第13話 野望
飛鳥達が路地裏で行方不明になり
飛鳥達の保護者が殺されたことによって
警察に行方不明になってるから犯人という
報道から数日
飛鳥達の学校にはマスコミや警察が頻繁にきていた
「そんな!バレますよ!」
「こんな事態になったのは僕達のせいだ、
このせいで渚さんが冤罪をかけられていて
渚さんの住む施設にはマスコミで溢れてる。。。。。まぁ、その原因となった人は他にもいるけど」
ハッカー男の視線の先には
去子がいた
去子は自分は悪くないとぶつぶつ言い訳を繰り返した
「今、真実を知る人はあの施設の職員が
僕達しかいない」
「でも、あの人達の末路を考えるとあまり深追いできないのでは?」
眼鏡の男の子は新聞を広げながら
春香と海武が無惨な殺され方をした
記事を見ていた
「僕達がやるのは高宮飛鳥と渚と西園寺愛美は
死んだという工作を作り出す、たとえそれが犯罪だとしても。。。。この現状を作り出したのは僕らが原因だだから」
プログラマーの男の子は設計図を広げた
そこには材料 シリコンと粘土を混ぜたもの
血液
と書かれていた
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「リュウくん?」
飛鳥はファミラと森を歩いてたところ
木陰から現れた手により
ファミラと離された
「マザーはよく計画を練っている、君ら器となる子供達を連れてきたのも神の力を使い運命をそうなるように捻じ曲げた」
「神の力。。。。?」
リュウは胡座になり
飛鳥の目をじっと見た
そしてゆっくりと口を開いた
「。。。。神の力の話は追々話すとして君が精霊ファミラを目覚めさせれたのは君が。。。いや、君達が不思議な力を持ってるからや」
リュウは飛鳥達がここに連れてこられた経緯を
話した
飛鳥達には精霊を呼び覚ませる力があり
マザーに争う力もある
マザーは魔力の力で運命を捻じ曲げ
飛鳥達をここに連れてきたと
その時に一部の神はマザーを倒せる力
精霊を呼び覚すことができる者をここに
連れてくることに成功した
飛鳥がファミラを呼び覚まさせたのも
ただの勇気がきっかけではなくて
不思議な力と共鳴しファミラが目覚めたことを
その力が渚にもあるから
無理に干渉するのは力の共鳴を妨害し
マザーの手助けをしかねない
ということを話した
「あ、じゃあ愛美ちゃんも。。。。」
「なあ、お腹減ったな!早く学園に戻ろう!」
飛鳥の言葉を遮るようにリュウは飛鳥の手を握り
学園の道へと走っていった
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「って、今そんなこと関係ねえだろ!」
「関係ありますわ!ワタクシを目覚めさせたのが
こんな女子力のカケラもない庶民なんて。。。。いや、庶民以下ですわ!」
「だから今関係ねえだろ!お前を呼び出したのは俺だから力を貸せ!」
「いやですわ!それと半径2メートル離れてくださいまし!?汗臭いのですわ!」
渚とフェレナはワーワー言い合っていたが
渚が汗臭いのはパーナーの攻撃を必死に避けていたからである
「きひひ!力の共鳴はできても思考の共鳴はできないなんて。。。。お笑いでもやっているのですかぁ!?」
パーナーは岩の槍を渚に放ち続けた
渚はこのままじゃ埒があかないと感じ
フェレナにある提案をした
もし、協力してくれたらスカートを着て
髪を梳かし髪型も女の子らしくする
汗臭くならないように美容に充分気をつけると
もし、約束を破れば契約を切ってもいい
フェレナは渚の真剣な表情に
決心し渚に命令した
「私を乱暴に扱ったりしたら許さないですわ!」
フェレナは鋭い剣に変わり渚の側に落ちた
渚はそれを拾い上げると声が聞こえてきた
[あの岩野郎にぶつけなさいな]
渚は戸惑いながら剣を振った
ドォォォォン
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「。。。ファミラ」
飛鳥は学園に戻り渚の帰りを待っていた
しかし先程のリュウのはぐらかしが気になり
そのことをファミラに質問していた
「愛美ちゃんも私達と同じ力があるんでしょ?でも愛美ちゃんの精霊を見てない」
ファミラはクローバー型のネックレスを取り出し
