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ジェミニ 〜魂の契約者達〜  作者: えいりす
第二章 出会い
18/223

18.自己紹介

お互い名前も知らない状態でしたね。

依頼者の元へ向かう途中2人は自己紹介を始めていた。


「急にお願いしちゃってごめんね。改めて自己紹介。わたしはアリス。この町の隣にある大きな病院がある街からきたの。魔法について学ぶために旅をしているんだけど……正直旅費がバカにならないから出来るだけすぐ終わって報酬もいい依頼を探してたの。あとはこの町で人探しをしているわ」



アリスは旅の目的も依頼を受けた目的も包み隠さず話した。少年のことはまだ分からないけど悪い人ではなさそうと判断。できる範囲で正直に話そうと決めていた。


「なるほど、だからこの依頼にしたのか。俺としても渡に船だったから助かった。俺はエイシェル。田舎の村からきたんだ。問題があって村にいられなくなったから旅をする事にした。魔法について調べようと思って何かヒントがないかと王都を目指してる。魔法について学ぼうという点はアリスと同じかな」



エイシェルもやっと緊張が解けたのか敬語でなくなった途端普通に話せるようになった。

自己紹介は説明が難しいところがある為、所々端折った説明をしている。


「そ、そうなんだ……依頼の手伝いとかあったら言ってね?今度はわたしが手伝うから……!」


(めちゃくちゃ背景重いんですけど!村にいられなくなったって追い出されたの!?わたしとそう歳も変わらなさそうなのに、この人も苦労してるのね……)


アリスは見事に勘違いした。エイシェルが突如村から追放されて、露頭に迷ったところ、魔法の魅力に気づき魔法を学ぶ旅に出たのだと。

魔法が絡むとアリスの妄想は突如膨らむのだ。



「ありがとう。その時はお願いするよ。ところでどんな人を探してるんだ?俺も手伝えるといいんだが」


「あー……ありがとう。でもそっちはわたしの方でなんとかするから大丈夫。うん。」


エイシェルもお礼を言い、アリスの人探しも手伝おうとするが、アリスは全く説明ができない為断り話題を変えようと話し始めた。


……目の前に探している人がいるなんて考えもしないで……



「そういえば、エイシェルは弓が得意なの?職業欄に弓使いってあったけど」


「あぁ、村では猟師してたからな。弓で獲物を獲ってたんだ。……正直そこまで上手くなかったけど急に思い通りに操れるようになって、それで弓をメインに使うことを決めたんだ」


「そうだったのね。急に上手くなるなんて羨ましいわ……ん?」


(はて、羨ましいといったけれど、わたしも似たような状態よね……言うなれば人の倍の魔力持っているようなもんだし)


「どうかした?」


「い、いや、なんでもないわ……!」


なんとなく誤魔化してしまった。

厳密には上達とは違うし、この件は例の如く説明が難しいため説明する状況を避けてしまうのだ

都合が悪くなるとつい話題を変えてしまう。この道中2回目だ


「と、ところで、なんで魔法について調べようと?」


露光に話題を変えた為、少々不自然になってしまったがエイシェルは気にすることもなく答える


「魔法って、なんなんだろうなと思ってさ。生命力を魔力に変えて、その魔力を使って魔法を使う。それはそういうもんなんだって思ってた。でも、生命力って使っても時間が経つと回復するでしょ?どこから何を使って生命力を回復させてるんだろう。とか、そもそも魔法の属性も火、水、風、土とか言われてるけど、そのどれにも当てはまらない魔法ってどれだけあるんだろうとか。分からないことだらけで、もっと詳しくならないといけないなと思ったんだ」


(魔法をこの世界から無くすのも、魔法のことをよく知ってからだ)


エイシェルは考えをしっかりと伝えた。果たしてその考えは自分のものなのか分からない。まるで誰かの考えが流れ込んでくるようだった。


「……あなた、本当に猟師なの?学者って感じでもないけど……面白いじゃない!」



アリスのツボにハマった。未知に挑む姿勢。同じ魔法に興味を持つ者として刺激された。



「この依頼が終わった後もパーティ組まない?わたしも魔法のこと詳しく知りたいと思って旅をしてるし、そのうち王都にも行こうと思ってたの!あ……でもその前に人探ししなきゃ……ごめん、今のなしで!」


アリスは興奮して提案したが、自分の置かれている状況を思い出し、残念そうに提案を取り下げる


「俺としては魔法のこと詳しくないから、少しでも分かる人がいてくれた方が助かるんだけどな……その探し人見つけたらまた合流ってのも考えて欲しい」


エイシェルはこの提案を受けたかった。本当に魔法について初歩の初歩レベルな為、職業が魔法使いであるアリスの申し出は願ったり叶ったりであったのだ。せっかく知り合いになれたのだから、そのうちまた共に行動しようと思ったのだ。


「うん……望み薄だけど、見つけたらまたギルド経由で連絡かなー」


すぐには見つからないと思っているアリスも同じ意見であったため、連絡の手段を検討していた


そんなこんなしているうちに依頼者の元に到着したのであった。

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