特別棟の探索2 ―夜―
〇side:レティシア
二日目は、新しい課題を得る待ち時間を利用して回復薬作りに精を出しました。材料は豊富です。風の精霊さん達が沢山摘んでくださっていますので、課題の順番待ちしているエリク様以外、一心不乱にゴリゴリと薬草を磨り潰しました。一度に大量に煮出した時、遠くでどなたかが「魔女の大鍋……」と呟いていらっしゃったのが印象的です。確かに、先生にお願いして借りた一番大きなお鍋は、絵本で魔女が使っているような黒くて大きなお鍋でしたが……
「もう回復薬に関しては完璧にできるようになりましたわ……」
夕方になる頃には、シュエット様がちょっと遠い目をされていました。納品されたヒュー先生もちょっと遠い目になっておられた気がしますが、きっと気のせいでしょう。大量の加点が大変美味しかったです。
今日は午前中に薬草学と錬金術の課題が最終まで進みましたので、午後からは武術を主に行いました。
武術の課題は先生との対戦、野生動物の討伐、といった形で進むのですが、正直対人戦は一対多数で数の暴力となってしまいました。先生方から「これはひどい」という褒め言葉をいただいてしまったほどです。
……スコット先生、お怪我大丈夫かしら……
精霊術の方は待ち時間がかなり長そうでしたので、また明日にでも行いましょう。基本は終わっていますから、明日から遠出も出来るようになりました。楽しみですね!
「――ですから、今日はもう早めに寝ませんか?」
「レティシア様……目を瞑っていてかまいませんから、ご一緒しましょう?」
薄暗がりの中、本日の怪談の現場へと向かうアリス様達が困ったような微笑みで私の両サイドをがっちり固めました。
「さ。惑わしの迷路へ行きましょう!」
酷い!!
「ここの怪談はけっこう分かりやすいですよね。最初から『惑わしの』って伝えられてますし」
「たしか、何度入っても入口に戻される迷路、でしたかしら?」
「そうです! 中に一歩踏み入れると方向感覚が狂うという話です!」
「迷路自体の構造はどうなっているんだろうか……?」
場所は特別棟の北東、生垣で作られた緑の迷路。
アリス様、ユニ様、ホセ様、エリク様がそれぞれ仰いながらずんずんと足を進めていきます。私はというと、マリア様の背に負ぶさった姿です。マリア様! すみません! よろしくお願いします!
「なんかもう、これ、いじめに近いんじゃないかなぁ……」
「一人にしておくとかえって危険だから仕方ないだろう。……ほら、明かりはつけているから、気をしっかりもて」
マリア様の右隣にいる殿下が、すでに目がぐるぐるしている私を励ましてくださいました。あうあう。
左隣にいるクルト様はなんとも言えない微笑みを浮かべています。
「せめて『慰霊碑の幽霊』と『時計塔の絶叫』と『隔離室の啜り泣き』は明るい時に回りたいですねー?」
もう名前だけで怖いのですけど、どうしても探検しないといけませんの!?
「残りの『噴水の幻覚』も今日回る予定なのか?」
「うーん、どうでしょう……? この迷路にどれだけ時間をとられるか分からないですからねー……」
「そもそも、何処に到達すればこの迷路を踏破したことになるんだ……?」
「うーん、それも分からないですよねー。まぁ、入口に舞い戻らなければ踏破したってことになるんじゃないですかねー?」
「ゴールが見えない、というのはある意味恐ろしいな。まぁ、どうしようもなく迷ったら風の精霊術で上空に飛べばいいか」
「あ、この迷路、上空に飛ぶと入口に戻されるそうですよー?」
「面倒な迷路だな!?」
「上空に飛べれば迷路の構図が一目で分かるんですけどねー」
クルト様の仰る通り、上から見れば迷路の内容は一目で分かることでしょう。その対策がとられているというのは、この迷路が人工的に『惑わし』と呼ばれる内容に作られていること――そう、これは怪談ではなく、誰かの作った作品――つまり、ゴーストじゃない!
