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第6話 計画の詰みと計画の始まり

「コ。。。。。コユキぃ!!!」


渚は平然を装いながら

コユキの肩をバシバシ叩いたが

その目は泳いでおり

声も震えていた

当然それをコユキが見逃すわけでもなかった


「どうされましたか?飛鳥さんを放置してるようですが」


コユキの鋭いツッコミに渚はやべぇと思ったのか

叩く威力を強めた


「いやぁ。。。あははは。。。。実は俺らダチなんだ!」

「そうなんですよぉ!!」


渚は苦笑いして愛美の肩を強く持ったが

愛美は鬱陶しそうな顔をしたが肩を持つ手が震えて

いるのを察知して嬉しそうにそう答えた


「そうですか、心配になり見にきただけです飛鳥さんも心配そうにしていたので」


そういうとコユキは部屋を後にして

物陰に隠れアメリアに連絡をした


「アメリアさん、黒澤凪乃の行動が早いように思えます

。。。このままでは」

『では、プランAにしましょうか」


アメリアの言葉を聞いてコユキはにんまりと笑った

渚はそんなことは知らずに

愛美にこれからの行動を聞いた

愛美はしばらく考え

とある提案をした


「魔王子を地下牢から助け出してください」

「魔王子?」


渚は魔王子という言葉にハテナを浮かばせた

聞きなれない言葉だったからだ


「魔王子というのは魔界の王子のことです、

地下牢には魔界の王子が監禁されています」

「なんでそいつを先に救出するんだ?」


愛美は一枚の写真を渡した

そこにはマサトと男の子が笑顔で写っていた


「なんだこれ?誰だ?」

「その男の子こそが魔界の王子、その王子を地下牢から

助け出すことでマサトさんが協力体制に入ってくれるんです」


「地下牢ってどこにあるんだ?学園になかったぞ?」


渚が困惑する

愛美は説明をした

地下室に行くには鍵が必要で

その鍵はコユキの後ろにつけてある

だからなにかしてコユキの目を逸らすことが

必要だということを小声で言った

まだコユキが近くにいると思ったからだ


「コユキの気を逸らすこと。。。。あ、学園爆破とか?」


渚の提案に愛美は頭を抱えた


「貴方はなんでそう物騒な方に考えるんですか。。。。。

もっと被害を最小限に抑えてなおかつ簡単に合理的にできる方法を」


「ごーりてきとかめんどくせえ!俺は早く帰りてえんだ!」


渚は地団駄をしながら喚き散らした

愛美は頭を抱えて考える時間を

くれと渚を一旦帰らせた

その夜

渚は本を読んでる飛鳥に愛美との相談事を口にした


「。。。。私にいい考えがあるの」


どうやら飛鳥はマサトの目を盗み授業中図書室に行っていたみたいで

そこでコユキの日記を見つけたらしい


「あいつの目を盗んてなんて。。。。。

それよりどんなことが書かれていたんだ!?」


渚は興味津々で聞いた

飛鳥は一枚のページを見せた

そこにはマザー様の器になるこの条件として

・子供であること

・深く傷を負っていないこと

・何かしらの強い力を持っていること

この三つが条件と書かれていた


「何かしらの強い力?飛鳥にそんな力ねえぞ?」

「そんなことより深い傷ってあるでしょ?器になる予定の女の子が深い傷を負ってたら真っ先にすっ飛んでくるのは。。。。?」


「コユキか?」


渚の言葉に飛鳥は首を縦に振った

飛鳥は悪い顔をしながら

「そうわかってたらやることは一つ、明日コユキの通る通路で腕から血を流して叫ぶ」


飛鳥の提案に渚は顔を真っ青にしながら顔を横に思い切り振った


「おま、ばっかやろう!死んでしまうぞ!?」

「死なないよ、薄く切るだけだから」

挿絵(By みてみん)


飛鳥は心配する渚を宥め

先に寝た


「。。。。。。いや、俺そこまで」


渚は困惑しながら

眠っている飛鳥の背中を眺めていた

----------------------------

---------

「。。。。へ?」

「だから、路地裏を埋め立てるんです」


春香は朝一に路地裏の前に来たが

立ち入り禁止の標識が立っており

そこの前にいた作業員の方に路地裏の埋め立てのことを聞いた 


「。。。。。なんでですか!?」 


春香は声を荒げた

ここを埋め立ててしまうと飛鳥達の手かがりが掴めなくなってしまうからだ


「そういってもねぇ。。。上からの命令だから」

「上からって誰ですか!?何言われたんですか!?」


春香を押しのけるように社長らしき人がやってきた


「あのね、あなたもわかるでしょ?ここの路地裏を曰く付きだかなんだか知らないけど心霊スポットとか言って子供達が騒ぎ出して近隣住民の迷惑になってるから埋め立てるんです!」


