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0102. 引っ越しの挨拶と町の様子確認

定期的に長く投稿しようと思いますので、ブックマークと☆、「いいね」で評価をしてくれたり、ゆるめの感想とご意見もらえると、嬉しいです!!

 朝の散歩が終わり、みんなで朝ごはんを食べたあと、お茶を飲みながら、たきと氏兼に今日の行動を確認する。

「ねぇ、氏兼、たき。今日はどうするの。昨日、引っ越してきたばっかだから、荷物の整理でもする感じ」


「いえ、今日ですが、門前町のみんなに顔を見せてあげて欲しいのですが、よろしいですか。荷物の整理はこちらでしておきます。姫御子様の私室の荷物だけ部屋に置いておきますので、時間をかけて、片付けをお願い致します」


「そう、わかったわ。門前町の様子も見てみたいから、それでいいわよ。昨日は暗くなっていて、町がどんな感じになってるか、よく見えなかったから楽しみだね。で、いつ行くの。お茶飲み終わったら行くことにする?」


「そうですね。見て回るのにどのくらい時間がかかるか、分からないので、このあとでよろしいですか。それと朝、散歩をされたとき、何やら怪しげなことをされていたとの事をまつと沙門殿、筑馬殿からお聞きましたよ。

 町歩きのときは、そのようなことは、控えていただけないでしょうか。姫御子様を初めて見る人もいるので」

 えぇ〜、大した事してないのになぁ。まぁ、最初から飛ばしていかなくてもいいか。今後、色々とお願いして、協力してもらわないといけないし、無理に何かしたいわけじゃないしね。


「はいはい、いいよ。朝の散歩もそんな大した事してないけど、最初だからね。みんなが変に思わないよう落ち着いて行くことにするよ。それでいいかな」


 お茶を飲み終わって、四半刻ぐらい休憩してから、朝のメンバに氏兼が加わって、町巡りがスタートした。そう言えば、太郎兄ぃは、どうしたんだろ。昨日は居たし、こっちにも一緒に来たけど、着いてから会って無いな。

 まぁ、片付けで忙しいのかな。何か、氏兼のサポートしてるみたいだからね。



ーーーー

「さて、みんな揃ったから行きますかね。町歩きは歩いていくのかな。それとも、馬に乗りながら見て回る」 


「今日は、顔見せを兼ねているので、馬乗っていただいて、みんなに顔が見えるようにしてもらえますか」


「了解、それじゃ、馬に乗りながら、街ブラをするよ。それじゃ、早速行きましょう。さぁ~、しゅっぱ~つ」

 何か、懐かしのドラマとかいう動画で見た西遊記みたいになってる。私だけ馬に乗って、他のみんなは歩いてるからね。

 まぁ、どうでも良いんだけどね。こんな話、誰にも出来ないから、一人でクスッと笑うぐらいだし。


 大聖宮の鳥居のところまで来ると、なぜだか、街の人達が、わらわらと集まってきている。なんだろうね。

「氏兼、何で町の人達が、わらわらと集まってきているのかな。みんな、参拝に来たの」


「いえ、そういう訳ではないですよ。先ほど予定を決めたときに、先触れを出していたのですよ。姫御子様が街を見回ると」

 わざわざ、先触れなんか出さなくてもいいのに~、みんなの普段の様子を見たかったのにな。見るチャンスが今までほとんど無かったから。

 まぁ、今さら、ムスッとしてもしょうがないから、パレードで、手を振っている有名人みたいな気分で、町に向けて、進もうか。


「それじゃ、みんなの間を抜けて、町の様子を見に行きましょう」


「みんな、集まってくれて、ありがとうね。昨日からこの大聖宮に引っ越して来たから、よろしくね。ちょっと、通してもらえるかな。みんなの町の様子を見に行ってくるからさ」

 手を振りながら、間を抜けて町の方に行く。


「姫御子様、何をされているのですか。その手の動き、みんなに手を振って何か意味があるでしょうか」

 アレ、この時代って、手を振らないの?昔からあるって聞いてたけど。まぁ、ちょっと雑学として説明してあげようかな。

「これは、手や袖を振ることによって神霊(神のみたま)を招いて、その御加護があるようにっていうおまじないというか、風習だよ。こんなにたくさんの人が来てもらっても、一人一人におまじないをやってあげる時間が今ないからね。それで手を振ってたんだよ」


「そうなんですね。知らなかったです。私もみんなに手を振ってあげます」

 素直だねぇ。みんなで手を振りながら、町中に向かってるけど、すごい喜んで、感動で泣いてる人もいるし、本当にパレードを見に来たファン状態になってる感じだね。いやあ、ここまで喜んでもらえると嬉しいねぇ。

 結局、町中を隅から隅まで、何周も回ってしまったけど、よかったのかな。私は昨日に引き続き、氏兼に引き馬をしてもらってただけなので、楽っちゃ楽だったけどね。

 でも、午後からも同じ様に周る、2回公演になるとは思わなかったよ。午後は、奥之院の自室の片付けと狐火ちゃん達とのドックランならぬ、幻獣ランで気分転換しようと思っていたのに、まぁ、みんなの笑顔を見れたから、それはそれでよかったけどね。

 みんな、京とか常陸、備前とか、安房じゃないところから、移り住んで来てもらったらしいからね。私以上の引っ越しをみんなしてるのよね。この時代、引っ越しなんて、武士とかの領地替えとか以外はあまり無いことを考えるとから、一世一代の大勝負だよね~。だから、笑顔が見れて嬉しかったな。

 これからは、みんなの生活が楽になるように頑張らないとね。気合いを入れ直さないと。でも、どこぞのスポーツ選手の家族みたいに連呼はしないけどね~~、あぁ~、楽しかったなぁ。



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