「……レティシア様が生き返った気配がするわ……」
「はい。人工物であると思えばなんとか!」
「……歩ける?」
「……ごめんなさい……足に力が入りませんの……」
「腰抜けるの早くないかなっ!?」
私もそう思うのですが、体は言うことを聞いてくれないのです。
「まぁ、苦手なものはどうしようもないからな……」
「殿下の苦手なものって、あまりピンとこないのですが」
「ピーマンとかですか?」
「レティシアにピンとこられるような内容では無いだろうな。あと、マリア、なんで俺の苦手な野菜を知っているんだ」
「殿下のことですから!」
「そ、そうか」
「殿下、ピーマン食べられないんですか……」
「待て、レティシア。可哀想な子を見る様な眼差しはやめろ。食べられないんじゃない、食べたくないから食べないだけだ!」
「それ、野菜が苦手な子供の言い分ですよー、殿下」
「そう言うクルトも苦手な野菜あっただろ!?」
「残念ながら克服済みですよー」
「くっ……裏切り者っ」
「こんな話題でそんな大層な言い方されても困りますよー?」
クルト様と言い合いをしていらっしゃる殿下は、なんだか年相応というか、幼い感じがいたします。こういう一面もおありだったのですね。
「楽しそうですねぇ。というか、マリーちゃんがすっごいにやにやしてるー」
「ぐふふ……こんなレアな殿下見れるなんて、学園最高!」
「マリア様……その笑い方はいかがなものかと」
前を歩いていらっしゃったアリス様とユニ様が苦笑しておられます。ちなみにヘシカ様とアダリナ様とフリアン様は私達の後ろでマッピングをされているご様子です。フリアン様は両手に花ですわね。
「この迷路の生垣は、いつ頃からここにあるものなのでしょうか?」
「特別棟が作られた時にはすでに作られていたそうですから……最初期かと」
「誰がこの生垣を管理しているんだろうな? 綺麗に整えられているが……」
エリク様が綺麗に刈られた生垣を見ながら仰います。
確かに、放置されているなら枝が伸び放題になっていてもおかしくないのですが、この迷路の生垣はとても綺麗に整えられています。誰が剪定をしているのでしょうか?
「これも魔法の効果なのか?」
「状態保持でしょうか? それとも、迷路そのものが幻惑魔法で創り出されたものなのでしょうか?」
「ちょっと触ってみましょうか……いや、触れた瞬間に入口に戻されたら嫌ですね」
「いや、一回ぐらい触ってみたらどうだろう? 戻されたら、触れたらアウトということで次回から気を付けられるだろう?」
「じゃあ、ちょっと触ってみますね」
ホセ様がそっと手を伸ばして生垣に触れられました。その瞬間、ふわっと頭を揺らされたような感覚がして、目の前の景色が一変しました。
「うわ、本当に入口に戻された!?」
「これ、個人判定じゃなくて集団判定なんですね」
「す、すみません!」
「いや、早い目に試してよかったじゃないか。次から気を付けないといけない部分が判明したんだ。気にするな」
「そうですわ。何かしらの魔法が生垣そのものにかかっていると判明したのですから。――ところで、先ほど不思議な感覚を覚えたのですが、皆様はどうでした?」
私の問いに、全員がそれぞれ顔を見合わせます。
「……確かに、頭がクラッとするような感じを覚えたな」
「意識が落ちる瞬間のような、奇妙な感じでした」
「足は地面についたままだったのに、突然変な感覚がして視界が切り替わりましたね」
「あ! 確かに足は地面についたままでしたわ!」
「移動させられたのなら、浮遊感があってもよさそうなものですのに、それはありませんでしたわね……」
「足に違和感が無かったということは、転移では無いということでしょうかー?」
「切り替わったのは視界だけ……ですよね?」