強い口調で言われて上司に叱られていた記憶を思い出した春香は怯みその場を後にした

公園のベンチのところで仰向けになって髪を掻きむしっていた


「あー。。。。なんかもう全部うまくいかない、電話を無視しただけでクビにされるわ路地裏は埋め立て工事始まるわ。。。はぁ」


春香はスマホに映る飛鳥との写真を眺めていた

その時一つの着信が入った

相手は施設・アルストロメリアと画面には映っていた


「もしもし」

『もしもし!?お前見たか?工事のやつ!」


電話の相手は優里だった

優里は息を切らしながら工事の件を話した

春香は先程の出来事を優里に話した


『確かにあの周りは住宅が多いからなぁ。。。。。。

お前今から来れるか?」


優里は春香を自身の施設に来るようにと伝えた

春香はしばらく考え込んだ


『無理だったらいいんだ、お前の都合もあるし。。。ほら今日平日だしさ』  


「。。。。今日、会社クビになりました」


春香の悲しそうな声に

優里は声が小さくなった


『あ。。。。すまねぇ』


優里の声が弱々しくなったことを申し訳なく思った

挿絵(By みてみん)

春香は今から施設に行くということを伝えて

電話を切った

10分歩いた先にアルストロメリアは見えてきた

春香はインターホンを鳴らした

ピンポーンと高い音が鳴り

ドアが空いた 


「あらぁ、春香さんいらっしゃい!」  


向日葵が疲労した顔で出迎えた

春香は軽く会釈をし案内された部屋の椅子に座った

目の前にはふくれっつらの海武がいた


「こ。。。こんにちは」

「。。。。。ウス」


海武は春香に返事をしてすぐに目を逸らした

春香は携帯を開きメールを見たが

何もきてなかった

---------

------


「なぁ、本当にやるのか?」 


渚は細いガラスを持ってる飛鳥を心配そうに

みた


「大丈夫だよ、動脈さえ切れなければ死ぬことは無い」

「でもよぉ。。。」


その時ドアを叩く音がした

飛鳥がドアを開けると目の前にはコユキとマサトが立っていた 


「すみません、今日外でお散歩にしようと思いまして」


飛鳥は不審に思った

なぜ外で散歩なんかする必要があるのか

そう言った要望があったのなら話は別だが

1週間教室の様子を見た感じだと

クラスメイトは相変わらず「はい」か「いいえ」

かでしか答えない

物事をしっかり伝えられるのは渚と愛美という女の子だけ


「渚ちゃん、要望した?」

「いんや、記憶にねえ」


そう言うと渚は首を横に振った

違う

「すみません、急で学園長がこんなイベントも

開いたらいいんじゃないかって」


学園長が提案という言葉に飛鳥は真っ青になって足が震えていた

アメリアとコユキは渚を殺そうとしてる

そんなアメリアが提案したということは

イベントと称して渚を殺す気だ

飛鳥はそう考えていた


「顔が真っ青ですが、大丈夫ですか?もし無理ならここで休むことも可能ですが。。。」


そういった小雪の口元が少し笑ったように感じた

渚のそばにいるセコム(飛鳥)がいないとやりやすいそう考えているのだろう


「大丈夫ですよ!楽しみだなぁ!」


飛鳥は腕をブンブン振り上げ

元気な様子を見せた

チラッとコユキの方を見ると少し悔しそうな顔をして笑っていた

大丈夫

きっとうまくいく

渚も自分も

そう言い聞かせ飛鳥は

手渡された帽子と水筒を持って廊下に出た

これから起こる出来事も知らずに。。。

今日は小説に関することを後書きにしようかな

まず、オリキャラの名前

オリキャラの名前はぶっちゃけ飛鳥以外は殆ど頭に浮かんできたものを名前にしている

例えば歩いてる時

通勤してる時とか遊びに行ってる時とか

私が「そろそろ新しいオリキャラ作りてえな」って思った時とか飛鳥ちゃんを作った時とかもそうなんだけど

このキャラの親しい友人又は家族作りてえなって思った時に

先に名前決めるんだけど

そういう時はあえて資料とかは見ずに

まず、自力で考える

この名前はどうだろあの名前はどうだろ

でも、考えて浮かんできた名前ってどこかしっくりこなくて

結局考えずに他のこと(ゲームとか)してると

ふっと頭に浮かんだものがパズルのピースがはまったみたいにしっくりくるんだよね

三行目に飛鳥以外って書いたけど

ぶっちゃけ飛鳥は出先で食べた料理がめちゃくちゃ美味しくて

そこの店が飛鳥って名前だったから

飛鳥に関しては店の名前から漢字も含めとってる

そういうのでいいと私は思うんだ

無理に考えるよりも

ふっと出てきた名前の方が

会うことはあるよ

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