0118. モフシマ作戦一 下 錬成は都市鉱山でゴミ処理機
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まぁ、錬成の練習をする素材としては十分よね(目の前の事から目を背けるためじゃないわよ)。ただ、何に錬成し直すか、悩むなぁ~。確か、のじゃ姫が素材に近いモノをイメージするといいよって、言ってたような。
プラスチックやビニールって、何に錬成出来るのかなぁ。プラスチックは生分解性プラスチックだから、なんかラップフィルムとか硬めのプラスチックケースみたいにすれば良いかな。
ビニールはOPPだと思うのだが、よくわからないけど、繊維とかになるんじゃなかったっけ。どちらにしても、元はゴミなのだから、失敗してもいいでしょう。気にせず、やっちゃおう。時間も無いしね。
まずは、カップ麺容器と弁当の空箱ね。これはプラスチックだから、まずはペレットにすればいいか。って、みんな、素材別にペレットで問題ないか。それじゃ、サクサクっとペレットにしていこう~。
えっと、素材となるモノに魔素を注入してと、でも、どれくらい魔素を注入すればいいんだろう。まぁ、ちょっとづつ入れていきますかね。なんか、理科の実験みたいな感じではあるが、容器と空箱に魔素を入れるイメージで体の魔素を容器を触りながら、流し込む。
数秒経つと、魔素が流れ始めてる感じはするが、あっているのだろうか。魔素がちゃんと流れているか、魔眼で確認してみますかね。
一応、容器と空箱に魔素が入ってるみたいね。どんな理屈で入ってるのか、わからないが、まぁ、いっか。ゴミの二つは、魔素がこれ以上ないくらい濃くなったので、大丈夫かなと、それじゃぁ、錬成を試してみますかね。ペレットをイメージしながら、心のなかで『錬成』と唱える。
すると、一瞬、容器が光って代わりに灰色のペレットがあった。一応、出来はしたが、色が灰色って、なんかビミョー。量は私の今の手の大きさで両手ですくった分ぐらいだから、数十グラムぐらいかな。ほぼ100%で変換されてるような気がする。
もしそうなら、錬成の効率、スゴイわね。ゴミから資源が作れるなんて、昔、繁華街とか都市圏のゴミから、少しの資源をリサイクルしていただけで、都市鉱山って、呼ばれていたのに、それを遥かに上回る鉱山ぶりね。
今度は菓子パンの袋を試してみますかね。これも先ほどと同じ様に魔素を魔眼で見ながら、注入してっと。で、完了したら、はい、『錬成』っと。おぉ~、さっきと同じだね。光ったあとにペレットが出来てるわ。でも、今度は透明なペレットだ。確かに袋は透明だったけど。もとの素材で色が決まるのかな。次は色もイメージして試してみるか。
あと残っているのは、スナック菓子の袋とウェットティッシュだけだか。ウェットティッシュは化学繊維の不織布だし、スナック菓子の袋もPEの化学フィルムだった気がするから、同じようなモノだと思うんだよね。まぁ、一緒にやっても大丈夫でしょう。
3回目だから、少しは慣れてきたし、まずは色が着くか、色を選べるか実験だね。色は素材の色とは違うのを選ぶかな。なんとなくだが、素材と同じ色はできる気がするから。
よ~し、準備完了。では、全く違う紫色を考えて『錬成』っと。んっ、んっ、あれっ、上手く行ってないな。素材が光らないなぁ。これは全く違う色はできないってことなのか、単純に失敗しただけなのか、どっちなのかな。もう一度、紫色を考えて、さっきよりも注入量を増やしてっと。
準備完了。今回は、さっきの1.5倍くらい入れたので、これでできなければ、素材の色と全く違う色は出来ないと判断しよう。それでは、せ~の『錬成』。おぉ~、今度は光ったぞ。
どうやら、無事に出来たようだが量が少ないぞ。これは、関連が薄かったり、色味が素材から遠いと素材の変換効率がだいぶ下がるようだね。できる限り、関連するモノに錬成したほうがよいみたいだね。のじゃ姫が言ってたことが正しかったのが実証されたね。
まだ始めて半刻で、ゴミ袋の方もあるけど、今日は、これぐらいにしよう。ゴミの素材が何かをきちんと把握するのと、色別に分別しておかないと効率よく錬成できないからね。
整理始めて、半刻経たないぐらいで、一応は素材別色別のゴミの整理が終わったが、ゴミの整理を部屋の中でしてしまったので、足の踏み場もない状態になってしまった。ベランダに移しておかないと、次に来たときにゆっくりと出来ないからね。はぁ~、ゴミの整理なんだからベランダでやればよかった。気づくのが遅すぎたぁ〜。
ブツブツとちょっとだけ文句を言いながら、10分かからないぐらいでベランダに出し終えた。
まだ、一刻と四半刻ぐらいしか経ってないけど、気分が乗らないので、戻ることにしよう。
「みんな、今日は早めだけど、戻ってきたよ。少し(精神的に)疲れたから、帰ろうか」
「琴音様、大丈夫ですか。無理をなさらず、鍛錬をしてくださるようお願い致します」
「氏兼、大丈夫よ。ちょっと失敗して、あぁ~って、思ったくらいだから。帰って、休憩すれば戻るわよ」
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あれから、色々なモノで錬成の練習したが、いやぁ~、上手く使いこなせば、かなりのチートになりそうだと気づいた。原料の成分さえあれば、何でも作れてしまう。無から有は作れないが、有から有は作れるのだ。
それによって、木くずからセルロースファイバーが作れたのだ。これならセルロースナノファイバーも作れそうな気がするし、紙もいろんな紙を作れたし、この近くの岩と砂でガラスが出来たりと応用の幅は無限な気がする。あとこの平砂浦の海辺で砂鉄が取れるのだ。たまに浜から砂を運んでもらい、鉄のインゴットを少しづつ作っているので、どこかでお披露目しようと思う。