第7話 地球に住む異種族
飛鳥達がイベントのことを知る1日前
コユキは校長室に来ていた
「失礼します、コユキです」
コユキはそう言いドアをガチャと開き
アメリアへとある計画を持ちかけた
「最近黒澤凪乃の行動ペースが早まっています、
このままでは今まで積み上げてきた計画が丸潰れです」
コユキは半端イライラしながらこれまでの渚の行動の不満をアメリアに打ち明けた
アメリアはコユキにウォーキングイベントを開催すると伝えた
「そしてそのウォーキングイベントにマザー様からとっておきのお客様を参加させるの」
「とっておきの?」
「人喰い魔族のカズビエルを招き入れ黒澤凪乃を殺す。。。。色々と作戦を練ればあの子も含めすぐに処分できそうです」
アメリアは
ここら辺で迷いの森がある
そこにウォーキングイベントと称し
生徒全員連れていく
最悪生徒は減ってもいいから黒澤凪乃の処分を
優先しろ
飛鳥と一緒にいたら面倒だから
霧を発生させる能力を持つ生徒に協力させて
飛鳥と渚を離れさせろ
と書かれた紙をコユキに手渡した
「わかりました、必ず成功させていただきます」
「ええ、かならず」
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「ということは、手詰まりということでしょうか?」
海武が眉間に皺を寄せて質問した
春香は手詰まりという言葉に泣きそうになったがグッと堪えた
優里を除く全員が俯いていた
優里は一つのポーチを机に置いた
「昨日工事の人に無理言って路地裏の中を見せてもらったんだがゴミ箱の中にこんなものが落ちていた」
「なんですか、これ?」
春香はポーチに触れた
ポーチはひんやりとした素材でできていた
「これは日本。。。いや、地球どこ探してもない素材でできている」
優里は後ろの本棚から奥にある本を取り出し
その本をペラペラとめくった
「あった、これ」
「氷結星花?」
「まさかゲームの資料ではないですよね?」
春香は聞いたこともない単語に困惑し
海武はゲームの攻略本を見せてると優里を睨んだ
優里はどこから説明をするか悩んでいた
しかし、ひまわりが口を開いた
この宇宙には月〜金の惑星がある
宇宙の規模は自分達が思ってる以上の広さがある
その何万メートル先にまだ発見されていない星がある
そこはいろんな星が密集しているようにみえて
近くに行くと密集していない
その星の一つに妖怪が住む星がある
そこにしか生えていない花ということを向日葵はイラストでわかりやすく伝えた
春香は理解しようとメモでわかりやすくまとめた
海武は理解したような顔と不可思議な顔をしていた
「ここに地球人ではないものが3人いますよね?」
優里が口を開き爆弾発言をした
その瞬間空気がどっと重くなり
その場にいた人達が全員口をつぐんだ
5分経って優里が口を開いた
「実は私達は異種族だ」
優里の発言に先に声を上げたのは向日葵だった
「優里ちゃ!?なんで暴露するの!秘密にしとかないとだめじゃん」
「この人たちは研究委員じゃないし私らを売ったりしないから大丈夫だろ」
優里の言葉にホッとしたのか
海武が自身のことを口にした
「実は僕も多種族なんです、愛美は。。。多種族とのハーフです」
海武の言葉に春香は驚いた
そうなれば春香以外が異種族ということになるからだ
異種族トークに春香を除いた全員が花を咲かせていた
海武は魔族
優里と向日葵は竜族ということを互いに打ち明けた
「へぇ〜!いつか魔界にも行ってみたいな、なんで地球に住んでんだ?魔界って住みやすい星No. 2だったじゃねえか」
優里は旅行のパンフレットを出した
そこには【魔界にはグリーンアニマセクトには劣るが観光地は他のところと比べ物にならないぐらい盛んで肉は魔獣の肉を使っている店も多い、魔獣の肉は他のところの肉よりも脂身が多くそれを求めて来る者も多い】
「。。。。。50000年前の話です」
海武が50000年前のことを打ち明けた
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「それでは本日歩くのはこの森です、この森の奥深くにある指輪を取って戻ってきてください」
コユキは指輪の写真を見せた
その指輪には小さな赤いテープが巻き付いていた
渚は薄目でその指輪を詳しくみた
その指輪には【勇】とかかれていた
(勇。。。?勇者のゆうか?)
渚はきっとこの指輪を手に入れた者は勇者として称えられるのだろうと思いニヤニヤした
(先に見つけてやるぜ!)