机の上に置いた
「目覚めた精霊の住むところは指輪を紛失した場合代わりの物。。。。一番大切なものを私達精霊の住処にする、このクローバーのネックレスはあの子が最初持っていたものよ」
「なんで。。。」
ファミラは言いたくなさそうな顔をしたが
ため息をつき飛鳥に真実を教えた
「あの子には元々精霊がいた、でもあの子は。。。。。。。」
ファミラは小声で説明をした
元々愛美には精霊がいた
しかしある時を境にその精霊が眠ってしまった
それはマザーが襲撃した時
なぜ、そのタイミングでパートナー精霊はもう一度深い眠りにつくことになったのかわからない
「そんなことが。。。。」
「あの関西弁男はその瞬間を間近で見た人間だからあの子のことを口にするのを躊躇ったのよ、まぁ聞いた人間がクソ赤毛ならなんの躊躇いもなくあの子の生い立ちを口にしたかもね
ファミラは鼻で笑いながら嫌味ったらしく言った
飛鳥はなんとかできないかとファミラに問いただした
「無理よ、貴方には私が。。。そしてあの男女にはフェレナがいるあの子はもう目覚めない」
「愛美ちゃんともう一度パートナーを組むことってできないのかな?」
「。。。。。できるわよ」
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「は?死体。。。。え?」
優里達はテレビに映し出された
飛鳥達の死体が発見されたという文字に
驚きを隠せなかった
しかしその瞬間インターホンがなり
マスコミだと思った優里は四方八方に針が刺さった棍棒と防具を持ち扉を開けた
「どうも、お久しぶりです」
「君は。。。。私達に防犯カメラの映像を渡してくれた子?」
優里は外は暑いからと
生徒達を施設の中に招き入れた
「お茶がいい?ジュースもあるけど」
向日葵がお茶のペットポトルとジュースの
ペットポトルを見せた
優里はどういうことかを詳しく聞いた
「あの死体は偽造です、原因をつくったのは僕らなので僕らがなんとかせねばと作戦を練っていたところに研究部が協力してくれたんです」
生徒達は詳しく話し始めた
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「。。。。。。こいつ、死んでないよな?」
「心配するんならそこの岩野郎じゃなくてあっちで木陰に放置してる狐を心配したらどう?」
フェレナは顎で狐のいる場所を示した
狐は苦しそうに呼吸をしていた
目は開いておらず無意識に手足をゆっくり動かしていた
「おわぁっと!?まずはこいつを病院に。。。」
「はぁ?なにいってんのここに病院はないですわ」
フェレナの一言で
渚は目を見開いた
「一回イストワールドのかんこーじゅぎょーをあの赤毛男にやってもらったら?まぁいいわ、ここに病院がない理由だけどここは元々マザーが作った星。。。。あとは言わなくてもわかるですわよね?」
「。。。。。。。?」
「っはぁ。。。。。。。マザーはここで連れてきた人間をただの自分の計画のための駒だとしか思ってないしここで野垂れ死んで欲しいと思ってるから回復ができる病院も何もないですのよ」
フェレナは狐の腹に手を当てた
狐はピクピクと動いていたが目は閉じていた
「。。。他の族はこんな体力を消耗して倒れても大丈夫なんだけどこいつの場合そうはいかなくってね」
「こいつはなにもんだ?」
フェレナは狐の手当てをしながら
狐の身分を話した
狐の名前はマサキ・ファルマーテ・ジャダイ
ファルマーテ・ジャダイ王国の
第二王子だったこと
王子だが王族関係者という身分になっていた
マサキの背中に刺さってた注射は
どんな温厚な人でも凶暴化してしまうという
簡単に言えば強化版の麻薬
マザーの側近であるフローラ・モーリスアリウムが
秘密裏に開発していた
「マサキは普通の人間とは違う。。。喘息の病気を患っていて普通の人と走ったり飛んだり出来ないの」
「もしかして。。。マサキが王子になれないのってそれか?」
「あら?察しがいいのねその通りよ。。。。王妃がこんな欠陥品が王子なら王国の恥になるって。。。。血は繋がってるから王族関係者にしざるおえなかったけどね」
渚はマサキをじっと見て
ある部分に気づいた
