第12話 渦巻く絶望
*この物語にはグロ描写があります
気分が悪くなったりした方はすぐ
この小説を閉じてください(2回目)
「ここで大丈夫や」
マサトは自分の部屋の前まで飛鳥に
護衛をさせた
「バイバイ」
そう言って
リュウは飛鳥の手を握ろうとした
それを見たマサトは慌てて止めたが
飛鳥の手を触れてしまったリュウは床に倒れ込むように手を下についた
「。。。。なんか力が抜けたような」
マサトはリュウにゼリーを飲ませ
立ち上がらせた
「すまんな、君についてリュウに説明するの忘れてたわ」
マサトの言葉に飛鳥は
キョトンとした
「。。。。。君にも言い忘れてたわ」
マサトはリュウをベットに寝かせ
飛鳥にお茶と菓子を机の上に出し話をした
飛鳥には不思議な能力がある
能力というが先祖代々から受け継がれてきた
力
その能力は悪い悪魔の心を浄化する力
その力のおかげで悪魔祓いからは神様の
ような存在に扱われていたが
一方占いなどの力もあったため
(予知夢の能力等)
自身達は陰陽師と正式に名乗ったことにより
陰陽師達からは忌み嫌われていた
飛鳥の能力は悪い悪魔を手が触れただけで浄化する
一方いい悪魔に触れると魔力を吸い取り廃人状態にさせてしまうという恐ろしい力だった
「。。。何かできることはないん?その子と触れ合えるようなことって」
リュウは天井をみながらぽつりと呟いた
「ない、例えば魔族と飛鳥ちゃんが手を繋がずに隣にいたとして魔族が飛鳥ちゃんにプリントを手渡す。。。。たとえ間に紙があってもそれを飛鳥ちゃんが触れた時点で既に能力の第三チャクラが紙ごと魔族に伝わって。。。。倒れる
それに紙じゃなくてもや、例えばマジックハンドやでかい物。。。テレビとかを両側から触れても第三のチャクラが伝わり倒れてしまう」
「だめかぁ」
リュウは不貞腐れたような顔をして
ベットに顔を埋めた
「あの。。。それを無くす方法ってないんですか?」
「そうや!他の魔族にも触れられんって今後魔族の友達が出来た時可哀想やん!」
マサトは考え込みテレビの後ろから小さな箱を渡した
飛鳥はその箱を開けると
中から勾玉のネックレスが入っていた
「。。。これは?」
「それは君のお母さんがつけていたものや、これをつけると魔族にも触れ合えるようになるからって」
飛鳥は勾玉のネックレスを
首にかけて
リュウに触って見た
「なんともない?」
「うん!」
リュウは飛鳥の手をにぎにぎし
抱きついた
飛鳥はリュウの腕からオレンジの髪が見えた
「。。。。そいつがリュウか
「あぁ」
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「弱いですねぇ、地球人は弱い」
雪歩はゴリュ ゴリュ ゴリュと音を立てながら
頭を切っていた
「この人は肉質がありましたから今夜のお肉になりそうです」
手足首を切り
心臓や肝臓腸を全て取り
コユキはパックをカバンの中に入れていた
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優里と向日葵は春香の携帯に電話をかけていたが
春香が出ないことに違和感を覚えた
「なんででねえんだよ。。!!」
「忙しいんじゃないの?ほら、無職だから転職で忙しいって言ってたじゃん」
向日葵は赤子のおむつを変えながら
昨日からスマホと睨めっこしてる優里を呆れながら見ていた
「昨日も今日もだぞ!?いくら忙しいって言ったって連絡一回ぐらい入れるだろ!?」
「嫌われたんじゃないのぉ〜?優里ちゃん人殺しそうな目つきしてるし」
優里は鏡で自分の姿を見た
目つきが悪いのは視力が悪いから
けどメガネをしたら鬱陶しく感じてしまう
コンタクトレンズなんか怖くてつけられない
「。。。。なぁ、春香さんの家行って見ないか?」
「はぁ?やだよ可哀想じゃん」
優里は自身の姿を見ながら発した言葉に向日葵は赤子を抱き抱えながら苦虫をかみつぶしたような
顔をした
「別にただ、あたしたちを嫌ってるならいいんだ昨日かなり踏み込んだ話をしすぎたからな。。。ただ」
優里の言葉を遮るように
赤子がつけたテレビの音声が聞こえてきた
「。。。。次のニュースです、昨日から暴力団組長 西園寺海武が行方不明となっております
警察は暴力団同士の抗争に巻き込まれたとして捜査を続けておます」
「なぁ?ただごとじゃねえよな。。。だって」
「行こう、春香さんが危ないよ!」
優里と向日葵は年長の子に留守番を任せ
春香の家へと向かった
「。。。。そういえば目玉って美味しいのでしょうか?魚の目はプリプリで美味しかったのですが地球人の目はどうなんでしょう」
ズリュン
ズリュン
ズリュン
ズリュン
雪歩は春香と海武から二つの目をスプーンで取り出した
