0105. 準備が終わり始まるまでノンビリタイム
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氏兼とまつとの無駄に見える(私だけがそう思っている)奉納の舞の準備を前日にやっと終わらせて、今は夕餉までの、のんびりリラックスタイムを過ごしている。
ヲタダンスとはいえ、一つのダンスを一週間というこの短期間にメンバ十名に指導するって、ホント疲れたよぉ~。何十回と踊らされたけど、幼稚園児の背の高さ、腕と足の長さだと、転生前に踊っていたときのイメージとは全く違う動きになってしまい、見る人が見たら、なんやこれと言われてしまうに違いない。
まぁ、このダンスが変なダンスになっているのに気づく人はいないので、スルー一択で過ごしたが。
あぁ~、卑弥呼様とかは私の様子を観察してるだろうから、もしかしたら、腹を抱えて笑ってるかもね。気にしないというか、メール・チャットとか念話とかができないから、向こうの様子がわからないし、コミュニケーション断絶、適度な距離感ってやつでホント、精神的安寧が保たれて助かってるわ。のんびりできて、よいわぁ~。
「姫御子様、いよいよ明日ですね。門前町の皆さんも収穫祭りを非常に楽しみにしてましたよ。今まで生活が苦しくて、祭りをすることなど無かったと聞きました」
そうかぁ。この程度の祭りは秋の収穫が終わったら、どこの村でもやっているのかと思っていたけど、そりゃ、そうか、実りが少なければ、冬を越せないのだから、祭りをするどころじゃなかったんだろうね。
おっし、この門前町にいる人たちは、今後、食事に困らないように、私が色々と生活改善活動を進めて行くぞ~、おぉ~。
「姫御子様、何を拳を突き上げているのですか。何かございましたか」
「いっ、いやぁ、何も無いよ。みんなが奉納の舞の準備、鍛錬を頑張ってやり切って、明日はいよいよ祭りかぁって思ったら、勝どきをあげたくなって、みんなにバレないように声を出さずに拳だけ上げたんだよ」
ちょっと苦しい言い訳だったけど、私のことをやたら信用、信頼しているある意味、推しを目の前にしてヲタ活している人達なら、この程度の言い訳でも通るでしょう。
「そうでしたか。そうですね。みんな頑張りましたね。それでは、みんなで、勝どきを上げましょうか」
うぉ、まつが私の言い訳に上被せしてきたよ。そういうのはいいのになぁ。まぁ、しょうがないか。
「それじゃ、みんな、集まってくれるかな。明日の祭りに向けての鍛錬、みんな、お疲れ様。明日は、最高の舞を見せてやろうじゃないかぁ~、行くぞ~、えいっえいっ、お〜」
「「「「えいっえいっ、お〜」」」」
いやぁ、言い訳でやった勝どきだったけど、意外にみんなと纏まって、一体感が出てよかったな。また今度、何かあればやろうっと。
「そう言えば、氏兼。明日は、なんの刻に、何処に行けば良いのかな。特に何も話を聞いていなかったような」
「申し訳ありません。伝え漏れていたようです。明日は、巳の正刻の鐘から始めると聞いております。辰の終刻に外宮の高舞台に皆が集まり、その後に、村の広場に行く予定にしておりますので、出来れば、その集まりに来ていただきたく、よろしくお願い申しまする」
う~ん、いまだに十二時辰が分かって無いのよね。巳の刻は、お昼前9-11時の2時間で、正刻ってことは10時かな。辰の終刻は、巳の初刻と一緒で9時でしょ。
ってことは祭りが10時から始まるから、9時に集まろうねってことか。もっと慣れないとダメだな。正直、24時制の方が楽だと思うんだけどね。そこは徐々に変えていくようにするか。
「わかったわ。辰の終刻に外宮の高舞台に行くようにします」