それは首の横にある不審なマークだった
「なぁ、なんだこれ?」
「ん?」
フェレナがマークを見た瞬間
青ざめた表情になった
「これは。。。渚後ろ!」
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「私は勇気のフェアリー。。。不思議な力を持つ人間が勇気の行動をすると私が生まれる、そしてフェレナは優しさのフェアリー」
ファミラはそれぞれの精霊の目覚める条件を話し出した
飛鳥は渚を守りたいと勝てない相手でも目の前に立ち塞がった勇気の行動と
飛鳥の持つ不思議な力が共鳴しファミラが目覚めたこと
渚は多分優しさだと言うこと
そして愛美の元フェアリーは
「。。。。。思いやりよ」
「思いやり?」
ファミラは言いたくなさそうにその場を一周
した
そして一呼吸し
話し始めた
「あの子がパートナーになった人の魅力は知らないけどあの子はどの人よりもその人を思いやりその人もあの子の思いやりを強く受け取った、本当の家族のように固い絆で結ばれていた。。。。。あのときまでは」
「マザーが襲撃したって話?」
「そう」
ファミラはあの日のことを思い出した
彼がいなくなったのにもかかわらず
まるで全てなかったかのように普段通りの振る舞いを
している愛美の姿
そんな姿に違和感を覚える周り
ファミラは指輪の中で全てを見ていた
そう話すファミラの顔は悲しそうな顔だった
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「飛鳥達の上履きからDNAを検出してそれを
血液に見立てたやつと混ぜることによって
擬似できることができる。。。。。犯罪だろ?」
「で。。。。でも!そうするしかなかったんです、警察に真犯人は異世界にいるって訴えても僕達が精神病院に入れられるだけです」
プログラマーの男の子ははははっと笑った
その後優里と向日葵でどうするかを話し合った
優里と向日葵は一回コンタクトがとれて
海武と春香が惨殺されたことを伝えた
その後の動きについては
まだコンタクトが取れない
次のことはイストワールドに
住んでいたという子に
愛美が犯人だと言われたこと
それらを確認したいけど
コンタクトが取れない
優里はここ数日の出来事を詳しく話し始めた
「。。。。これで貴方達に突撃する人が減ればいいんだけどな」
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「。。。初めまして、我の名前はマザー・ダークグルッダだ」
渚はその場を去ろうとしたが
魔族の輪で拘束された
「。。。。。。俺を殺しに親玉がきたのか?」
渚は嫌味な顔でマザーをみた
フェレナはそんな怖いものなしな渚をなんとかしようとするが
いつのまにかマザーと渚の周りに結界が張ってあり前に進むことができなかった
フェレナがあたりを見渡すと
木の上に球体人形らしき人物が足をぷらぷらさせながら座っていた
「我は自分の手を汚すことは嫌いなんでな。。。
今日は様子見だ、我の狂信者であるコユキがお前を殺すと言って1週間以上経っている我は早めに結果を出せない手下はすぐ切り捨てる」
「あっそ、なら早くあいつを殺してくれねえか?あいつがいるせいで俺たち元の世界に帰れないんだ」
マザーは渚の言葉を聞いた瞬間
高笑いをし渚を見下ろし呟いた
「帰る?それは我の用意したゲームをクリアせず放棄するってことか?」
「あ?なにいってんだ?」
渚は目を丸くした
マザーの言っている意味がわからなかったからだ
「我がこの計画を立てた原因我の体はボロボロだからだ。。。。ボロボロだとゲームが楽しめなくなる」
「何を言っているんだ?頭でもおかしくなったか?」
マザーは高笑いをし
渚の頭を撫でた
「。。。。。我は我の周りの奴らをNPCとしか思ってない、我が我の作ったゲームをクリアするための踏み台だ」
暑い
暑くて脳内馬鹿になる
でも頑張って話は考えるよ
本日は!!!
ファミラと
フェレナの名前はどうやって決めたかって話をしたいと思うよ!
ファミラの名前は
ピアニカ持っていた時に
丁度ファとミとラが目に入って
精霊の名前はファミラって名前にしようって
思ったから
フェレナは思いつき




