表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
114/324

0114. 本作戦をモフシマ作戦と呼称します

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 作戦名を決めた翌日、いつものメンバを呼び出して、話すをすることにした。それとそろそろ、姫御子様って、呼ばれるのをどうにかしたい。

 だって、姫御子って、役割の名前であって、私の名前じゃないしね。卑弥呼様の本当の名前が倭迹迹日百襲媛命ってのと一緒よ。卑弥呼って、本当は姫御子だったのを当て字で書いただけってという説があるくらいなんだから。なので、名前で読んでもらいたいのよね。


「みんな、わざわざ集まってもらってありがとうね、今日はあの天堂の活用に関して、今後どうして行くかを伝えたくて、来てもらったの」


「姫御子様、天堂とは、あの修験場の事でございましょうか」


「そうよ。修験場って呼んでいてもいいんだけど、修験場って、この日ノ本のいろんなところにあるでしょ。だから、呼びやすい、わかりやすい名前がいいかなと思って。

 『天にまします神々へ繋がるお堂』で、天堂。天神堂でも良かったんだけど、天神様はいらっしゃるから、天神堂だと天神様だけだと思われると失礼だからね。なので、天堂にしました。どうかな」


「いやっ、素晴らしいです。今後は、我らもあの修験場を天堂と呼ぶことに致しまする」


「そう、よかったわ。それと私の呼び方なんだけど、姫御子様はやめて欲しいの。私は、姫御子であるけど、琴でもあるでしょ。

 義実と真里に付けてもらった名前も大切にしたいのよ。だから、琴音って呼んでもらいたいの。琴音の『ね』は、音よ。みんなに神々の声、御神託を伝える。言葉の音を伝えるって事で、琴音ってすることにしたの。だから、今後は、琴音って呼んでね」


「姫御子様、姫御子様の呼び方を変えるなど、突然ですな。とはいえ、殿と御方様の思いを汲んでのご希望とあらば、それを叶えるのも我らの役目。今後は、琴音様とお呼びする事に致しまする。殿と御方様にも、姫御子様の呼び名が変わった事と修験場を天堂と呼ぶことをお伝えしておきまするのでご安心ください」


「氏兼、ありがとう。これで一つ、気持ちが楽になったわ。そうそう、やっと本題に入りましょうか」


「先ず、あの天堂では、私と御使い(狐火ちゃん達)の修行をするのが重要なことだけど、それと同じくらいあの中で、この安房に住む皆の生活の質を向上させるための実験や道具などの使い勝手の確認が重要だと思っているわ。

 神様の加護がある私が住んで見えるところで、苦しい生活をしている人がいるなんて、私の誇り・矜持が許せないから、そのために御神託を多く授かれるように天堂でしっかりといろいろなことをしたいと思っているの。

 この二つが最も重要なことなので、しっかりとお願いね」

 氏兼とたきは、いつも通り神妙な面持ちで私を見てるけど、沙門と筑馬は、なんか咽び泣いてるんですけど、そこまでの事は言ってない気がするのだけど、どうした。

 あまりの状態に、氏兼とたきも若干どころじゃないくらい、ドン引きして二人のことを見てるんですけど、どうしよう~。


「沙門、筑馬。もういいでしょう。今からそのような状態になってどうするのですか。まだ最初の一歩も出してないのですから、これかですよ」


「琴音様、大変失礼しました。あまりにも琴音様の心根が素晴らしく、我らは今まで苦しい生活に身を窶しておりましたので、我らのようなものまで、生活が豊かになると思うと、込み上げるものが大きく」


「沙門、筑馬。二人の一族は当然、同じ様な他の人達も、みんな揃って、豊かに私はなりたいんだよ。そのために力を貸してくれ。

 間違いなく、御神託があるので、豊かになると断言できるからさ」

 よし、これで今まで以上に二人は協力してくれるだろう。


「さて、沙門と筑馬の事は横に置き、実際に何を考えているかだけど、私の修行の方は、御使いと一緒にできる技能を増やしていく事をしようと思っている、これは新しい武器と防具、道具を準備して、天堂の中で鍛錬をして来ようと考えているわ。みんなは入れないから、しっかりと準備してからになるけど。

 もう一つの生活を豊かにする方は、農機具改良とか衛生環境改善、肥料作りとか、食料の品種改良、それとご甘味の食べ物などを考えているの。光賀が琉球より買付をしてきてくれた牛や豚、それに各種の作物をもっと効率よく増やせるようにするのを考えようと思ってるわ」


「琴音様、やることが多ございますな。しっかりとできますでしょうか」


「今行ったことを、この1年、2年で出来るとは思ってないわ。何年もかけて、ようやく出来る事だと思うのよ。

 でも、やらないと今までの生活と何も変わらないわ。だから、少しづつでも進めば良いと考えているの。失敗してもいいんじゃない、いつかは成功するから。

 それとやることが多いので、これらをまとめて、作戦と呼ぼうと思います。名付けて、モフシマ作戦よ」


「作戦でございますか。あの戦で使う」


「そうよ。これは相手が自然の戦だと思ってるの。生活を豊かにするための戦だと。なので、作戦があってもいいかなと」


「承知しました。自然相手の戦とは腕がなりますな。どうやったら、上手くいなせるのか、なかなか難しいことですが」


「それじゃ、モフシマ作戦、始動するわよ。みんな、勝どきよ、えいっえいっ、おぉ~」


「「「「えいっえいっ、おぉ~」」」」

 どうにかこれで、ダンジョンにこもることも、自重せずに生活改善することもできそうね。頑張って、引きこもりスローライフのモフモフ生活を実現するぞ~、おぉ~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