表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジェミニ 〜魂の契約者達〜  作者: えいりす
第三章 王都への旅
41/223

41.地上へ生還

全員集合です

エイシェルたちが落下してから2時間程経ち、ようやくメルカとフルームが戻ってきた。


「お姉ちゃん!2人は無事?海の大きなのが陸の下から出てきたの!」


フルームが開口一番に2人の安否を確認してきた。海の魔物を見た時から嫌な予感がしていたのだ。


「あぁ……海に出て行ったのね……。2人は無事よ。下で休んでるわ」


フラムの回答に少し引っかかる部分があったが、2人が無事と分かったためフルームはさほど気にしなかった。


「では、早速このロープで引き上げよう」


メルカは近くの木にしっかりとロープの一端をくくりつけ、穴にロープを垂らした。


「どうだ?かなり長いロープなんだが……」


すると穴の中から声が聞こえる。


『もう少し下げられないか?ジャンプしても届きそうにない』


どうやらまだ足りないようだ。


「ふむ……どうやったら長さを補えるか……私の上着やズボンを先端につければ届くか?」


メルカは出来そうな案を考えるおそらく、服で補うのが今できる最善であった。


「……それなら。私の服も使ってください!」


「私のも!」


フラムとフルームも即座に名乗り出る。2人ともアリスとエイシェルを助けるためならば服を脱ぐくらいなんでもないと考えたのだ。

服を脱ぐのを恥じらい2人の助けが遅れる事で、地下にまた危険が迫るかもしれない。

その結果、最悪の事態が引き起こされたら一生の恥である。

今、この時だけ恥ずかしい思いをすることなんて、前者に比べたら天秤にかけるまでもない。

それに、メルカの服だけでは足りるか怪しいのは確かであった。


「気持ちは嬉しいが、女の子が人の前で服を脱ぐのは……」


『そ、そうだよ!おれの服を使えば足りるんじゃないか!?』


「エイシェル……あなた、届かないのにどうやってくくりつけるつもりよ……」


地上の3人のやりとりが地下の2人にも聞こえていたようで、メルカとエイシェルは抵抗していた。

エイシェルとしても自分が助かるために女の子に服を脱がせるのは紳士として何としても阻止したかったのだ。

やれやれと言った表情でアリスはエイシェルにツッコミをいれる。ただ、アリスとしても2人にはそんな事をして欲しくはなかったため、エイシェルに提案する。


「ねぇ、もう一度水で濡れるくらい構わないよね?」


「ん?構わないが……どう言うことだ?」


「おーけー。見ればわかるわよ。ウォーターボール!」


アリスは魔法を唱えると目の前に大きな水球が現れた。

そして水球は徐々に縦に伸びてロープの一端を飲み込んだ。


「そうか!水の中に入って浮けばロープに届く!」


「流石に天井までは届きそうにないけどね……あそこのロープくらいなら伸ばせるわ」


アリスが魔法でロープまでの道を作ったため、3人は服を脱ぐ必要はなくなった。


『わたしが魔法でなんとかしたから3人ともそのままで大丈夫よー!今からロープに捕まるから引っ張ってくれると助かるわ』


アリスは3人に聞こえるように声を張り、引っ張りあげてもらう事にした。

正直、ロープに捕まり続けるのも不安なのに、ロープをつたって昇るなんてできる気がしない。

それくらいはお願いしてもいいかなとアリスは考えた。


「じゃあ、アリスから行ってくれ。おれは次でいい」


エイシェルはレディーファーストという言葉を知っていた。ただでさえ何が起こるか分からない場所のため、先にアリスに行ってもらおうと考えたのだが、アリスは申し出を断った。


「いえ、距離が離れるとこの水球が制御出来なくなるからあなたから先に行って?」


アリスは先に行けない理由を話すとエイシェルはそれならばと先に地上へと向かった。


(制御の話もあるけど……今日はスカートなのよね……)


降りる時は気にならなかったが、登るとなると話は変わる。どうしても視線が上へと向くはずだ。そうなるとどうなるか……考えるまでもなかった。


エイシェルが引き上げられると再度ロープが落ちてくる。

アリスは自身の作り出した水に浮かびロープを掴む。地上にはエイシェルも加わりアリスは何事もなく引き上げられるのだった。

やっと地下脱出です。

次回、お悩み相談会

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