プロローグ
初投稿です。まだまだ至らないところがありますが暖かい目で見ていてください。
まだプロットも未完成なので、どうなるかはわかりませんが、ぜひ見ていってください。
俺はこの世界が嫌いだ。
そのせいで死にたいと考えるようになった。この世界からいなくなりたいと何度も思った。だけど、それはできなかった。
彼女を失った死、それに強い恐怖を覚えていた。どうにかして死のうとしても恐怖が勝ってしまい、死ぬことができなかった。
彼女を失ったとき、彼女の知り合いは彼女のもと、彼女の家族のもとだけでなくわざわざ俺のところまで来た。
俺のまわりに集まる人は慰めの言葉やあわれみの言葉を俺にかけてきた。何も知らない俺の気持ちを踏みにじるかのように......。時には、嬉しそうな顔をする人もいた。
俺は次第に、まわりの人と離れていき、自然と引きこもるようになった。
親はしばらくは好きにさせてくれていた。だけど、しばらくすると世間体を気にしたのか学校にいけだの、きちんと進学はできるのかなどと色々なことをいってきた。
次第に塞ぎこんでいった。
生きる意味を見いだせないまま、ただただ自室でネットに浸かっていった。
現実にはない居場所を、限度なく広がるその世界に求めていたのかもしれない。そこから何も生まれないとわかっていてもやめることはできなかった。
次第に親も諦めたのか何も言わなくなっていた。
ネットで知り合った人たちと遊ぶようになり、だんだんと夜に順応していく。昼夜逆転の日常で、それに順応していてもいずれは自分の体に睡眠不足は刻まれる。
「わざわざ寝ないでも良い体にならないかな。」
そんなことを声に出してみても、思い通りになるはずもなく、またベッドに入り体を休める。
自分にはない力を持った、そして現実ではあり得ない力を持っている作品の主人公を羨ましく思いながら、また今日もなろうを立ち上げ読みふける。
そんなことをしていたある日、
そこにある日常はなくなった。
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暗い部屋の中、その部屋を照らす唯一の光源として、ディスプレイが光っていた。
もう何日も働きっぱなしのパソコンは、悲鳴をあげているかのように音を出しているかのように思えた。
そのディスプレイを覗き込むのは、その締め切った部屋で何日も引きこもる主、夜雨ほしである。
カーテンを開けないため、今が夜なのか朝なのかもわからなかった。けれど、そんなことは気にした様子もなく、ほしはゲームにいそしんでいるようだった。
「...よっと。......あっ。あー負けた............。」
ネット上で知り合った人たちはもう友達とも呼べるほどの仲になった。
そんな友達と一緒に強ボスと呼ばれるような敵と戦っていた。もうゲームでは強くなりすぎていたほしだが、縛りプレイで、自分に枷をつけて戦い、それを楽しんでいた。
負けたことより、戦術不足であることを悔やみながらチャットで、休むと言うむねのメッセージを送る。
一区切りつき、パソコンを、それこそ何日ぶりかはわからないが、シャットダウンさせる。パソコンはひとときの休みを精一杯過ごすように、部屋に静けさが広がる。
カーテンを少し明け、外を覗くと日はとうにのぼり、辺りをじりじりと照らしていた。
テロン
そのとき、いきなりスマホから着信音が鳴り響いた。
「なんだ?イベの誘いか?」
スマホを手に取り、アプリを起動する。内容が何か、思いを巡らせるが心当たりがない。
ほしは、ゲーム内のフレンドが100人を越えていて、中でも仲の良い人たちとはリアルで連絡を取りあったりしていた。
ゲーム内のイベントの誘いがたまに来るのだ。
「─ん?」
それは、見たことがないアドレスからの着信だった。現実にゲームをする以外の知り合いなんていないものだから、それが宗教勧誘や悪徳商法みたいな迷惑メールかとも思ったが、その考えはすぐに消えた。
|件名|あの日を後悔しているのか、あの悪夢を・・・
胸くそが悪くなる。
何であの日のことを知っているんだよ。後悔しないわけがないじゃないか。
そのメールが何が目的なのかもわからず、気味が悪いと思った。だけど、それでも何かにすがるような思いでメールを開く。
─。
刹那、まばゆい光に当てられて、思わず目をつむる。
そして顔に感じた不思議な感覚に少しの違和感を感じて、恐る恐る目を開けた。
「─っ!はぁ!?」
かろうじて声が出せた。
ただその声は、締め切った部屋ではあるはずのない強い風にかき消される。
そしてその風は、ほしのもとに違う音を運んでくる。
耳につけていたはずのヘッドフォンは消え去っており、部屋でヘッドフォン越しに聞いていた、葉の擦れる音が、部屋の外にいても聞かないだろう生き物の声が聞こえた。
音のする方へ目を向けると、目をも疑うような光景がそこには広がっていた。
それは龍だろうか。遥かに大きい巨体をうねらせ、当たり前かのように地を駆け、空をとびまわっていた。
龍のいた遥か先には、城が、遠くでも大きいとわかる城が見えた。城壁が高くて見映えはあまりよくなく、ただそれでも機能を重視したのは明らかだった。さらに、薄暗い見た目が不気味さを表していた。
空には分厚い雲がかかり、僅かにある雲の切れ端から紫色が覗いた。なにかに侵されたような気味の悪い空だ。雲は光を遮り、そこを物々しい暗い雰囲気にしていた。
驚きのあまり後ずさると、足腰の力が抜けていたのか、つい腰を抜かしたように尻餅をついてしまう。
そのとき触れた土の感触は、ここが現実だと実感させるのは容易だった。
・・・・・・。
どうやら俺は、異世界、そして後に知ることになるが、どうやら魔族領に来たらしい。
次の投稿予定は、日曜日夜です。
言っとくだけ言っときます。たのしみにね。