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ジェミニ 〜魂の契約者達〜  作者: えいりす
第三章 王都への旅
31/223

31.港町へ出発

旅前半。

だいたいキャラ名とかとある言語を元に考えるのですが、そのまま使おうとするとだいたい有名どころと被りますね……

依頼を受けた4人は各々準備をしていた。

準備と言ってもアリス、フラム、フルームは1日毎に宿を転々としているため、3人で依頼者の元へ先に行き、エイシェルだけ1日だけ帰ってこないことを宿屋のおばあさんに説明しに行った。



エイシェルが宿屋で用事を済ませ、依頼者の元へ向かうと既に出発の準備は整っていた。


「ごめん。待たせた。」


「あ、エイシェル。……なんか荷物多くない?……まぁいいわ、今さっき準備終わったところだから大丈夫よ。それよりこっちにきて、依頼人に挨拶しましょう?」


エイシェルが、アリスに話しかけるとエイシェルに気づいたアリスが依頼人のところまでエイシェルを案内する。


「すみません。全員集合したのでいつでも出発できます!」


「どうも、君があと一人の冒険者さんかな?私はメルカ。今回はよろしく頼む」


「エイシェルです。こちらこそよろしくお願いします」


メルカは恰幅のよい体格をしており、いかにも商人という見た目であった。

余談だが、エイシェルが自分の商人像が間違ってなかった事に安心していた。

一番身近にいた商売人があれだったので……


「今回の依頼なんだが、最近、港町へ行く道中で魔物が出ると噂になっていてね。何も起きないとは思うんだが念のため護衛をつける事にしたんだ。護衛代をケチって万が一に襲われたら元も子もないからね。何もなければそれで良い。ただ同行してもらえれば良い依頼になる」


「分かりました。万が一があっても守りますから安心して下さい」


エイシェルは依頼を受けた手前しっかりと仕事をするつもりでいる。依頼人を安心させるのも仕事のうちである。


「はっはっは!頼もしいじゃないか!では大船に乗ったつもりで行くとしよう。あぁ荷台ですまないが空いているところへ乗ってくれ。いざと言うときに疲れていてはお互いに益は無いからな」


メルカは言い方が商人のそれであったがエイシェルにはしっかりと気遣いの出来る優しい人と感じられた。


そうして、アリスが残りの姉妹を呼び、4人が荷台へ乗り込むと馬車は出発するのだった。







道中は至って平和だった。港町とギルドのある町間の距離が遠いということもあり、周りに人はいなかったが、特に魔物もなく辺りに広がる草原がそよ風でなびきとても落ち着く風景であった。


「ここの風景はいつ見てもおちつくんだよねー」


フルームはここが自分のお気に入りとでもいうかのように言った。


「港町へは結構行くのか?」


「んー?そんなに行かないよ。と言っても最後に通ったのは先月だけどね」


「私たちの実家は王都に近い都市にあって、先月にこれから向かう港町に着いたのよ。冒険者ギルドがあるあの街へは昔何回か行ったことがあったからこの風景も知っているだけ。まだ数えるくらいしか通ってないわ。ただ、夕方に茜色に染まる草原はとても綺麗だったわね」


エイシェルの質問にフルームが答えて、フラムが補足する。


「そうなのか……そう言われると帰りが楽しみだな」


そこでフラムがアリスに耳打ちする


(とても良い景色だから良いムードになるんじゃないかしら?)


(!?ち、ちょっと!そんなんじゃないって何回いえば……!!)


顔を真っ赤にするアリスに、ニシシと笑うフラム。

フラムはアリスをイジるのがとても楽しいようだった。





しばらく進むと大きな木が街道の近くにポツンと立っていた。木陰が出来ており休むにはちょうどいい場所だった。


「みなさん、ここらで少し馬を休ませますので木陰で休んでいて下さい」


メルカはそう言うと積荷から馬用の水とごはんを与える。

時間もちょうど良かった為、4人もお昼ご飯を食べる事にした。


姉妹が先に荷台から降りたところでエイシェルはアリスに声をかける。


「アリス、昨日のスープを作ろうと思うんだけど少し手伝ってくれないか?」


「え?昨日のスープ?……あぁ、だからそんなに荷物があったのね」


出発前のエイシェルの背中には野菜の入った籠が背負われていた。鍋も籠の底に入れていたようだった。


「そう、せっかくの野菜がダメになっちゃうから、みんなで食べられればなと思って」


「いいじゃない!私にできることなら手伝うわよ!」


「2人ともどうしたの?」


フラムがみんなでお昼ご飯を食べようと声をかける。


「今からエイシェルがみんなに野菜のスープ作るんだって!このスープすっごく美味しいんだから!」


「エイシェルが料理をするの?それは楽しみね。手伝うことがあったら言ってちょうだい?」


「ありがとう。それならメルカさんに伝えてくれないか?あと手伝うことといったら食べてもらうことだな。野菜を消費したいんだ」


「食べる事なら任せて! 美味しいものならいくらでも食べれるから!」


いつの間にか近くにいたフルームが我先にと宣言する。


こうしてエイシェルの青空料理が始まった。

また料理回です。

野菜を消費したいんです……!

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