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0119. モフシマ作戦二 上 どれでも鑑定室?智識のための素材集め

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 錬成のスキルは毎回、天堂に来れば鍛えているが、決まったモノしか作れなくて、最近は作業ゲーのようになってきている。スキルレベルは少しづつ上がっている気がするが、それ以上に面白味が減ってきているのを実感しているのだ。

 そろそろ新しいモノを錬成したいけど、イメージが出来ないのよね。レベルアップするだけでは、錬成レシピが増えたりしないという、ここだけ現実に即したのかよって事になっているのを、先日、レベルアップしたときに気がついたのだ。

 作れるモノを増やすには、智識を付けるしかないんだよね。まぁ、神様達から(紙の)本をたくさんもらって、アイテムボックスの肥やしになっているのがあるので、読めば、何らしかのモノを錬成できるとは思うんだけどね。

 どの方向の本を読むかが、難しいんだよね。面白そうな本は、それなりにあるんだけど、今の生活を向上させるために必要な本がどれなのか、ちゃんと考えないとなと思っているのだ。

 前にモフシマ作戦で考えていたモノだと農機具改良とか衛生環境改善、肥料作りとか、食料の品種改良、甘味を作ることだね。錬成出来そうなのは、品種改良と肥料作り、農機具の素材変更と改良が出来そうかな。

 全てに関係する事だと、農業系の本の方だね。とりあえず、読む前に今の氏兼達にこの辺で採れる産物を集めてもらって、今の鑑定眼でどこまで鑑定できるのか、確認しておかないと。

 さて、頼みましょかね。


「まつ、ゆき。氏兼と沙門、それに筑馬とたきのいつもの顔ぶれに声をかけて、集めてくれるかな。半刻ぐらいで来てもらえると助かるわ」


「琴音様、承知しました。手分けして声がけするので、四半刻で大丈夫かと思いまする。集まる場所は、外宮の宿衛屋でよいでしょうか」


「えぇ、構わないわよ。ここだと少し狭いしね。宿衛屋の広間で話をしましょう」



ーーーー

 ほんとに四半刻で集まったわね。みんな、いろいろと働いてたはずだけど、まぁ、いいかぁ。

「みんな、呼び立てて、ごめんなさいね。ちょっとみんなに手伝ってもらおうと思ってね。少し時間がかかりそうだから、早めに集まって話がしたかったのよ」


「お気になさらず、我ら、お声がけいただければ、いつでも参集致しまする」

 おぅっ、相変わらず氏兼は、コミュニケーションが固い、固すぎるぞ。上下の立場はあるがもう少しゆるいコミュニケーションでもいいのになぁ。

 とはいえ、どこぞの世紀末の雲の人みたいに『あの雲のように自由気ままに』って言われても困るけどね。丁度いい塩梅にならないかねぇ。沙門も筑馬もだけど。


「氏兼、ありがとう。それで頼みたいことなんだけどね。まずは、このあたりで採れる食べ物で、作物、キノコなどの山の幸、魚とか貝などの海の幸、獣や生き物など、何でも持ってきてほしいんだよね。あと、樹木や花と石と砂などもね」


「琴音様、山の幸や海の幸はわかりますが、樹木や石砂など、何に使いまするか。よくわかりませぬが」


「あぁ~、それはね、新しいモノを作るための検証に使うからだよ。様々な物の本質を見抜くために、色々な物を見て真贋を鍛える事をしようと思っているんだよ。

 それにより、新しい使い方がわかり、様々な事に使えるようになるかもしれないからね。例えば、この紙、今までの和紙とは違うでしょ。

 でも、これも和紙と同じ材料を使って、作ってあるんだよ。まぁ、これは、御神託でもらったモノになるんだけどね」

 できる限り、スキルのことを言わずに鑑定眼が鍛えられる品物等が集められるかなんだよね。今見せた上質紙レベルのこの紙だって、こっちで作るのはまだまだ難しいけど、実物が目の前にあれば、御神託が本物で真贋を鍛えると何か恩恵があるんじゃないかと思って、やる気になるでしょう。

 

「なんともきれいなというか、白い紙でございますな。それにきめが細かく、これほどの上等な紙があるとは驚きでございます」


「この紙を今は作れなくても、材料と作り方が分かれば、職人が作れるようになるでしょう。こういう物をたくさん考え出して、安房に素晴らしい産物があると拡がれば、みんなの生活も豊かになっていくんじゃない。

 私は、どんどんこういう物を作れるようになりたいのよね。もちろん、食べ物に困らないように、農業に関しても頑張るけどね」


「これほどの物を安房で作れるようにするとは、いやはや、途方も無い事に聞こえますが、琴音様でしたら、出来ると思いまする。

 姫御子様としての御加護がございますから。ご要望の山の幸や海の幸、その他諸々のものも含め、集めて、持参いたします。また、薩摩や琉球及び、南蛮からも可能な限り、光賀殿に買い付けをお願いしておきまする」


「氏兼、ありがとう。手配をよろしくね。荷が届き次第、天堂にて検証してきます。時間はかかるかも知れないですが、少しづつやっていきましょう」

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