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第9話 契約

「優里。。。ちゃん、それどういう。。。」

「わからねえ、けど春香さんの心を除いた時周りに靄がかかっていた。。。。。私の経験からいくとマザーと契約したものは禍々しい靄があるんだ、そういうやつら幾度となく見てきた」


優里は顎に手を当て考えていた

どんな契約を結んでいたのか?

その答えを知るために

優里は春香たちを適当な理由をつけて帰らせて

春香にのみメールで女子会を開くと伝えた

挿絵(By みてみん)

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---------


「ちっ!」


女の子は弓でガスビエルの腕を撃った

しかしガスビエルはもろともせずにその矢を引き離した


「おでの邪魔を。。。するなぁぁぁぁぁァ!!!!!」

「学がなく知能もない流石マザーのお仲間さんといったところかし。。。らっ!!」


女の子は軽やかなステップをし

弓をピュンピュンと音を立てながら

弓が何本もガスビエルの腕や首に刺さる

その隙を見て女の子は飛鳥達を抱えて森を抜けていった

しばらく走って飛鳥達を腕から下ろした


「。。。。。。3分しかないから手短に言うわよ私の名前はファミラ・ネモフィラ、貴方のその指輪の中から出てきたの」


ファミラと呼ぶ女の子は飛鳥の周りをじっくりと見た


「無駄話はしたくないんだけど、なんというか。。。。私のご主人がこんなちんちくりんなんてね」

「どういう意味?」


ファミラはため息をついた

しかしその後ろでガスビエルが走ってきた


「しつこいわ。。。ねぇあんた!」


ファミラが飛鳥の方へ駆け寄った

飛鳥は後退りをした


「もう3分は持たない、だから貴方に私の力を貸す!

その力で倒して」

「そん。。。いきなりいわれても。。。無理だよ!」


飛鳥は手をブンブン振りながら否定をした

しかしそんなことはお構いなしのようにファミラが指輪へと戻っていった


『指輪を自分の胸に翳したら私の力を使える。。。。命中率はいい方?』


指輪の中に入ったファミラの声が直接脳内に聞こえた

飛鳥はファミラの問いに首を縦に振った


『じゃあ。。。ガスビエルの方へ弓を構えて思いっきり撃って!』


飛鳥は言われた通りに胸に指輪をつけてる手を翳した

その瞬間飛鳥の姿は

綺麗な桃色の羽織を纏った黄色のドレス姿へと

変身をした


「なにこれぇ!?」

『ちょっとしたサプライズよ、さぁ!撃ちなさい」


綺麗なドレス姿に戸惑いながらもガスビエルの方へ弓を構えた

挿絵(By みてみん)


『。。。。闇に囚われし哀れな罪人よ』


ファミラがそう呟くと

飛鳥の口が自然に動いた


「闇に囚われし哀れな罪人よ」

『今汝の元で清らかに眠りなさい!』

「今汝の元で清らかに眠りなさい!』


ファミラが大きな声で『撃て!』と命令をした

飛鳥はガスビエルに視点を当て思いっきり撃った

弓は強い桃色の光を放ちながら

ガスビエルのおでこに刺さった

ガスビエルは苦しみもがきながら

光の粒となって消えた


「。。。おわっ。。た?」


飛鳥はその場にへたり込んだ

ファミラが指輪から出たが

その姿はソフビ人形サイズだった


「よく頑張ったわね、ああやって言葉を発することで威力が増倍になるのよ。。。言霊ってやつね」


飛鳥は口を開け驚いた

目の前には羽の生えたソフビサイズの女の子がいたからだ


「もう一度言うわね、私の名前はファミラ・ネモフィラ精霊の国に住んでいたんだけどマザーの負の攻撃で壊滅状態になったから

3剣士の1人の私が強い勇気を持った子を探していたの」 


ファミラは飛鳥や渚の周りをぐるっと

一周した


「勇者の風貌は感じられないんだけどあんたたち何歳よ?」


ファミラは顰めっ面で飛鳥達に質問をした

飛鳥と渚は小学3年生だと伝えた


「乳臭い顔してるわねって思ってたら餓鬼じゃないの!?勇者って普通高校生か中学生ぐらいだとウェアリーヴィーナス様から教えられていたんだけど。。。」


ファミラは頭を抱え込んだ

自分が間違っていたのか

でも、強い勇の力に引き寄せられたのは事実

ファミラは考えに考えた


「まぁ、そういうこともあるわよね」


ファミラは考えるのをやめた

-------------------

---------

「あの、なんですか?これ」


春香は手だけ解放されて

椅子に縛り付けられていた

あの後

女子会と称して春香を呼び

飲み物に睡眠薬を入れて眠った春香を縛り付ける暴挙にでた優里と向日葵は

互いに顔を見合った


「だって、逃げるじゃないですか」

「だからって人をこんなに縛りつけて、あなた達なにがしたいんですか?」


春香は一瞬の出来事に強い口調で優里達を睨みつけた

向日葵は怯え優里の後ろに隠れた


「あなたを縛りつけたのは謝る、でも手足を解放してるから良いだろ?あたし達はやばいものを見た。。だからあなたを呼んで一応念のため保険としてあなたを縛りつけた」

「やばいものってなんですか?早くかえりた」

「魔王マザーと契約を結んだだろ?」


春香は優里の言葉に言いかけていた言葉を飲み込み静かにした


「図星か?昨日あたしはほんのちょっとした悪戯で貴方の心を覗きました、そしたら周りに赤黒い靄がありました」


優里は赤黒い靄があると言うことは

悪魔と契約を交わした証拠だと言うことを春香に伝えた


「何を。。。契約したんですか?」

「。。。。思い出したくない」

「思い出したくないって何ですか!?思い出してくださいよ!契約次第で貴方は」


優里は机を叩き春香を睨みつけた

過去に悪魔と契約をして命を落とした仲間を何人も見ていたからだ

しかし優里の言葉を横切るように春香は口を開いた


「。。。。。自身の役目を次女に受け渡し」


春香は涙を浮かべながら口を開こうとした

向日葵は百合の顔を伺った

しかし優里はその次の言葉が出るのをじっと待っていた

春香はゆっくりと口を開いた


「。。お母さんを。。殺した」

ファミラはソフビサイズと言ったが

大体大きさはキューピーぐらい


年齢は15歳

 

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