「目っていいですよねぇ、だってこんなにぷるぷるで美味しそうなのに1人にふたつついてるなんて
雪歩は綺麗に梱包した後
カバンに詰めた
「さて、そろそろいかないと」
雪歩が玄関のドアを開けて
変身解除し子供サイズへ戻った
コユキとすれ違いになるように優里と向日葵が車から降りようとした
が向日葵が優里の手を引いた
「なんすんだよ!?」
「しっ!あの子春香さんの部屋から出てきた」
向日葵は車の中からコユキが春香の部屋から出てきたことに不信感を抱き優里を車へと戻した
「渚達のクラスメイトだろ?きにするこたぁねーて!」
「。。。。。後ろに血みたいな模様がついてた」
向日葵はコユキの姿が完全に消えたのを目撃した
「なにあれ!?なにあれ!?」
「落ち着け!きっと疲れてんだあたしたち」
優里は向日葵を落ち着かせるために自分が部屋を確認するといいマンションの階段を登っていった
優里は鼻歌を歌いながらインターホンを押した
しかし反応はなくドアも鍵も無しに開いていた
「まったくぅ、いくら転職が忙しいと言っても鍵はちゃんとかけな」
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向日葵は車越しに戻ってくる優里を眺めていた
「どうだった?」
「。。。るぞ」
「え?」
「帰るぞ!春香さんの生首と海武さんの生首が見つかって両方とも両眼がなかった!」
そう早口で言うと優里は車を急発進させた
「どう言うこと?ねぇ警察に言おうよ」
「だめだ、警察に言ったら証拠不十分な上にあたしらが怪しまれるそうなるとあいつらの世話は誰がするんだ?」
優里は震える手首を押さえながら
車を運転していた
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「それで。。。リュウはどーすんだよ?」
渚はマサトからお茶を受け取るとストローで飲み始めそう質問した
「リュウはコユキらにバレないようにする」
「え?じゃあ地下はどうすんだよ?確認しに行くときバレんだろ?」
マサトはしばらく考え
とある提案をした
「迷いの森の奥深くにわいのかつての親友が凶暴化状態で眠っている、そいつを助けだしたら
リュウはこちらで無事に保護したと伝える」
「じゃあ、コユキが戻る前にその親友も助けなくちゃならねえってことか?」
渚はめんどくせえと言わんばかりの
顔をした
「もちろん、黒澤凪乃は参加しなくていいワイらだけで行く」
「その黒澤凪乃ってのやめてくんね?それ俺を捨てたクソババァが付けた名とクソババァの苗字だし」
マサトは驚いたように「捨てた?」と呟いた
渚は小さく首を縦に振った
「あの化け猫妖怪がそんなことをするはずが。。。。。まぁいい、今日は幸運なことに土曜日やからお前らは昼飯の時間まで部屋で大人しくしとけ」
「やだね、お前の口からもここで何が起こってるのか聞かせてもらうぞ!」
マサトは深いため息をつき
渚の首根っこを持って廊下に投げ捨てた
「いでぇ!?」
「リュウを助けるチャンスをくれたことには感謝するが君らに協力はしない」
マサトは飛鳥の腕を引っ張り外に追い出して
ドアを閉めた
「あいつ飛鳥にだけ優しかったぞ!ロリコンだ!」
「そんなところで何やってるんですか?」
騒いでる渚が後ろを振り返ると
本を持った愛美が後ろに立っていた
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「まぁ、マサトさんがリュウさんのことを助けだがっているのは目に見えてましたけどコユキもいましたからね」
「というか、コユキって今どこにいるんだ?」
渚の質問に愛美ははてなを浮かべた
飛鳥は先程のリュウの姿を思い浮かべ
どこか違和感を覚えた
なぜ、初対面の自分にあんなに懐いたのか
本当に地球人だからと言うことなんだろうか
飛鳥は考えすぎて頭痛がしてきた
「ごめん、ちょっと休む。。。」
「顔色悪いぞ?大丈夫か?」
渚が飛鳥を心配したが
飛鳥は大丈夫と一言いい廊下を出た
「なんかどっと疲れた、部屋に帰ったら寝ないと。。。」
「どこにいくのですか?」
飛鳥が後ろを振り返ると
コユキがいた
・リュウの食べれるご飯の量はご飯3合
・リュウの名前は初期設定は
日本人の勝ち巻竜って言う名前だった
そして幸野竜になり
今の名前になった
・新しくなろうに投稿する時
リュウは日本人だと辻褄が合わなくなるため
(イストワールドにいる日本人は飛鳥渚愛美だけだったため)
ミドルネーム?苗字?を決めるために
考えていた時に食べてたものがシュークリームで
リュウ・シュークリームにしようとしてたが
安直すぎるなってことで
偶然Twitterで見た懐かしいカードゲームの
ラブアンドベリーの
ベリーからとって
ベリーシュリームになった




