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2話 出会いと出発

2月4日 日曜日25時投稿

ほら、日曜日ジャン


すみません・・・遅くなって・・・

あと内容も後々修正すると思います。

 

 そこでほのぼのとした温かな光に包まれて漂っていた。



 目を凝らしても視界は霞み、霧がかかるように見えていた。思考も回らず考えることが億劫になっていて、さらに意識も朦朧としていた。

 ただそれらは、不思議と嫌な気持ちはなかった。もどかしい気もしたが落ち着いた状態でいられた。



『あっ、えーと...。気付いたのかな。』

 あたたかく癒されるような声だった。声のした方へ目を向けた。



 女性がそこで漂っていた。いや、女性なのだが、かんじんの顔がぼやけているように見えて、その人が誰なのかなのかはわからなかった。ただ口調と服装から女性であることは明らかだった。

 よく見てみると服に色々な工夫がされていて、可愛らしくまとめられているようだった。


 黒いロングボブほどの長さの髪に主張の激しい白銀のティアラと、その格好には合わない古びた小さな髪留めがついていた。

 服装は、薄くて淡い黄色の裾の長いドレスを着ていた。フリルや宝石もむやみやたらに散りばめておらず、清楚さが如実に現れていた。胸元には、ティアラ以外にある大きめの宝石とそれを彩るリボンがあり、無いとは言いがたい控えめな胸を強調しているように見えた。



『ふぅ。...あなたには、私の加護を授けます。それをあなたとそのまわりの方へ善のために使いなさい。そして、聖都ミルバティまでたどり着きなさい。そこにあなたの望むものがあります。』


 第一声と明らかに違い、それは台本を読んでいるようだった。

 色々言われた内容に意識を奪われ、ほしは気にした様子はなかった。というか、その情報で頭がこんがらがっていた。訳のわからないところで訳もわからないことを言われても、理解できるはずがない。


「・・・加護?・・・君は誰なんだ?」

 ついつい聞いてしまった。この質問にその人は思い出したように口を開いた。



『そう言えば...自己紹介してないね。私の名前はソルス。よく、──神って呼ばれているの。』



 ノイズの入ったように聞こえうまく聞き取れなかった。


「う...ん?聞き取れないな。・・・・・・って神ってこと!?何で俺なんかを」


『何でかを気にしてはだめ。あなたは聖都を目指せばいいの。』


 霧が濃くなりだんだんと意識が薄れていく。



『そろそろ時間なのかな。』


「・・・っ。まって、まだ聞きたいことが・・・・・・。」


 最後にと思ったが、もう眠りについたかのように和やかな気持ちになって、何を聞こうかも浮かばない。




『さあ、光の指す方へ・・・。』




 意識が途切れ、なにも感じなくなった。そうだ、最後に聞いた優しく微笑んだその声はどこか聞き覚えのある声だった。その考えも溶かすかのように眠りに落ちていった。





((...))




 *******************



 柔らかいなにかに乗っている感覚があり、ゆっくりと目をひらく。


「知らない天じょ・・・・・・空だ・・・。」



 自分が何をしていたのか思い返す。意識が途切れたのは確か...泉の水を飲もうとしていたのだ。っそれで体が動かなくなった気がする。

 いそいで周りを見渡した。


 相変わらずここがどこかはわからないが、数メートル先にたき火があり、火が煌々と燃えていた。そして俺は...柔らかいベッドの上で手を縛られていた。


 あれぇ、何でかな・・・。

 思い当たるふしはない。だれかいないか呼び掛けてみる。


「おーい。」



「・・・ん。目を覚ましたかな?」


 すぐそばで、声の主は椅子に座って静かに本を読んでいた。


「っ!君は誰なんだ?どうして俺は縛られているんだ。」


「その前にこっちから質問。きみはどうしてあの泉にいたの?返答次第ではこの後の対応を変えるけど・・・。」


 少しそこに緊張感が漂う。いままでの経緯をもちろん異世界から来ただろうことを隠しながら、うまくぼかして話す。



 説明を終えたとき、突然ナイフを向けられた。


「本当なのね、それは。どうも嘘くさいけど。」


 念を押されるように尋ねられる。


「今嘘をついてどうなるんだよ。なにも知られてないのに疑われたらどうしようもないが。」


「それもそうよね。」


 疑わしげに俺を眺める。


「・・・う。・・・・・・し・・・か。」


 小声でなにかを話しているようだ。


 その間に、その子を観察してみる。

 淡い水色のカッターシャツに純白のカーディガンを羽織り、金色の刺繍が施された黒いスカートを着ていた。それらはひ一つにまとめあげられていて、高貴な様子になっていた。

 赤色のの宝石がまたそれを強調している。


「ん・・・なによ・・・。」


 じろじろ見ていたのがバレてしまったようだ。


「なんでもないよ。ただ、俺はどうなるのかなって。」


「あっ。手をこっちに向けなさい。縄をほどくから。」


 縄を切りながら何気ない質問をされた。


「そういえば、何で泣いていたの?」


「え?何のこと?」


 その質問の意味がわからない。質問を投げ返した。


「寝ているとき泣いていたのよ。」


「ごめん、夢を見ていたのかも覚えていない...。」


 素直に手を向け、縄を切ってもらい腕が自由になった。


「ふう。にしてもいきなりひどいな。寝ている間に拘束なんて。」


「泉に沈んでいたのを助けたのにそれを言われてもね。それこそ怪しいわよ。」


「それもそうか。順番が違うくなったけど、あらためてありがとう。おれはホシっていうんだ。」


「私はアリシア。アリシャってよんで。よろしくね、ホシ。」



 少しはにかんだ顔は可愛らしい。さっきとは違う対応に動揺する。



「ここは、ルバミテの森って言うの。ホシがここにいる理由はわからないけど、ここは危険なのよ。」


「まじ!?運が良かったのか...俺は...。」


「いまから、街に一緒に来てもらうわよ。もう少し話を聞きたいし・・・。」


「もう少し監視していたいと。」



 考えが読めたので、裏を読んで答えてみる。



「そ・・・そうだけど・・・・・・。気づいてたのね。」


「俺だったらそうするからな。仕方ないし、俺も行くあてがないからいいぜ。ただ、剣術とかを教えてくれないか。少しでも戦えるようになりたいし。」


「まあ、いいわよ。それじゃあ準備をして街までいきましょう。」




 寝ていたベットのようなものをかたずけ、それらの荷物をまとめた。

 たき火の火も消して、しっかりとその跡も消した。



 すべての荷物をもって、街へと歩を進めた。

次話は、未定です。


失踪はせん。

それでは、乙。

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