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マドルちゃんを勝たせ隊のコーナー!!!



 はい、始まりました。


 毎度おなじみの、【マドルちゃんを勝たせ隊】のコーナーでーす。


 え? おなじんでない?


 当然でしょう。初めてやるんだから。


 私? 私は毎度おなじみ、マドルちゃんを勝たせ隊司会進行の者でーす。説明する気はありませーん。


 どうして急にこんなコーナーが設けられたのかって?

 

 それはもちろん、マドルちゃんを応援するためでしょう。

 

 彼女は今まさに、カルオンに殴り倒される寸前。

 だから、このコーナーが必要。

 まぁまぁ、ちゃんと説明しますよ。

 

 

 私は長年マドルちゃんを追いかけてきました。

 皆さんは第一部五章辺りの彼女からしか知らないでしょうが、元はイケイケのかっこいいお姉さまだったのですよ。

 今更回想しても皆さん読まないだろうから省きますけどね。

 

 今の彼女とどれだけ違うか簡単に例えよう。

 みんなも昔、虫を意味なくつぶしたりしたでしょう?

 でも大人になって見るのも触るのも嫌になっていませんこと?

 

 それと同じだ。


 え?

 わからない?


 まぁ一言でいえば、彼女は精神的に弱くなって、男性恐怖症を患っているのだ。

 ところで。

 皆さんは今作でこれまでどれだけの女性キャラが出てきたかご存知か?

 

 約三十人だ。


 この中で最も不幸な過去を背負うのが彼女。

 しかし、だからと言ってロイド君と結ばれ、ヒロイン扱いされたら幸せになれるのか?


 否。


 ロイドは彼女を受け入れるかもしれない。

 でも、そこにロイドの慈悲が無いと言えます?


 彼女が求めているものはそれじゃない。


 戦士の誇りなのかもしれない。


 だというのに今や彼女は半ばギャグキャラに落ちかけている。最後に活躍したのは第一部六章8話。それからは戦いと言ったら妖刀にやられた失態のみ。ロイドが北部へ行く際は連れて行ってもらえず泣きつく始末。


 

 平和で安全な生活が彼女に余裕を与えたともとれるが、これは由々しき事態だ。

 弱弱しいキャラのイメージで、ロイドに依存しているのだから。


 これはマズイ。


 だからこの大会で、彼女が昔を取り戻すいい機会ではないか――っと思ったけど、彼女の前には想像を絶する敵が現れた。


 ネタバレすると、カルオン・ハルは麒麟族という獣魔族や竜人族、鱗魔族たちの祖先。


『龍化』と『雷魔法』、『自己再生』が使用可能で、気門法を極められる唯一の種族。



 このままでは勝てませんね。困った。

 例え男性恐怖症を克服しても急に強くなる保証は無い。

 でも、闘いにおいて、メンタルの重要性がどれほどか考えて欲しい。


 それはまるで、パズルの中央のピースだ。


 いくら枠が埋まっても、このピースが無ければ、逆に不完全性が強調されてしまう。


 今までの人間味あふれるマドルちゃんは正にこの枠が埋まった状態。



 そろそろいいだろうか。中央にピースをはめよう。


 


 今こそ、昔に戻るとき。

 痛みを伴い、変化を受け入れるんだ。


 

 ところで皆さん。

 絶対的不利な闘いの合間に、回想が入るとどうなるか、お気づきですよね?


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