0012. ワンルームから一軒家に変化?!
お知らせ:1月、2月分の分割改稿が終わりました。これから3-4月分の改稿をしていきます。
2月分まで分割改稿したら、1日分多くなったので、
日曜ですが、お騒がせしたので、本日投稿しました。
2月末までは明日から月火木金の4回更新になります。
次話は明日16日7時になります。
定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!
【やらかし】をされたのに気づいた翌朝、起きたら、父上と母上がわたしの寝ているところの左右に座り、真剣な顔をして、わたしを眺めていた。
「あら、琴、目が覚めたのね、おはよう。わたしはあなたの母の真里というの。私の声が聞こえてるかしら
。まだ産まれたばかりだから、聞こえてないかしらね。もし聞こえてたら、言葉は理解できてるのかしら。まだ、産まれたばかりだから、無理よね、聞こえたり、理解できるのは。
また、琴が大きくなったら、話はするけど、殿とわらわの話を聞いておくれ」
「儂がそなたの父の里見左馬助義実と申す。そなたのこと、真里より確と宇迦之御魂神の加護があり、姫御子様であると聞きましたぞ。
そなたにどのような加護があり、また、神の御使い様がどのような姿で、どこにおられるのかはわかりませぬが、姫御子様としての役割を果たすために、儂達は身命に賭して、そなたの力になると里見家当主として約束致します」
何か、両親共に言葉遣いが赤ちゃんである私に対しておかしなくらい異様に丁寧な感じがする。やっぱり、昨日の寝落ちするときに聞こえていた話は、夢では無かったのね。夢だったら、良かったのになぁ。
「姫御子様の今後について、昨晩、真里と話をしております。そなたが姫御子様として過ごすための御稲荷様の鎮座する社とその門前町、社と門前町を守る付城と陣屋を建てる事にしました。
社と門前町、付城、陣屋のすべてを建てるには、賦役をしたとて、かなりの時間はかかりますので、出来上がるまで、姫御子様に不便をおかけ致しますが、よしなにお願い申す。
それと社や付城ができ、安全に生活できるとわかるまでは、この地にて、生活をしていただくことになりますが、姫御子様になった話は、おいそれと誰にでも出来る話ではないため、この地での生活は、あくまでも、儂達の子供としての姫ということになりまするので、よろしくお願い申す。
姫御子様の世話係の侍女や護衛のものは、まだ決まっておりませぬが、信頼できるものを用意致しますので、しばらくお待ち下さい」
そう言うと、父上と母上は赤子の私に向かって、頭を下げた。ちょっとぉ~~。すでに両親が平伏するような状況になっているって、想像できなかったわよ~~、あいつらめ〜〜!!こんな状況を作って楽しんでんのかよ。
でも、この優しいそうな父と母と一緒に過ごすのも、どれくらいの時間になるんだろう。出来上がるまでって言ってるから、成人するまではなく、何年かの少しなんだよね。
なんか、二人のほうが可哀想になってきたよ。産まれたばかりのわたしが大きくなって普通にどこかに嫁ぐ事なく離れ離れになっちゃうなんてさ。
せめて、一緒に居られる時間は楽しく過ごせるようにいろいろと頑張ろうかなぁ。
それにしても、私の住む社?多分、神社だよね~、稲荷神社だと、どの程度の大きさになるのかな?
近所にあった稲荷神社は宮司さんや巫女さんの居ないこじんまりとした無人の神社だったけど、護衛と侍女をつけるって、言ってたから、前世のときにいくつか行った、日本三大稲荷と言われるところ(三つ以上あり、百家争鳴状態)の感じかな。でも、京都にあるぐらいの稲荷神社じゃないと、かなりの時間がかかるなんて、言わないだろうしな。
でも、どれくらいかかるのかな~、さっき言ってた建物が出来上がるの?令和の時代だったら、色んなところを同時に作れるから、2年位で出来るかなって思うけど、この時代だと、倍くらいの4年位かかるのかな?まぁ、長ければ、それだけ一緒に父上と母上と過ごせるから良いけどね。
どのタイミングで出来るにしろ、父上が言ってたのができたら、一軒屋に住むことになりそうね。前世では、ワンルームだったから、一軒家に住むなんて、生活のイメージが全くつかないわ。
それと一軒家に一人で住むのかしら、出来てから、引っ越しってことは、4歳ぐらいだから、さすがに乳母?が付いてくるのかしらね。あと、社の姫御子様って言ってたから、神社の宮司さんや巫女さんも一緒にいるだろうし、にぎやかな感じなのかな?両親と離れて暮らす分、一緒に生活する人とは、仲良くしていかないとね。
一軒家が広い分にはいろいろと狐火ちゃん達と遊んだり、スキルを試したりできるから、楽しくなりそうで良いけどね~。
とにかく、野蛮な事をしないで済むように、狐火ちゃん達とモフモフしながら、スローライフで過ごせるようにするぞぉ~。おぉ〜〜。