ。おかげで、だいぶ安房で()れるモノがどう使えるか、わかってきたので、これから本格的に動けるようにしていけるだろう


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