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おれの、わたしの、痛みを知れ!  作者: えいりす
第二章 出会い
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7.街からの出発?

初めて感想いただきました!ありがとうございます!

嬉しい反面、自分が書いている作品読まれてると思うと恥ずかしさもありますねw

とても励みになります!


今回はアリスのターンです

旅の支度を進めるアリスだったが、着替えようとした時にお腹に大きなアザがあることに気づいた


「っ!?なによこれ!……いや、間違いなく昨日のあれの影響だけど、共有されるのって痛覚だけじゃないの……?アザまで出るってどういう理屈よ……これ、本当に急がないと危ないわ!」


アザが出るという事は血管が損傷したという事だ。直接何かにぶつけたわけでもないのに、だ。

つまり、パートナーが負傷するとアリスも全く同じ場所を負傷することを意味する。


最悪の場合を考えると……いや、考えたくない。

アリスは考えることをやめた。


「ヒール」


アリスは自分に回復魔法を唱えた

アザが薄くなっていくのが目に見えて分かる

魔法万々歳である


「ほぅ……ヒール!ヒール!」


……念のためである。一見なんでもないように見えて実は小さな傷が残っているかもしれない。

けっして回復魔法で肌がキレイになるのでは?とか思っていない。


「久しぶりに回復魔法使ったけど、こんなに効果あったかしら……?」


成長したから効果が上がったか、他の要因か……どちらにしても悪い事ではないので深く考えるのはやめた


「アリスー?ご飯できてるわよー」


お母さんの呼ぶ声が聞こえる。普段ならとっくに起きている時間だ


「はーい。いま行くー」


アリスは食卓へ向かった


「今日はお寝坊さんね?昨日貰った本読んで夜更かししたでしょ?」


「えへへ……まぁ、そんなとこ」


なんとなく心配させたくないし、どう説明していいか分からないから誤魔化してしまった


「お母さん」


「ん?何かしら?」


「今日出発するね」


「……はい?」


「前に18歳になったら旅に出るって話」


「ち、ちょっと待ちなさい。確かにお母さんもお父さんも旅には賛成だけど、ちょっと急すぎるんじゃないかなー?準備だって必要でしょう?」


「最低限の準備はしてたもん。18歳になるのを待ってたの」


ちょっとウソをついた。本当はあと一ヶ月くらいはプランを練ってから出発するつもりだった。でもそうは言ってられない。もういつ何が起こるか分からないのだ。


「えー……お父さんだって休暇貰って帰ってきたのに」


「ごめん!どうしても今日行きたいの!」


「どうした?朝から騒がしい」


朝ご飯を先に済まして顔を洗っていた父がスッキリした顔で現れた


「お父さん!アリスったら今日旅に出るって言うのよ」


「なんだってそんな急なんだ?何か理由でもあるのか?」


「いや……えーっと……なんとなく?」


アリスはどう話そうか考えたが、いい回答が思いつかず歯切れの悪い回答になってしまった。


「なんとなく……ね。それならこうしよう。街の外れに見晴らしのいい丘があるだろ?あそこでアリスの今出せる最高の魔法を見せてくれ。それで一人で旅をしても問題ないと判断できたら出発してよし。どうだ?」


「今出せる最高の魔法……分かったわ。やってみる!」


双方合意してすぐに街外れの丘に向かうのであった

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