【#1 転移】
初投稿です。
読んでくれたら泣いて喜びます
「おい!そこ!そこのお前!!」
ビクッと肩を震わせて男が振り返る。
「え、あ、ぼ、僕ですか?」
「お前しかここにはいねーだろうが!」
「すいません!あの、何でもしますので!」
「いや、だから…!」
「お、お金ですよね?! 1万円持っているのでこれでご勘弁を……、あ、あれ?財布…」
「だからお前が落とした財布!これだろーが!」
そう言い、茶色の革財布をひ弱そうな男にやる。
「あ?!ありがとうございますッ!あの、それで、何円…?」
「何円…って、お前が落とした財布を届けに来ただけだろうが!!!はよ行け!」
「ヒッ!ありがとうございますぅ!」
そう言って男は逃げるように走っていってしまった。
「………。俺ってそんなに怖い顔してるっけ…?」
呟きながら小さな水たまりにうつった自分の顔を見る。
水たまりにはヤンキーがうつっている。
「ハァ………」
ため息をついた、その瞬間だった。
「まぶっ!」
水たまりが太陽光を反射し、一瞬視界が真っ白にーーー!!!!
「あの、大丈夫てすか…?」
目がなれると、俺の目の前には銀髪の美少女がいた。
【つづく…】