その様子をコユキはほくそ笑み見ていた
飛鳥達がウォーキングイベントに参加する10分前
アメリアはマザーに電話をしていた
『。。。私としてはあの子にさらなる絶望を与えるためシルフィアを希望しているのですが、まだ無理そうですか?」
『我も暇ではない、ミナを洗脳しようとしているが彼の精神がそれを拒みうまくいかないのだ。。。。きっとあの小娘の存在が大きいのだろう』
「だったら、あの子を殺しその肉を差し出せば。。。!!」
『口を閉じろ、あの小娘は女神と魔王のハーフ。。。。その意味がわかるな?』
「前女神の力も使えて魔王の力も使える。。。暴走させれば全惑星を破壊させる力を持ってる。。。そうおっしゃってましたよね?」
『左様、だからあの小娘に危害を加えることは無理なのだ』
「ですが!」
『ガスビエルで我慢をしろ、あいつは駒としてはよくやる奴だ。。。。その間にどんな屈辱を与えてでもミナを洗脳してお前達に預ける』
マザーはそれだけ言い残して通話を切った
アメリアは横を見た
そこにはガスビエルが蝶々の模型を見ながら馬鹿そうな顔をしている
「これ、食えるのカ?」
アメリアはゴミを見るような目で見た
「余計なことはしないでください、貴方は黒澤凪乃を殺す。。。。それだけに集中してください」
「この蝶々食えるのカ?」
アメリアは話の通じなさに頭を抱え
窓の外を見た
コユキと飛鳥達が出発するのが見えた
アメリアはガスビエルを連れて
秘密の通路を通り
森の最深部の5メートル離れた先に来た
「いいですか?この娘を殺すのですよ」
アメリアは渚の写真を見せたが
ガスビエルは地面にいる蟻を見ていた
マザーの手下はみんな義務教育をろくに受けておらずみんな学がない
マザーの手下の中でも手下ではないが一番頭がマシなのは現状ミナだけだ
他の奴らは皆話を聞こうともしない
そう考えたアメリアは頭を掻きむしり
ガスビエルに約束をした
「貴方がもしこの娘を殺すことができたのなら、
甘いお菓子をたんまりと上げます」
「本当カ?」
ガスビエルは甘いお菓子に釣られ頭を上げアメリアの方をみた
さすが学がなくても食い意地の貼ってる化け物は違うなと思ったアメリアはにっこりと微笑んだ
「それでは成功を祈っています」
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コユキはチーム分けを決めていた
なるべく渚と飛鳥を離したい
そう考えたコユキは自身と渚をチームにしようと考え
生徒たちにチーム分けを話した
「あの、渚ちゃんとチームを組むのはダメですか?」
飛鳥の言葉にコユキは小さく舌打ちをし
飛鳥の言い分を聞いてみた
飛鳥は渚は短期だからいつ他の子に迷惑がかかるかわからない
それに渚は気分屋だから逸れる可能性がある
ということを必死に訴えた
コユキは断ろうとしたが
飛鳥の必死の目を見て無駄だと感じ
渋々チームを飛鳥と渚にすることを了承した
「ブランBに移行しますか」
コユキはニヤリと笑いながら
小声で呟いた
しばらくしてコユキが地図を渡した
それをみて飛鳥と渚がルートを確認し
どこか最短ルートなのか
飛鳥は考えていた
「地図なんか見てもわかんねえよ!俺は先に行くからな!」
と先に行こうとする渚の首根っこを掴み
飛鳥は地図を注意深くみていた
「あ、ずるするのを防ぐために最短ルートっていうのは作ってないです」
「だってさ、飛鳥行こうぜ!」
渚が飛鳥の方を見た
飛鳥は不信感を覚えながら
渚を引き連れてスタート地点から出発した
コユキは飛鳥達が見えなくなったことを確認し
「。。。。。キーリさんお願いできますか?」
キーリと呼ばれた男の子はゆっくりと
立って魔法の杖を震える手で持ち
「チャイ・フォッグ・セルフ・ツィール!!」
あたり一面霧で包まれた
その頃
飛鳥は霧が濃くなってきたことに危機感を覚え
渚と手を繋ぐことにした
しばらく歩き飛鳥が指輪を発見した
飛鳥は指輪を手にした
「渚ちゃん!戻ろ」
飛鳥が後ろを振り返るが
渚はいなかった
「。。。。なぎ。。。さちゃん??」
出前館でクーポン配信されたらいっぱい頼みたくなる現象に誰か名前つけてくれないかなぁ?
☆キャラの性格について
名前同様基本的に思いつき
ひなちゃんが「あ、このタイプのキャラいいな」ってなった時に脳内で名前を考えて
一人称も考えて
それで性格も考える
渚ちゃんの場合一人称が俺だから
性格は喧嘩っ早い
(1話で教師に中指立てたりとか死ね!っていうところとか笑)
飛鳥ちゃんの場合は
特にこれといった性格は決めてなくて
書いていくうちに
脱力系でも物事を考えたりとか
頭の回転が早そうな主人公になった
コユキも初期設定では
飛鳥達の味方だったけど
私の思いつきで敵にしたら面白そうじゃね?
って感じで書いたらサイコ気味になった
だから性格は名前同様思いつきかな
深く考えてる性格って言ったら
まだ名前だけしか出てこないけど
ミナとあとは最初に名前が出た渚
渚は色々考えた
一人称俺だから
本当に不良みたいな性格にしようか
初期の頃の設定は週1で警察のお世話になってる
っていう設定だったんだけど
これでは、人気が出ないということと
当時ギャップ萌えってのにハマってたから
喧嘩っ早いけど優しいそんなギャップ萌えなら人気が出るということを色々考えてたら3日過ぎてたことがあった