見解を述べあう皆様の中で、アリス様とマリア様だけが無言でした。マリア様のお顔を見ることは出来ないのですが、アリス様は何かを深く考えるお顔をされています。
あと、気になる点をもう一つ。
「それと、先ほどまで私達はそれなりに距離を空けて動いていたと思うのですが、今、けっこう身近に纏まっていますよね?」
「あ、本当だ。エリク達はもうちょっと先に行ってたのに」
今だとクルト様が手を伸ばせば触れられる位置にいます。私達の後ろにいたヘシカ様達もすぐ近くにいるのです。
「入口に『戻った』のが『生垣に触れた』のがきっかけだとして、バラバラに足を地につけている複数の人間が、誰一人足元に違和感を覚えずに別の場所に移転させられることは現在の魔法ではほぼ不可能です。そうなると、そもそも私達は『この入口』から奥に本当に移動していたのか、が疑問ですわね」
「……入り口付近で最初に『幻惑』にかかっている可能性が高いわけか」
「はい。――と言うのも、この今の位置、先ほどこの通路に入った時の皆様の位置そのままなんです」
「え!? それ本当ですか!?」
「はい。入るのが怖くて皆様を凝視していたので完璧に覚えています」
「……その覚え方が地味に切ないですレティシア様……」
「いや、まぁ、お手柄じゃないか。うん。それで気づけたのだから」
ああ、殿下がフォローにまわっていらっしゃる……
「ん~、ということは、この場所で『幻惑』を解除しないと本当の迷路には進めないわけですよね?」
「はい。おそらく、ではありますが、アリス様の仰る通りかと」
「魔法で耐性をあげて再突入するのも手ですが……皆様、幻覚覚醒剤、持ってますよね?」
ユニ様が小さな小瓶を取り出しながらそう仰いました。
確かに、私達のパーティーは全員持っていますし、殿下達のパーティーも昨日の時点でクリアしていました。
「これ、使ってみますか?」
「……そうだな。学園の施設にある『幻惑』なのだから、課題にそれを打破できるものがあっても不思議では無いな」
「これ、苦いから苦手なんですよねー……」
「クルト様、飲んだことあるんですか?」
「旅の途中でちょっとねー。近くに幻覚を見せて人間を殺し合わせて全滅させるっていう魔物が出た時に、全員で飲んだんだよねー」
「そ、それ、大丈夫だったんですか? 旅」
「大丈夫だったよー。こっちが同士討ちにならないのを訝しく思って出て来たところを袋叩きにしてねー、そのあと晩御飯にしたからー。ちなみに毛皮がとても良いお値段になりました」
「ちなみに、その魔物の種類は?」
「『狂臭狐』」
「うわぁああ第二危険種じゃないですか!」
「よく倒せたな、クルト」
「じつはうちの人間……料理人なんだー」
「いや、知ってる」
いえ、殿下。たぶんその『料理人』って意味、殿下の既知のものとは違うと思います……
「主に取り扱ってるのは、魔物の生鮮食品なんだよねー」
「……そうか。そういえば、おまえの両親は領地を守るために領主軍を魔物討伐にまわし、食材を集めて調理をしているような人だったな」
「商売貴族とか食物貴族とか悪食貴族とか言われてますねー」
「言わせておけ。どうせその仕事が領内でどう循環されているか分からないような小者だ。気にする必要もあるまい」
「殿下、ありがとうございますー」
クルト様の旅事情はなかなかハードですわね……
ユニ様、嫁がれた後はやはりクルト様と一緒に魔物退治をなさるのかしら……あ、握り拳で意思を固めていらっしゃいます。この合宿で料理も頑張っておられますし、クルト様の将来は安泰ですわね。
「では、皆様、再挑戦いきましょう!」
「おー!」
全員が飲み干したのを確認して、アリス様が先頭をきって歩かれます。ちなみに私はユニ様に介助されながら飲み干しました。足に力が入らなくてすみません……
