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ジェミニ 〜魂の契約者達〜  作者: えいりす
第二章 出会い
22/223

22.今後の計画

情報整理回。やっと一歩前進って感じがします

しばらく謝り合戦が続いたがお互いに今後気を付けましょうという事でケリをつけた。

…….ちなみに、結局抜き打ちテストのことは言っていない


「改めてお互いの知ってる事を整理しましょうか」


アリスは情報を整理するために仕切り直した。エイシェルも異論はないようだ。


「まず、私が知っていることから話すわね。夢の話はしたわよね?どういうわけか、夢を見てからジェミニの魔法にかかって、痛覚と生命力を共有するようになったと。あ、このジェミニの魔法ってのも"勇者の魔法"というものらしいわ。そして、わたしの場合は今まで知らなかった魔法を最初から知っていたかのように使えるようになっていた。使ったのは闇を出現させる魔法ね。あと、魔力を圧縮して爆発させる魔法は夢で魔王が使ってたのを真似したらできたわ。わたしが知っているのはそれくらいかしら……あ、あとジェミニの魔法のパートナーの位置を把握する呪文があるわ。ノードゥスって唱えるんだけど、近すぎるとぼやけて分からないから距離がある時くらいしか使えないみたい。」


アリスは2人に関係ありそうな情報を洗い出しながら話した。


「そうだ、勇者と魔王の関係が親密に見えたんだけど……前に読んだ伝記では勇者は魔王と差し違えたと書かれていたのよ。2人で何かをやろうとしていたようだけど、そこも腑に落ちないのよね」


夢の内容が正しいのであれば伝記では事実と異なる内容で伝わっていることになる。

アリスは何かおかしいと引っ掛かるものの、情報が少なくて何がおかしいのかは分からなかった。


「わたしの知ってる事は以上よ」


エイシェルは一言も聞き漏らすまいと真剣に聴いていた。アリスの報告が終わるとエイシェルが話し出す。


「勇者と魔王の伝記との違いが気になるな……。まぁ、今はそれは置いといて俺の番だな。夢、のようなものを見てからはさっき話した通りなんだが、実は弓が急に上手くなったのも夢の後なんだ。今のところ夢を見てから的を外したことがない。そして、魔法陣から現れたっていう猿の魔物なんだが……喋ったんだ。」


「え?魔物って言葉を話すの!?」


「俺も初めての事で驚いたから一瞬身動き取れなかったんだ。アイツは俺の事を狙っていた。2年前にも村に、その猿の魔物が襲ってきたんだが、多分その時も俺を狙っていたんだと思う。」


「あ……」


アリスは先程聞いた話からエイシェルが両親を失った時の事だと気付く。何て声をかけていいのか分からず言葉が出てこなかった。


「俺が村を出たのも、今後また襲われた時に村に迷惑をかけないためだ。多分だけど、アリスも他人事ではないと思う」


「っ!……」


エイシェルの話を聞いてアリスは息を呑む。エイシェルが襲われたと聞いてから、今後自分も襲われる可能性は考えていた。しかし、いざ面と向かって言われると堪えるものがある。


「……話を戻すと、猿の魔物と戦ったんだが、その時に蹴り飛ばされて意識が朦朧としたんだ。そして、夢、というかイメージが流れ込んできたんだ。勇者の魔法の使い方。猿の魔物を倒すための魔法が。その後気を失ったから覚えているのは、魔物が闇に吸い込まれたところまでだ。……いや、まだあったな。気を失っている間にも不思議な夢を見た。真っ暗闇で何も存在しない世界に取り込まれたようだった。そこに誰かがいたんだ。その人は全てを諦めていた。でも何かやりたい事があったみたいだから俺がその夢引き継いでやるよって言ったんだ。そうしたら……その人の夢は世界から魔法を消し去る事だった」


「魔法を……消し去るですって……?!」


アリスはエイシェルの話を聞いて前半は腑に落ちていた。急な腹部の痛みと急激な生命力の低下。気になる点はあるもののアリスの身に起きた内容と一致していた。ただ、後半の話が許容出来なかった。アリスにとって魔法とは、これからの人生の全てを賭けるものであり、魔法が無くなるなんて想像ができなかった。


「もちろん、俺だってただその人に夢を叶えようってわけじゃない。そもそも魔法を消し去るなんてどうやるか分からないし。俺が知りたいのは"魔法とは何なのか"だ」


「……なるほどね。その人が魔法を消し去りたい理由があるはず。その理由を探すってわけね。魔法とは何かを知れば魔法自体を消す方法も分かると」


アリスはエイシェルの説明から全てを汲み取った。


「そうだ。話したように、王都に行けば魔法の研究も盛んだろうし、何かわかると思ったから王都に行こうと考えてる」


「分かったわ。まずは王都に行きましょう。」


今後の方針は決まった。魔法について知らなすぎる。魔法とはいったい何なのか調べる必要がある。


「しかし、いいのか?魔法がなくなるかも知れないんだぞ?」


「いいわけないじゃない!……ただ、多分その人って勇者か魔王のどちらかだと思うのよ……そうなると2人でやろうとしてた事って魔法をなくす事なのかなって思って。それに、魔法を調べれば私たちにかけられた魔法を解くこともできるかも知れないじゃない?」


そう、アリスはこのままにしておくつもりはない。魔法を解く気満々なのである。旅を急いだのは、エイシェルが何かも知らずに無茶をして怪我をするのを防ぐ為に合流を急いだのだ。


「そうなると、当面は資金集めね……王都に行くには船を使って海を渡るのが一番早いわ。陸路だと馬車を使っても1ヶ月はかかるの」


今いる町は比較的港に近く海が陸に入り込んでいるような形をしている。王都は海を挟んで反対側に位置していた。


(お父さんがいつも愚痴ってたわね……水路は陸路の10倍お金がかかるって……そのかわり1週間で着くって言ってたっけ)


「……陸路だとそんなに時間かかるのか……?」


エイシェルは驚愕する。今まで村でしか生活して来なかったのだ。隣町までの道しか情報を持っていない


こうして当面はギルドで依頼をこなす日々が始まろうとしていた……!


「……ところで、今回の依頼、どうやって達成報告すればいいのかしら……?山の中で倒しちゃったけど、依頼者の確認が必要なのよね……」


「……牙でも持って帰るか?」


前途多難であった

読んでくれてる方ありがとうございます!

アクセス数が増えているのをみると頑張ろうってなります!

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