続・毎日同じ悪口ばっかり言ってくるヤツらより、ウチのインコのほうが賢い。
・今回も悪口が連続で出てきます。地雷の方はご注意下さい!
・作中に出てくる、怖い伝承っぽい都市伝説みたいなネタは、ホラーなホラです。信じても信じなくても、創作ネタですのでご了承下さい。
「アホ~(笑)」
「バカ~(笑)」
「ブス~(笑)」
「デブ~(笑)」
「ブタ~(笑)」
「うるせぇっ!!!!それがどうしたっ!!!!!」
カッ!!グワラドッガァーーーン!!!!!
「「「「「びゃーーッ!?!?!?!?!?」」」」」
ふおっ!?ビックリしたー!!
なんやねん、このタイミングの良さ!
まだ空気がビリビリしてるわ……あ、雷落ちたの、第2グランドの避雷針か。凄い煙が出てるけど、まだムッチャ雨が降ってるし、火事の心配はなさそうやな。とりあえず…
絶妙な演出の大自然、ありがと~!
(以上、私の心の呟き)
…って、落雷から20秒ほど経ちましたけど、なんでこのマヌケたちは腰抜かしたままなんよ…
それに「びゃー!」って(笑)
「おい!通行の邪魔になるから、さっさと立てよ、この唐変木どもが…それで?朝からオマエらが何度も言ってくる内容を訂正してもらおうか?」
「て、訂正ってなんや!」
…はぁ~~、めんどくさぁ~~
「まず『アホ』と『バカ』だけど、どんな証拠があるの?公園のベンチの上から破れたビニール傘を持って飛び下りて『空 飛べたー!』って日曜の朝6時から騒いだり、公園の砂場を『明日になったらこの穴、海になるで!』って毎日掘っては埋めてるから、近所中の人たちから『頭が可哀相な子』って認定されてるアホとバカなオマエらの証言は山ほどメモったけどね?」
「「え………」」
「それから、何度も『ブス』って言わんでも、自分が美人じゃないって昔から知っとるわ!それがどうした!!!オマエ、自分はイケメンって思ってんのか?オマエの顔面なんか、畑の溝に捨てられた出来損ないの青瓢箪レベルやろ!」
「は、畑………」
「それから太ってるのは自覚してるけど、『デブ』じゃないから。それにしてもオマエ、自分の優しい姉ちゃんが『ブスデブ(笑)』って虐められて毎日泣いてたのに、私に毎日『デブ(笑)』って言ってて平気なの凄いな…あ、オマエのお母さんには連絡済みだから安心してね♪」
「うあああ………」
「…さて、よくも私に『ブタ』って言ってくれたもんやなぁ…知ってるかぁ?『ブタ』って呼ばれる女子にはなぁ~、『生贄』とか『人柱』って意味があるんだよぉ。オマエの家、リフォーム中だってぇ?私のこと『ブタ』として床下に埋める予定やったら覚悟しとけよ!!オマエの家族・親戚、チミッ子も残さず苦しめたるからなぁ!!」
「ひぃぃぃ………」
「あ、もちろん、オマエは最後な。私、優しいから、オマエが最後の1人になるの、待ってあげるわ。返事は!」
「「「「「………はい………」」」」」
「はぁ、こんなのでも一応人間なんか…ウチのインコのほうが、ちゃんとハッキリしゃべれるぶん、オマエらより賢いよ」
「「「「「……………」」」」」
ふぃ~、5匹相手だと疲れるわ~
昔の雑誌の付録本『ほんとにあったら怖~いよ☆怪談』のネタ、意外と活用できるな~♪
うわっ、ちょっと本気出して脅s……ゴホン……苦情を申し上げた程度で、全員、鼻の穴から魂が抜けそうにならないでよ!
友人C「お疲れ~。最初のドカーンの後も、ムッチャ絶妙なタイミングで光って鳴って落ちる雷って…効果音用のタライ、何個ぶん?(笑)」
私「違うよ!雲の上に小道具係さんがいたら凄いよ!(笑)」
友人A「いやそれよりも、みんな雷にビビってるのに、般若顔で仁王立ちしてる花丸にビックリだよ!」
友人B「般若より、大魔神…あ、雷様って大仏の仲間だから、髪型パンチなの?」
私・C「違うっ!」
友人C:『私』の友人たちで唯一、時代劇&ホラーをガチで語れ、『私』の難解なボケにツッコめる貴重な乙女。