「進む感じはさっきと変わらない……?」
「……いや、木の匂いがさっきと段違いじゃないか?」
「そういえば、そうですね……もしかして、歩いてるつもりで幻覚に囚われていた?」
「かもしれません。……ここで生垣に触りたい衝動にかられる……」
「アリス! その衝動は駄目なやつよ!」
「わ、わかってるよー」
うっかり生垣に触らないよう真ん中に詰めているので、進むのがちょっとゆっくりに。
何度か分岐点がありましたが、とりあえず右に行く、という形でずんずん進んでいきます。……あ、行き止まり。
「さっきの道を今度は左に行きましょう」
戻って左に行って、右、右……あ、行き止まり……戻って左で、右……
「頭の中がこんがらがりそうですわ……」
「マッピングしていますと、この場所の広さがよく分かりますわね……」
「ちなみに今、どんな感じでマップ埋まってるの?」
「右側に円を描いてる感じですね。……これ、抜け道みたいなのは無い様子ですわね」
「上から見たら正方形なのか、長方形なのか……」
「生垣はカーブを描いていないから円形では無いでしょうね。あ、宝箱?」
「え!?」
見れば、行き止まりに何故か宝箱が設置してありました。……なにこれ?
「宝探しゲーム?」
「……罠じゃなかろうか……」
「罠解除ってまだ習ってないですから、一年が踏み入れるかもしれない場所に設置しないと思いますけど……いや、この学園だから分からないですね」
「この学園だからな……」
「なら、精霊術でクリア出来る可能性が高いのでは?」
「それだ!」
ユニ様の提案に、水と風と木の精霊が呼び出されました。
「木の精霊曰く、この宝箱に悪い魔法はかかってないって」
「風の精霊曰く、この宝箱の中にあるのは魔力の籠った石だって」
「水の精霊曰く、この宝箱の鍵なら開けられるそうですわ」
「では、開けましょう!」
水の精霊が鍵の形に固形化して鍵を開けてくださいました。ユニ様、水の精霊で鍵を開けるなんて技、どうして身につけていらっしゃるのかしら……?
「おお、魔石だー」
「けっこう大きいな……」
「他にもこういう宝箱があるのかな?」
「これって持って行っていいのでしょうか……?」
「先生に提出すればいいんじゃないかなー?」
「加点になるか、減点になるか……」
「いや、流石に減点にはならないと思いますよ。精霊術でどう対応するのか見る為のギミックな気がしますし」
「では、他にも無いか張り切って探しましょう!」
「おー!」
不思議な迷路を行くだけでなく、宝探しという要素が加わって皆様の顔色が一気に明るくなりました。だんだん楽しくなってきましたね!
「ちなみにレティシア様、足はどんな感じ?」
「……ごめんなさい……」
私の腰はまだ抜けたままです。
その後、じっくり迷路を探索する中で、宝箱を十個ほど見つけました。罠は一つも無かったのですが、一つだけ魔法で封じられていた宝箱がありました。色んな精霊さんを呼び出してお願いした所、火の精霊で封印が解除されました。
「宝箱の材質が木だったから、火の精霊を最後にしていたのにねー」
「あえての火の精霊なのか、火の精霊であることに意味があるのか……」
「一年生でもたいていの人は火の初級魔法を使えるからじゃないでしょうか? 料理もありますし」
「そうだな。逆に光や闇の精霊は素質が無いと呼べないから、万人向けでは無い」
「レティシア様、どっちも呼び出せるんですね……」
ふわふわ浮いている光と闇の精霊を見ながら、マリア様が呆れたような声でおっしゃいました。光の精霊も闇の精霊も、呼び出せる人は少ないようです。……私、呼び出せない精霊って何かありましたっけ……?
「そして中に入っている『人形の足首』」
「うわ! 怖っ!!」
「なんかもう、怪談のあるところに人形シリーズは確定なのかなー?」
「……たぶん、一番怖いのは頭部を発見する時でしょうね、これ……」
想像させないでくださいな!!
「アリス。レティシア様降ろすまで足首持っててもらっていい?」
「いいよー」
「すみません……」
「レティシア様はいちいちあやまらなくていいから。苦手なものはどうしようもないでしょ」
私、合宿が始まってからマリア様に文字通りおんぶにだっこしてもらっています……なにかお返しできることがあればよいのですが……
「けっこう長く歩いてたけど、ゴールみたいなのは見つからないですね」
「まだマップで埋まってない場所ってありますよね?」
「はい。中央部がまだですね。分岐点に戻らないといけません」
「じゃあ、そこまで引き返そうか」
「中央にはまたお宝があるのかなー?」
「領域主みたいな魔物が出ないことを祈る……」
領域主……?
「――そう言えば」
「レティシア様、何か思い当たることでも?」
「いえ、お父様がやってしまった内容に、確か迷路で攻撃魔法を使ってしまって罰を受けたというのがありまして」
「あ! 確かに爺やさんが仰ってましたね」
「それに、創意工夫は必要だけれど、攻撃魔法を使わないといけないようなものは無い、と。つまり、普通は敵のようなものは出てこない、ということですね!」
「……逆に言えば、冷静沈着な公爵がつい攻撃魔法を放ってしまった『何か』が出る可能性はあるわけか」
「身構えておいたほうがよさそうですわね……」
皆様がそれぞれ杖を手にされました。……あの、杖を手にするのはよけいに駄目なのでは……?
「まぁ、ひとまず中央に向かうか。呼び出したままの精霊には、周囲の警戒を手伝ってもらおう」
「はーい」
アダリナ様達が作ってくださっているマップを参考にして、皆で周囲を警戒しながら未踏破部分を埋めていきます。マップで見ると、迷路は正方形に近い形の四角をしているのがよく分かります。不思議なのは、特別棟に近い部分――迷路の外周部分の一つ――が妙に隙間が空いていることでしょうか。迷路の通路は三人が並んで歩けるほどに広いですが、こちらは一人分ぐらいの通路のような……?
「……ねぇ……何か、足音増えてない?」
「ひっ!?」
マリア様! 唐突に怖いことを仰らないで!?
「……私もそんな気がしていました」
「というか、後ろから来てますよね?」
「足音というか、飛び跳ねてる音というか……」
「誰か他のパーティーが探検に来たのかなー、と最初は思ってたんだけどねー……?」
「いやぁ……」
「ちょ!? レティシア様っ! 首が絞まる……!」
ひぃぃ……!!
「一斉に振り返りましょう! 三!」
「二!」
「一!」
即座に号令をかけたアリス様の声に続いて、シュエット様達が合唱し、マリア様は私を負ぶったままグルリと後ろに体を向けました。
「――――」
「またおまえか人形!!」
「足首ないのに直立するとかどうなってますの!?」
「こいつ、動くのか……!」
明かりの範囲ぎりぎりの位置でぼうっと光る太腿から脹脛までの、女性のものと思しき『脚』――後ろから追いかけて来たらしいその物体に、どなたかが放ったらしい蔦の魔法が襲いかかります。私が見れたのはそこまででした。……おやすみなさ……い……
翌朝。
ユニ様から昨日の探検で手に入ったものを殿下パーティーと分け合ったこと、脚は足首とセットでマリア様が保管していることを教えていただきました。ちなみに中央にあったのは光の精霊像で、皆で祈ったところ、それぞれ小さな光の精霊を呼び出せるようになったそうです。
……ああいったかたちでも精霊との絆を得られるのですね……
なお、今日の予定は日中のうちに三つの怪談場所を探索、とのことでした。
私、お留守番しちゃいけませんか!?